Doll of Deserting

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某所様にて。(拍手返信有)

2005-09-05 17:18:13 | 過去作品(BLEACH)
某所様の掲示板にて描かせて頂きました初描きネム。何というか、市丸さんを一番上に表示するのはあまりにも忍びなかったので…。いやネムも似たようなもんなのですが。(笑)

拍手返信
 9月5日 たかむら さや様:初めまして!苦労人日番谷君のメッセージを送って下さった方ですね。よく覚えております。(笑)ギンイヅ小説を読んで下さったそうでありがとうございます。うちのギンイヅはやたら市丸さんがベタ甘なのでいつも心配しておりますが、好きだと言って下さる方もいらして幸せですv理想だなんてそんな恐れ多い…!(ブルブル)でも、素敵だと言って頂けて光栄ですvありがとうございます。新学期ということで前よりも僅かに更新スピードが遅れておりますが、休日になると張り切って更新出来るのではないかと思われますので、宜しければこれからも当サイトを宜しくお願い致します。応援メッセージもありがとうございました。励みにさせて頂きますvv
 

ちょうちょ。

2005-09-05 17:16:41 | 過去作品(BLEACH)
恐れ多くも本家様にて最終日に描かせて頂いたものでございます。一週間という時間は短く感じましたが、皆様の素敵絵を拝ませて頂き本当に楽しかったです。ありがとうございました!


 お顔がひどいことになりました。(汗)これも全てオペラ座のせいだ…。(関係ない)本当は現代服にしようかとも思っていたのですがそれだと本気で誰だか分からないことになるので自粛。(笑)

刹那的永遠。(ギンイヅ)

2005-09-05 10:17:48 | 過去作品(BLEACH)
 私以外の誰が貴方を蔑み、貴方に侮蔑の表情を向け、醜聞を囁き合おうとも、私は最後まで貴方を称え、貴方に羨望の表情を向け、賛美を囁くことでしょう。貴方が本当は、それらのどれも知らないことを知っていました。だから貴方が賞賛されようが軽蔑されようが、どうとも思っていないことも。



 愛してます、愛してます、愛してます。


 刹那的永遠。


 イヅルが初めて声に出してギンに忠誠を誓ったのは、秋口に入る頃のこんな肌寒い朝のことだった。その頃のギンは今よりも更に冷酷で忌まわしく、人に飢えているようでもあった。今思い返せば、もしかしたら「彼女」との決裂も原因だったのではないかとイヅルは思う。おそらく、乱菊と共にあった頃のギンは柔らかい面持ちをしていたのではないだろうか、と。
(…我ながら、悲観的な頭をしているものだな…。)
 言うなれば、これは嫉妬なのだ。ギンが変化を見せる度に、どうせ乱菊が関係しているのだと思ってしまう。それだけ深い仲だったのだと深読みしてしまうのだ。
 しかし考えてみれば、ギンが暴走した時鎮めるのはいつもイヅルの役目だった。仕えてみて気付いたことの一つに、以外とあの人は脆弱だというのがある。身体面、精神面共に非の打ち所のないように見えるが、本心では寂しがっているところがあるのだ。そしてそれが積み重なると、一種の「暴走」を起こしてしまう。返り血を浴びながら、人を斬り捨てることに多大な歓喜を感じているような顔をする。
その度に、放心している背を抱いて鎮めるのはイヅルだ。そしてその背がいつも僅かに振動していることに気付き、笑みを浮かべる。

 愛してます、愛してます、愛してます。

 母が子に覚えるような愛情で、大きく腕を広げ、包んでやる。するとその度に、自分がどれだけ彼に依存しているのかに気付かされてしまう。
(おごり、なのだろうか。)
 必要とされていると思うことは、全て自分の驕りなのだろうか。そう思うとひどく背中が寒くなって、思わず唐草色の羽織を上からかけた。今日は非番を取ってある。本当はギンに黙って休暇を貰い、一人で過ごすつもりだったのだが、いるはずのないその人は傍らで寝息を立てていた。
 イヅルとギンの間に、未だそういった行為は存在しない。隊長が副官を抱く、ということはあながち珍しいことではない。最も、それが異性同士であるならば、だが。しかしギンは、頑なにそれを拒んでいる。イヅルに拒絶する気持ちはないと知っていながらも、拒んでいる。
(怖いのだと、言っていたな…。)
 イヅルを抱くのが怖いと、言っていた。自分が手に入れたものは、いずれ自分の手からすり抜けていってしまうのだと。失いたくはないと、言っていた。イヅルはそれを聞き、嬉しいのと同時に、悲しかった。手に入れるためにはどんな手段も厭わない人なのに、失う瞬間だけは追おうとはしない。去るものは、そのままただ傍観しているのだ、この人は。その事実が、何よりも悲しかった。
『イヅルが死んでも、ボクは死なんよ。』
 鮮明に、その言葉だけが脳裏を巡る。それは愛よりも、濃密な死の香りだけをイヅルに思わせた。ならば、と思う。それならば僕は、死んでもあなたを待っています。三途の川の一歩手前で、共に歩みを進めるために。そう誓ったこともある。

 ギンの口からその言葉が出たのは、秋口に入る頃のこんな肌寒い朝のことだった。イヅルが忠誠を誓ったのも、こんな凍え死にそうな、秋風の吹く寒い朝のことだった。

「僕が死んでも、あなたは死んではくれないのでしょう?」
 固く瞳を閉じた顔に訴えかける。それは責めるというよりも、ただただ悲愴感をあらわにした声だった。イヅルは神よりもギンを信用しているが、神よりもギンは信用出来ないとも言える。それはいつまで経っても消えることはない。それも全て、ギンが確かな存在であるという証明がどこにも存在しないことにある。
 この時間が一瞬であればいいと思うこともあれば、永遠に続けばいいとも思う。こんな感情を抱いてしまわないように、誰かがギンの存在を教えてくれればいいのに、と思う。確かにギンはここに生きている。そう思わせてくれる確かな証明を。
 イヅルはふう、と一つ溜息を付き、傍らの存在が目覚めていないことを確かめてから再び布団に入った。イヅルが二度寝をするということはあまりないが、どうもギンを眺めていると調子が狂ってしまったらしい。

 朦朧とする意識の中、絶望的な声が、聞こえる。

『イヅルが死んでも、ボクは死なんよ。』

 愛してます、愛してます、愛してます。


あとがき
 ハハハ意味が分からな…!(汗)独白(でもなぜか三人称)でこんな長いの書いたの初めてなような…。実はこれ、市丸さんお誕生日フリー配布SS予定の小説の布石にしようかと思って書いたものなのです、が…。きっと当日は別のものが出来ているのではないでしょうか。(ヲイ)