Doll of Deserting

はじめにサイトの説明からご覧下さい。日記などのメニューは左下にございますブックマークからどうぞ。

ハッピーウエディーング。

2005-09-30 21:56:09 | 過去作品(BLEACH)
 タイトルからしてまたそれですか桐谷さんと言われそうな予感がしますが、違います。いえ違わないんですけど、乱菊さんお誕生日日乱SSを今書いていますが、どう考えても今日中にUP出来る長さではないので(またかYO)どうにかこうにか日乱小ネタを…!と思いましたらばこんなことに、という感じです。(汗)



9月29日は彼女のお誕生日☆←相変わらずなタイトル


 乱菊さんはケーキが好きな気がする。(夢)

日「松本、お前今日誕生日なんだってな?」
乱「あら、よく知ってましたね隊長v…どうせ雛森あたりから聞いたんでしょうけど。」
日「細かいことは気にするな松本。そういえばお前は現世の菓子が好きだったなと思って買ってきてやったぞ。」
乱「えvv本当ですか隊長!ならさっそく今日のお茶菓子に頂こうかしら。」
日「ああ…ちょっと待ってろ。」
乱「はい…???????」
日『ガラガラガラ…。』

乱「何台車で運んで来てるんですか隊長。一体それは…!!!!!」
日「どうした松本。これがケーキってやつだろ?」
乱「いえ確かに合ってますけど隊長。これは明らかにウエディングケーキです。
日「そうなのか?俺としたことが…。まあ多少でかくても物自体が変わってなきゃいいだろ。…よし、じゃあさっそくケーキ入刀するぞ松本。
乱「…隊長なら刀で一発じゃありませんか。」
日「何言ってんだ。とにかく手を貸せ松本。」
乱「いえだから一人でお出来になるんじゃ…。」
日「何言ってんだ!2人じゃねえと「初めての共同作業」にならねえだろうが!!
乱「確信犯!?やっぱり確信犯だったんですね隊長!!!」
日「細かいことは気にするな乱菊。
乱「既に名前呼びですか!!!???」



 えーとお誕生日小説も思い切りこのようなネタですが、真面目にやってます。(笑)ホントにうちの日番谷君大丈夫か?とご心配申し上げる今日この頃です。(笑)

やっとです。

2005-09-29 20:54:24 | 過去作品(BLEACH)
 やっとこさリクエスト頂いた日番谷息子が描けました…。(汗)リクありがとうございました!!

 初期段階ではもっとへタレ顔をしておりました彼。(笑)

 彼は父親似のツンツン頭がコンプレックスでして、いっちょ伸ばしてみるかと無造作に伸ばしていたら、いつの間にか藍染おじさんヘアーになってしまっていたので、「父さんゴメン」とか言いながらさっぱり切りました。
 最近では「もしかして修兵さん路線いけるんじゃね?」と意気込んでいますが、実際はむしろ似非一護さんになってしまっています。
 いつまでもあの日の一護の呼び捨てやら、「小さいの」やら(アニメフェスタ)を根に持っているお父さんは、その路線だけはやめておけと怒ります。(笑)

四番隊って大変だ。

2005-09-27 23:10:55 | 過去作品(BLEACH)
 アニメ感想をUP致しましたv


 さーあ今日も元気に小ネタわっせろーい☆…ゴッフゥ!(3秒後、血を吐く)


 いや考えたんですけど四番隊って相当大変だと思うんですよ。うちのサイトだと特に大変ですよ。そら卯ノ花さんも多少黒くないとやってけないって話ですよ。


 副官が四番隊のお世話になりました。

~三番隊~

卯「それで、吉良副隊長がこんなことになったのはどなたの責任ですか?」
 イヅル、過労で熱出しちゃいました。
市「そら多分ボクの責任やけど…でもな、卯ノ花はん、違うんですよ?」
卯「言い訳ならお伺い出来ませんよ。」
市「や、聞いてもらわんと困ります!ボクはイヅル倒れさすために仕事せえへんやったわけやないんです!!むしろ疲れとるイヅル見ながら手伝ってやりたい…そう思っとりました…。」
卯「それがどうしてこれに繋がるのですか!」
市「ほんの出来心やったんや!ちょっとその…もしかして疲れきったイヅルがボクを頼って胸に飛び込んで来いへんかな?って…!!
卯「黙らないと口の中に開発中の薬を流し込みますよ。」


~十番隊~

 乱菊さん、うっかり食あたりで気分が悪くなりました。
卯「全く、いきなりトイレに駆け込んで吐いたりしたらつわりと間違われますよ?(微笑)」
乱「まさか!あたしが妊娠してるだなんて誰も思いませんよ~v」
日「…………。」
乱「…隊長?」
日「…松本、お前まさか―…正直に言ってみろ、今何ヶ月だ?
乱「ああ何だかそんなことを言われるような気がしてたんです…。だからあたしは妊娠なんてしてませんって!!」
卯「日番谷隊長、まさかお心当たりがおありになるのですか?」
乱「そんなわけないじゃありませんか。あたしと隊長の間にははあってもそういう関係は一切ないんですから。」
日「…松本、お前あの夜のことを覚えてないのか?」
卯「あの夜…?」
乱「ちょっとやめて下さいよ隊長!言い方が怪しいから思い切り誤解を招いてるじゃありませんか!ていうかあたしに何したんですか一体!?」
日「いや…いい。卯ノ花、こいつのことは俺がきっちり責任取るからまずは…でかくなる薬をくれ。
乱「えっもしかして最初からそれだけが目的だったんじゃないんですかさては。」
卯「お二人ともお帰り下さい…。(脱力)」



~五番隊~
藍「卯ノ花君、雛森君は…。」
 何かちょっと怪我しちゃったっぽい桃。
卯「大したことはありませんよ。少し寝ていればすぐに直ります。」
藍「良かった…それでものは相談なんだけど、寝ている間にちゃちゃっと子供が出来る薬とかないかな?
卯「ありませんよそんなもの。」
藍「ああ…じゃあ別に寝ている間にさっと婚姻届の判子を押させて記憶隠蔽とか…ダメかな?
卯「ダメだと申しているではありませんか!!」


 いや、ホント大変ですよね。(お前の頭がな)

アニメ感想51話。

2005-09-27 21:04:58 | 過去作品(BLEACH)
 行きつけの本屋に行ったらジャンプがありませんでした。アレ?何ですかコレいじめですか?畜生涙で前が見えねえよ…!と思っていた矢先。




 ひゃっほーい。



 最初の3分で先週の失態は全て水のアワ!←現金



 もう何ていうかしょっぱなから(というかしょっぱなが)大変だった今回のアニメ。ぶっちゃけ十番隊が出てきてキュンキュンした後、もしかすると市丸さん一人とかそんなことしないよなアニメ!とハラハラしておりましたが、ちゃんと一緒でしたね!!いや、もういっそ、付かず離れずの十番隊と三番隊を賞して、二人の間にでっかいハートマークとか描いてやりたい。(やめれ)むしろバカップルオーラ丸出しな感じにちっちゃいハートをいくつも飛ばしてやりたい。(末期)

 えーっと何か私の中の何かが飛んだような…あまりに最初舞い上がってテレビの前でコサックダンスとか踊ったせいでしょうか…。いや冗談ですけど。(お前が言うと冗談に聞こえないYO)
 十一番隊はとにかくやちるのやきもちが可愛かったです。(笑)石田君とかホントやばかった。織姫との感動の再会とか特にやばかった!(超個人的ですな)しかもやちる結構悪い子だー!織姫の裾とか掴んじゃって悪い子だー!!(笑)


 というか一護のシーンで恋次が出てくる時、アレ?恋次何してんの?原作でいたっけ?とか思ってごめんなさいホントごめんなさい。確認しましたごめんなさい恋次ちゃんと愛してます。←信憑性ゼロ


 兄様が仏壇を閉じる時、「おお、緋真さんかわいーv」とか思いつつも、あのまま兄様が「行って来る、緋真。」とか言いながら投げキッスの一つはしたと信じて疑わない。(カッコいい兄様が大好きです←だから信じらんねえよ)そして八番隊はどこまで理想の三番隊していやがるんですかこのヤロー。京七も大好きですけど大好きですけどギンイヅ変換とかしていいですかこのヤロー。(ダメだよ)
 ていうか七番隊、いつも思うんですが、「便器またいで爆睡しとりました!」っていうのは気遣いでも何でもなく真実なのではないだろうか。(笑)
 二番隊…大前田君何がしたいんですか。油せんべい結構普通のせんべいじゃないですか。砕蜂隊長声がステキなんですけど。あんな可愛いのにゴツイ男にしか好かれない彼女は可哀想だ。でも大前田君が実は隊長を見守る系の人でもオイシイと思うんですけど。くっつくくっつかないは別としても、実は優しいとかアリだと思うんですけど。辰房にはやらないけどな!(アンタ砕蜂の何なんだ)


 修☆兵さあーん!!!といっちょ叫びたいところですが自粛。(既に叫んどいて何言ってんだ)
 というか一角と射場さんは別としても、弓親は絶対に修兵との対戦を望んでいたと思うんですけどどうなんですか。(聞くな)「まずは俺達に行かせて下さい」とか何とか言いながらも、「うわー今俺決まったー!よーし吉良来い!!今すぐ来い!そんな腹黒ギツネほっといて来い!!!」とか思ってるに違いないよ。(だからカッコいい修兵が大好きだって言ってるじゃありませんか!←苦しい)
 しかし、彼にはこれから「吉良来なくて良かったー」的な醜態を晒されるわけなんですけれども。(笑)結局うちのサイトは角弓でいくべきなんですか。角→ネムでいくべきなんですか。(知るか)

 

 来週から大丈夫なんだろうかうちの局…とか思ってたらちゃんとゴールデンで放映されそうで一安心です。兄様VS恋次。一時間拡大スペシャル!ていうかせっかくスペシャルなんだから何かありますよねアニメ!(にこ!)
 一護も死神同士の大決戦とか言ってるじゃありませんか?しかもホラ7時55分放送なら、6時代には出来なかった多少のムリも許されるじゃありませんか?(何考えてんだ)やりましょうよー。7時からだったテニプリもあんなムリが出来たんだからここいらで隊長副隊長の企画とかやっても大丈夫だってばそんなオリジナル現世ばっかりにしなくても!(勝手すぎ)


 死神大辞典今日で最終回ですか!しかも最後コンか!!それもかなりドリーム入ってる。(笑)ダメだよコン!君には市丸さんとか日番谷君とか藍染隊長とか兄様とかをアゴで使ったりなんてさせないよ!!(は?)

蜻蛉の翅ひとひら。(ギン←イヅ←修)

2005-09-26 23:13:41 | 過去作品(BLEACH)
 バタバタと羽根をうごめかせたそれは、抵抗する術もなく彼の手に堕ちるのです。明らかに残酷な行為であっても、その先には誰からも理解されない、彼特有の寂しさがあるのだと気付いてしまったのです。


ああ、僕がいてあげなければ。


 普通の人間から見れば、それは酷い行為以外の何ものでもありません。しかし僕にとってそれは秀逸な芸術であるのです。なぜならばそういったことをするというのはつまり、彼が感情を静かに露わにしている証拠なのですから。感情を剥き出しにした彼の表情といったら、それはもう、美という一文字でしか表せない程に人間臭く、凄艶な容貌をしています。そしてそれに見とれているうちに彼の手がこちらへ伸びてきて、僕の髪に触れてみたりします。
 何がたまらないかというと、そういうことなのです。あの細い指が伸びてくる瞬間、一種の世界の終わりのようなものを垣間見ることもあります。しかしそれは、僕にしか見えません。例えそれが世界の終幕の瞬間であったとしても、僕にしか見えないという事実を嬉しく思ってしまうのです。あの方が、それを見せて下さっているような気がするのです。
 同時に何か悲愴感のようなものを感じるのは、おそらく錯覚なのでしょう。虚言だと笑って下さって構いません。しかし今でも、僕はあの方を信じているのです。貴方とてあの方に騙されたではありませんか。…そして、そう思いたくはないのでしょう?ならば僕のことも理解して下さるべきなのではないでしょうか。いえ、分かっています。存じておりますとも。貴方と僕は違うということくらい。
 それでも待つことくらいは許されるのではないでしょうか。ええ、それでも、ですよ。あの方がふいに蜻蛉の虚弱な羽根をいとも簡単に手折ってしまうような方でも。あの方はお寂しいだけだったのです。そして僕だけが、その部分だけは最もよく理解して差し上げられた。

 僕を抱く腕も、僕の髪を撫でる指も、僕を見つめる瞳も、先程まではあの方の手の平の上にあった蜻蛉だけのものだったのに。そう思うと、やりきれぬ同情と、堪えきれぬ恋情とが一斉に込み上げてくるのです。そしてそれを、あの方は笑って見ていました。

 僕はあなたのもので、そうしてあなたも僕のものなのです。そう言うと、今までにない表情を見せて、ふっとあの人は消えていった。

「分かりますか…だからこそ、僕は誰かのものになるわけにはいかないのです。」
分かりますか、檜佐木先輩。
「分かるわけねえだろ。いつまでお前があの人に縛られてるかも検討がつかねえ。」

 そんなもの、答えは簡単ですよ。そう言って、吉良は浅く温い池に身を投げた。俺はそれを、黙って見ていた。ああ分かった。お前が死ぬまでなんだな。そう言いながら、あの人が昔したように、俺もそれを笑って見ていた。

「この世に危篤じゃない人間なんて誰もいないんですよ。」
 分かりますか、檜佐木先輩。吉良は浅い水面から細い腕を差し出しながら言った。水面には、先程まで飛んでいた蜻蛉の脆弱な薄い羽根がふわりと浮かんでいた。吉良の手には、一度は水に沈んだであろう蜻蛉の死骸が握られていた。昔あの人がしたように、慈しむように手の平に乗せて、そっと撫でた。

 俺は相変わらず、それを口の端を上げながら見つめている。もう少ししたら引き上げてやろうかと思っていると、吉良も同じような顔をして笑った。この世に何か滑稽なものがあるとするならばそれは一つしかないと、思った。



 深夜急に小説が書きたくなり、思うがままに筆を進めるとこんなロクでもないことになりますという例です。(汗)全くもってヒドイ男どもですね!いや三人とも。(笑)
 タイトルは「とんぼのはねひとひら」です。常用外の漢字やら見たこともない漢字やら見栄張って使いまくったのも敗因の一つかと。(泣)

お父さん。

2005-09-26 21:34:38 | 過去作品(BLEACH)
 14800HITキリリク連載の第一話をUPさせて頂いております。


 私、何度も何度も鬱陶しいくらいにお父さんっぽい攻が好きだと申し上げておりましたが、最近それも頂点に達し(コラ)何か皆お父さんでいいじゃん!的なところにまで発展致しました。(やめれ)

 いや、軽い冗談です。アハハ冗談ですよアハハ!(嘘つけ)


 ちなみに最近思ったことは、日番谷君は桃だけじゃなくて乱菊さんにも父親ヅラしてると可愛いなー…でした。(帰れ)むしろ市丸さんも乱菊さんの父親ヅラすればいいよ。勝手に見合い申し込まれた乱菊さんのところに乗り込めばいいんだ。(夢)


男「本日はお日柄もよく…。」
乱「ハァ…。(隊長、コレどうすればいいんですか。どうやって断るんですか。)」
日「(黙ってろ。とにかくお前をこんなヘナチョコにやるつもりはねえ。しかしどうするか…。)」
ダダダダダダダ…。(足音)


バーン!


市「乱菊!何しとんの!!」
乱「いっ市丸隊長!?そっちこそ何してるんですか!今日は吉良と出かけるんじゃなかったの!?」
市「乱菊が見合いしとるて聞いて…すっ飛んできた。イヅルも行けていうてくれたんや。ああホンマにええ子やなあ…。普段着姿可愛かったなァ…。それもこれも全部そこにおる男のせいや!!
日「何言ってんだよ!お前は松本の幼馴染だろ!?何の関係もねえじゃねえか!」

市「何やて!ボクにはなあ…幼馴染として乱菊を頼もしい旦那のとこに嫁に出して、仲人するていう役目があるんや!!
日「何だと市丸!松本の仲人は俺の役だ!!俺には隊長として副官をきっちり誠実な男のところに嫁に出し、松本に『今までお世話になりました』みたいな手紙を泣きながら読んでもらう義務がある!!」
乱「何言ってるんですか二人とも!!」

市「何言うとんの十番隊長はん…。アンタはれっきとした乱菊のダンナやろ?ボク今アンタにいっちゃん目ぇつけとるんやけど…。
乱「ギン!何言ってんのよホントに!!」
日「えっ…それホント?
乱「隊長も乗らないで下さい!!ものすごく目が輝いててヤな感じですよ!!一昔前の少女マンガみたい!!」

男「あのー…松本さんは僕と…。」

市&日「あ?
男「いえ…。」

日「さー行くか!松本、今日は俺とお前との祝賀会だもんな!!…二人きりの。(ぼそ)」
乱「えっ結局隊長あたしのこともらって下さるんですか?」
市「ええやん乱菊。あと十年もすればえらいエエ男になるで?」
乱「…はあ…。」

 頑張れ姐さん、逃げろ姐さん。エロガキの背後に嫌なオーラが見えるぞ!(笑)…ええとあのギャグ(になりきれているかもわかりませんが)にするとこんな感じですが、何というか乱菊さんの父親ヅラしながらも最終的には結局自分でもらってやることになる日番谷君とかいいですよねって…。(苦しい)

 おまけ。

市「なァイヅル、ボクが乱菊の父親で、十番隊長はんが旦那やとすると、イヅルは姑ていうことやんな?
イ「…何のお話ですか?」

 でもイヅルは素で窓のホコリ指ですくって「ふぅ…」とか似合うと思うんですけど。綺麗好きだから。(いい加減にしなさい)

花標~はなしるべ~(ギンイヅ14800HITキリリク連載):序章

2005-09-26 21:08:31 | 過去作品連載(キリリク作品)
*この小説をお読みになる前に、必ず下記記事の注意書きをご覧下さい。


 序章

 微かに香る芳香がここらにも昇ってきたような錯覚を覚えて、イヅルは眉をひそめた。その香りは、正しく彼の香と同じものだ。少しばかり顔をしかめ、鼻を鳴らすと、今度は芳香とは違い、やたらと強大な霊圧が感じられる。どうか間違いであれ、とイヅルは不安に喉を鳴らした。
(全く、これ程恐ろしいものだとも思わなかった…。)
 よく知らぬ男に蹂躙されるのではないかという恐怖は、すぐそこにまで危機が迫った今、あながち他人事でもなくなってきている。しかしもしそうなってしまった時には、自分は抗うことなど出来ないに違いない。家のため、面目のため。そういった煩わしいものに、イヅルは今も尚縛られたままだ。
「阿散井君、何やってるのさ。早く行こうよ。」
 教室移動という名目があるにしても、とにかく早くここから離れてしまいたい。そんなイヅルの表情を読み取ったのか、おかしなところで聡い友人は訝しげに口唇を結んだ。
「…なあ吉良、お前、本当にアイツと結婚する気なのかよ。」
「何を今更。」
 真央霊術院一回生である吉良イヅルは、女子であるのにも関わらず男子の制服を着用しているという少々変わった生徒だった。しかし肉感的という言葉からは程遠いが、全体的に華奢でしなやかな身体を持ち、日本人離れした色彩を母から譲り受けた彼女の中世的な美貌に、憧れる者が多いというのもまた確かだ。
「お前、嫌だって言おうと思えば幾らでも言えるだろ!ここでだって、我侭言って男として生活出来てんだ。今更親の決めた結婚相手を振ったって…。」
「どうでもいいさ。」
 イヅルの口から出た言葉に、恋次の背筋が凍る。まるでイヅル自身がそれを望んでいるかのようで、恋次は、大事にしていた幼馴染が大貴族に引き取られた時と同じような疎外感を感じた。
「そんなことはどうだっていい。どうだっていいんだよ。自分のことはどうにでもなるさ。しかし阿散井君、そこに他人が交わるとそうもいかない。それに僕は、このことを後悔などしていないんだよ。」
 男のような口調で話し、一人称は僕を使う。そんな些細なことであっても、男として友人と付き合うためには大事な要素だったのだ。しかしそれも、おそらく彼と結婚するにあたり必要なくなる。女として、生きなければならなくなる。
「彼は何にしろ父と母から授かった僕の命を救ってくれた。両親はそれを名目にしているけど、本当はそんなことがなくとも昔から僕と彼を結婚させたがっていたんだ。嫌でも分かる。それに、僕は―…。」
 結局、彼のことを愛しているんだよ。消え入るように放たれた言葉が本心から出たものなのかは読み取ることが出来なかったが、恋次はそれ以上何も言わなかった。本当に苦しいのは自分ではなく、本気でイヅルのことを恋愛対象として見た上で愛していた人間なのだとも思ったからだ。
「とにかくきちんと学校は卒業するさ。彼も―…市丸さんも、それを了承してくれてる。」
「…そうか。良かったな。」
 ギンは、むしろイヅルには一刻も早く死神になってもらい、ゆくゆくは自分の副官にするのだと語ったらしい。そのことを嬉しくはないと言えば嘘になる。何よりも、彼に期待をされることがイヅルは嬉しいのだ。
「…幸せか?」
「…分からない。でも、うん…幸せだよ。」
 イヅルが紡ぐ言葉の一つ一つを、風の音でも聞いているかのように空間に耳を寄せて聞き取る。ささやかな声ではあったが、後悔はしていないという言葉通りに、柔らかな声色だった。


 暫く教室移動のことも忘れてそのままにしていると、声高らかに同窓の声が鳴った。
「なあ!今、市丸副隊長が来てるらしいぜ!!」
 イヅルの背筋がびくりと震えたのを、恋次は見逃さなかった。視察ならばついこの間五番隊二人で訪れたばかりだ。例え視察とは言えども、それがただの偽りであるということは、嫌にでも分かった。



 とりあえず最初はシリアスですが、これから明るくなる予定です。

花標~はなしるべ~(ギンイヅ14800HITキリリク連載)

2005-09-26 21:05:49 | 過去作品連載(キリリク作品)
 この作品は14800HITのキリ番リクエストによります連載です。リクエスト頂いた方のご希望になるべく沿うように書かせて頂きますが、中には管理人が勝手に作り上げた捏造なども含まれますので(汗)以下の注意点をお読みになられてからご覧下さい。

*イヅルが女の子でも許せる。
*市丸さんとイヅルが許婚でも構わない。
*イヅルの両親が健在でもいい。
*あらゆる夢見すぎな描写(今更)なんて気にしない。


…などなど。(まだあるんかい)とりあえず今のところはこんな感じです…。頂いたリクエストはとても素敵なものだったのですが、どこまで私が表現出来るかがすこぶる不安です。(汗)宜しければ最後までお付き合い下さい。

*この小説は、キリリクを取得された方のみお持ち帰りなさって結構です。それ以外の方は申し訳ありませんが、ご遠慮下さい。

吉良雛好きに61の質問。

2005-09-25 23:01:15 | 過去作品(BLEACH)
 市→吉良雛←藍小ネタとか書いてたら、突発的に答えたくなりました。(笑)純粋な吉良雛解答ではございませんので、ご注意下さい。
 

01.まず、貴方のHNと、簡単に自己紹介をどうぞ。
 桐谷 駿と申します。藍桃とギンイヅ前提とか言ってる不届きものですが宜しくお願い致します。(汗)
 
02.BLEACH歴はどれくらいですか?
 読んでいたのは大分前からですが…ハマッたのは何度も言いますがドラマ「アネゴ」の第一回放映日。気付けばアレを日乱変換している自分がいました。(だから何でだよ) 

03.ぶっちゃけ吉良雛が好きだ!
 大好きですよv

04.ってゆーか、マイナー・・・?
 最近増えたのでは…。

05.吉良雛にハマり始めたのはいつ頃ですか?
 えっ…どうでしょう…。初めて書いたのは今年の五月…?

06.ハマったキッカケを教えて下さい。
 すみませんどうしても女友達のようなノリの二人が好きです。(コラ)基本ギンイヅで藍桃な人間なので、そこからどんどん膨らんでいきました。(汗)

07.吉良雛の何処がツボですか?
 副官同士。タチの悪い隊長を持った仲間なところ。(笑)

08.吉良を一言で言うと?
 市丸隊長の新妻とかですか?(コレ吉良雛!吉良雛だから!!色々失礼だからやめなさいよ←だったら言うな)

09.雛森を一言で言うと?
 藍染隊長の幼妻とかですか?(いい加減にしなさいよ)

10.吉良の長所を上げて下さい。
 女の子をふんわり包んであげられるところ。その辺の力加減が上手いと思います。

11.逆に、吉良の短所を上げて下さい。
 女の子と付き合うと、どうしてもそっちに集中出来ないと思うんです。仕事そっちのけ、っていうのが出来ないから。そういう意味では上司を優先してしまうので。(真面目だ。笑)

12.雛森の長所を上げて下さい。
 他人の痛みを理解してあげられるところ。

13.逆に、雛森の短所を上げて下さい。
 逆に自分の痛みには鈍いところ。

14.貴方は吉良のどういう所が好きですか?
 え?全部?(笑)金髪碧眼とか色白華奢とか副隊長とか女顔(幻覚)とか?(コラ)

15.貴方は雛森のどういう所が好きですか?
 かなり純粋で可愛いところ。ぽてっとしているところが抱きしめたくなります。(逃げてー!桃逃げてー!!)

16.吉良のあの前髪、気になりません?
 死ぬほど気になります。

17.あの前髪、何故左眼だけ隠しているのでしょうか?
 片目だけ色違いとか最高なんですけど。所謂自分のケジメ、とか。光と闇を真正面から分けるみたいな。(意味不明)

18.雛森の髪型、どれが一番好きですか?
 お団子ですv

19.吉良が三番隊副隊長になるまでの、貴方の理想の過程をどうぞ。
 五番隊に配属され、数十年勤務した後三席に昇格。そこから市丸隊長に引き抜かれて副隊長へ。(吉良雛だって何度言えば分かる)

20.雛森が五番隊副隊長になるまでの、貴方の理想の過程をどうぞ。
 五番隊に配属され、数十年勤務し、四、五席に昇格。イヅルが三番隊へ異動した後、藍染隊長に見初められ推薦される。(だからね、うん。)

21.吉良と雛森、貴方はどちらが好きですか?出来れば理由も教えて下さい。
 どちらかと言えばイヅルです。ええと…好みなんです。美人具合が特に。(帰れ)

22.二人を略す時、何と呼びますか?
 吉良雛。

23.二人が出会ったのはいつ頃でしょう?
 入学当初で。

24.二人は両思いですか?それとも片思いですか?
 基本的には過去の思い出系片思いですが、両想いになってくれてもいいと思います。どちらかといえば日雛で終わってくれるよりも吉良雛で幸せになってくれた方が好みです。(笑)

25.二人の理想の年齢を教えて下さい。
 外見年齢は、桃16歳、イヅル20歳。実年齢は桃158歳、イヅル162歳。(笑)

26.現世に居たとしたら、二人はどれくらいの年齢でしょう?
 同上。

27.二人の理想の身長をこっそり教えて下さい(あくまでも理想)また公式設定についてどう思いますか?
 今のままでモウマンタイですvこれ以上差が開いて欲しくはないので。(笑)

28.吉良雛関連で、何話が一番好きですか?
 -17とか…アリですか?(聞くな)

29.またそれは何故ですか?
 イヅルの片思いが判明したお話ですし、他にも色々な視点からトキメキポイントが。(笑)

30.これってかなりの吉良雛シーンだよね!と思う所を上げて下さい。
 …ええと、うん?いや待て考えろ、考えろ自分!吉良雛変換したところは…やっぱり12巻のイヅルの迎撃シーンですかね?(他の邪念を感じる)

31.貴方は吉良です。向こうから着物姿の雛森が歩いてきます。さてどうしますか?
「やあ雛森君、可愛いね。藍染隊長に買って頂いたのかい?」
 学生時代は分かりませんが、現在のうちのイヅルなら普通に言えます。(笑)

32.貴方は雛森です。向こうの方で市丸を追いかけている吉良がいます。さてどうしますか?
 どうせ最後は市丸隊長が折れてくれるんだからそっとしておk…いえ何でもありません。
「吉良くーん!何してるの?手伝おうか?←何を?」
 としか言いようがないじゃありませんか!(逃)

33.二人のデート場所は何処が良いと思いますか?
 水族館とか…え?現世じゃなくてですか?それならええと…この二人は普通にお散歩などお買い物がてらしているのが一番可愛いと思うのですが…。(待て)


34.二人を邪魔するのは誰でしょう?
 うちのサイトではもっぱら市丸さんと藍染隊長+@(日番谷君とか日番谷君とか日番谷君とか)です。(笑)


35.吉良と雛森に他の人を加えて、貴方の一番理想な図式を書いて下さい。
 えっ…あの…吉良雛の質問でこんなことを言っていいのか…。(何を言う気ですか)本音を言わせて頂ければ、
 ギン→吉良雛←藍+お父さん日番谷君とお母さん乱菊さん
…みたいな!(爽やかに言うな)

36.この二人のH、どう思います・・・?
 イヅルが女性を抱くことは出来ると思いますし想像することも可能ですが、相手が桃と考えるとその可能性は皆無かと。桃がイヅルと肉体関係を結びたがるようには思えないので。

37.100話で、吉良が一番最初に雛森の所に駆けつけたのは何故だと思いますか?
 色んな意味でよく知っている人物だし、大切な存在だから。桃の声だと識別出来たのも親愛ゆえ。

38.101話で、吉良が雛森を止めに入ったのは、雛森を助ける為だと思いますか?それとも市丸を助ける為だと思いますか?
 うちのサイト的には市丸さんを…と言いたいのですが、色々な可能性を考えるとやはり両方かと。うちのイヅルは大切なものを全て失くしたくはなくて、市丸さんに傷付いて欲しくなかったし、桃にも市丸さんを殺めるなどということはして欲しくなかった。そういう意味では、理性的に止めなければ、という一種の義務感のようなものがあったのかもしれません。

39.101話の戦闘シーン。日番谷が止めに入らなければ、二人はどうなっていたと思いますか?
 もしかしたら私情は一切挟まず斬り合っていたのかもしれませんし、他の誰かが止めてくれたのかもしれません。個人的にはそれは市丸さんであって欲しいな。(超希望)

40.二人は拘束された後、何を考えてたと思いますか?
 イヅルは市丸さんやら桃やら他の皆やらといった虚偽と絶望の間で狂い、桃は結局藍染隊長のことばかり考えていたと思います。

41.二人の好き具合、どちらの方が上でしょうか?
 どちらも同等。ただし恋愛感情はなしで考えた場合。アリならイヅルの方が数倍上です。(笑)

42.それを%で表して下さい。
100%で表すなら、イヅルも桃も50%。ただし恋愛感情はお互い一切ありません。イヅルにとって桃は可愛い存在であって、彼女を護る男は別にいると知っているので。うちではどうしてもお互い二番目に好きな相手、なんですよね。(笑)

43.二人の理想のシチュエーションをどうぞvv
 エンゲージリングとか渡して欲しいですね。イヅルから桃に。(いい加減にしろ)

44.貴方の考える吉良雛ソングはありますか?
 …ポルノグラフィティの「ROLL」はずっと吉良雛ソングだと思って聞いていました。二番のサビとかすごいですよ。(笑)

45.二人のどちらかになって、もう片方に愛の告白をして下さい!
 それではイヅルで。
「雛森君、ご免。本当は君のことがずっと好きでした。」
 絶対イヅルは謝ると思うんですよね。(笑)そしてやたら言い方が丁寧になるんです。(夢)

46.この恋の行方は・・・?
 どうにもこうにも。(何)ただ、先程言いましたように、最終的にイヅルには桃に告白をして欲しいです。日雛で終わるよりも吉良雛で終わって欲しい。それはひとえに私が日乱脳であるからからかもしれませんが。(汗)

47.貴方がオススメの吉良雛イラストサイトを教えて下さい。
「banbino」様。

48.貴方がオススメの吉良雛小説サイトを教えて下さい。
「PJB+」様。

49.吉良雛の創作物を描(書)いた事はありますか?
 一作だけあります。そしてワードにギン→イヅ→桃のストックが一つ。(汗)

50.貴方が吉良雛を描(書)く時に、気をつける事を教えて下さい。
 とにかく切なくなるように心がけています。過去の雰囲気を出したいのです。少し未来もちらつかせながら。

51.オフライン活動で、貴方がオススメの吉良雛サークルさんを教えて下さい。
 すみません、吉良雛サークル様は未だにお目にかかったことがございません…。(汗)

52.また、オフラインで購入した吉良雛のオススメ同人誌を教えて下さい。
 すみません、それも…。(泣)

53.吉良と雛森、どちらかのコスプレをした事はありますか?またコスプレの時はどのような感じですか?
 コスプレの経験がないもので…。(ダメダメですな)

54.吉良雛以外に、好きなBLEACHのカップリングはありますか?また、それは吉良雛以上ですか?
 元々ギンイヅで藍桃で日乱な人間なもので…。むしろこの質問に答えさせて頂くことに恐縮した次第でございます。(汗)

55.吉良にとって、雛森とは?
 何者にも変え難い、清涼剤。
 
56.雛森にとって、吉良とは?
 同じく何者にも変え難い、精神安定剤。

57.作者・久保帯人氏に望む事はありますか?
 例え結ばれることはなくとも、必ず二人とも幸せにしてあげて下さい。

58.吉良へ一言どうぞ。
 他人に利用されることの多い貴方ですが、きっといつかは全て帰って来て下さいます。頑張れ。ホント頑張れ…!(切実)

59.雛森へ一言どうぞ。
 ここはもういっそ藍染隊長をたこ殴りに出来るくらい強くおなりよ。(笑)

60.吉良雛を思う存分に語って下さいvv
 大好きだ――――――!!!!(叫)

61.お疲れ様でした。最後に、二人のどちらかになりきって一言どうぞ!

イヅル「お疲れ様でした。楽しいご質問ありがとうございます。お休みなさいませv」

配布元:吉良雛同盟様




オーイ。

2005-09-25 19:18:12 | 過去作品(BLEACH)
 小ネタとメルマガのお知らせをUPしました。



ギンイヅなめんな。(自分ツッコミ)



 いや、画像アップロードの確認と、二人以上のキャラの練習に…と思ったのですがなしてわざわざギンイヅなのか。(汗)15000HIT御礼のイメージに途中からしてみたのですが、イヅルの着物の萌黄色とか普通に間違いました。(泣)

 相変わらずの市丸さんの間違い具合は気にしないで頂けると…。(汗)というか描きながら、三番隊って…どこまで間違いが許されるんだろうか…。(許されませんよ)とか何とか考えてました☆(色々ヤバイ)

 ていうかギンイヅとか真面目に描いたのオフ以来なんですが…。(汗)