Doll of Deserting

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キャラ崩壊中。(いつも)

2005-09-19 22:31:58 | 過去作品(BLEACH)
 日乱小説、シリーズになるかもしれないものの代一作目をUPしました。


 ギンこれ参加された皆様、本当にお疲れ様でした!!…今度は福岡とかでどうですか?(無理だっつの)


 実はWJを購読することにしまして…いやもう今週からは買わないかん!と。今日買って来たのですが、ちょっと今頭が混乱しているので感想は明日で…スミマセン。


 ちょみっとばかし短い小ネタを考えたのですが、いつも以上にキャラ崩壊が激しすぎる気がします…。(いつも)

~何だかこの3人でお茶をしていましたら~

乱「もう秋ねえ…。」
桃「最近少し肌寒くなりましたよね。」
イ「まあまだ蒸し暑い時もありますけど。」

日「そんなお前達に今すぐ涼しくなるような薄ら寒いものを見せてやろうか?」
桃「…!何シロちゃんそんないきなり出てきて…!!」
乱「涼しくなるんですか?」
市「そおそ。まだまだ暑いもんなあ。」
イ「市丸隊長も何をなさってるんですか…!」

乱「でも別に暑くありませんからねえ、今。」
日&市「……。」

日「市丸!俺本当は誰よりもお前のことをしてるんだよ!!
市「やっぱり!?(ガシッ)ボクも実は日番谷はんがいっちゃん好きやねん!!」
藍「そうはいかないぞ!」
桃「あ、藍染隊長!!!???」

藍「僕だって市丸のことが好きなんだ!!」
日「何だと藍染!市丸は渡さねーぞ!!」
市「やめてや2人とも!ボクのために争わんといて!!!」

日&市&藍「……なーんてな(ね)!!…涼しくなったか(い)?」


イ「だから暑くないって言ってるじゃありませんか!」
乱「余計寒くなったわ…。」

日「何だ松本、寒くなったのか?何なら人肌で温めてやろうか?

乱「さてはアンタらそれが目的ですか!?」



…えーとハイにこ!(にこ!じゃないよ)最初の原案はちょぴっとハイスコアより引用しました。(笑)最後のセリフを市丸さんではなくあえて日番谷君に言わせたのは管理人の多大なる趣味です。ええ、それ以外に何もありませんとも。(開き直んな)というかCPによってはシャレにならないものに…。(汗)


…スミマセン。(平謝り。笑)


上弦の紅。(日乱)

2005-09-19 19:02:52 | 過去作品(BLEACH)
*日番谷君が二倍に成長しておりますのでご注意下さい。




 今日芽吹くか 明日芽吹くか
 先に芽吹いた女は微笑う



 上弦の紅。



 夜にこの辺りを出歩いていると、心なしか肌寒い。色町帰りと言えど、肌に張り付いた汗が背を伝い、寒さを助長している。おまけに先刻から雨がしとしとと音を立てながら降り出してきた。衣服に染み付く雨の匂いを鬱陶しく思いながら、日番谷は歩を進めた。気紛れに出て来たものだから、傘など用意していない。こういう時は、前とは違いちょこまかと動き回ることの出来なくなった身体を忌まわしく感じる。もう少し幼ければ、路地の隙間を通り近道をすることが出来ただろうに、と。
(雨、か…。)
 雨が降ってきたことでまさか、とは思ったが、橋の向こうで女が待っていた。血のように紅い番傘を提げ、こちらへと歩いて来る。鮮やかな、亜麻色の髪をした女だ。一瞬こちらに目を向けたかと思うと、すぐに赤銅色の瞳を悲しげに伏せた。
「…何しに来た、松本。」
「何って、隊長が傘を持っていらっしゃらないのではないかと思いまして。…見知らぬ女に送って頂くおつもりだったのなら、出過ぎた真似を致しました。」
 声色は明らかに皮肉めいていた。乱菊は、成長してからの日番谷の色町通いをよく思ってはいない。彼女はあくまでも日番谷とは何の関係もないという態度を取っているので、日番谷が誰と付き合おうが文句はない。しかし、身体が子供だった時にはなかった色町通いだけは、褒められたものではないと思っている。
 おもむろに予備の傘を日番谷に差し出すと、日番谷は渋々受け取り、差した。かと思うと乱菊の差していた傘を取り上げ、自分の傘に入れてやってから、そのまま肩を引き寄せた。
「日番谷隊長、確かにあなたは成長されました。擦り寄る女も前に比べて倍に増えたでしょう。しかし、不特定多数の女性と寝床を共にされるのは如何かと思います。そういった面では、むしろ昔のあなたの方が誠実でした。」
「…確かにそうかもしれねえが、俺もやりたくてやってるわけじゃねえぞ。」
「…隊長、どうかお情けを。」
 その言葉の続きは、聞きたくないと思った。この人は一体何十年同じことを繰り返すのだろう。自分のことを抱けないから、別の女を抱く。しかしそれでは満たされるはずもなく、その度に乱菊に想いを告げる。今の彼からすれば、無理に抱こうと思えば出来ないこともない。しかし彼は、そういった行為は全く望んでいないように見える。むしろ乱菊が自分を愛するならば、身体など二の次だと言っているようでもあり、乱菊は益々心が痛むのだった。
「情け、か。俺は大分待ってやったつもりだが、それでもまだ足りねえか?」
「答えなど、一生出しません。私はあなたのことを愛していると言っているじゃありませんか。しかしそれはあなたにとって、答えにはならないのでしょう?それならば仕方ありません。日番谷隊長、愛しています。―…それだけで許して下さい。」
 彼と一生を共にすることは出来ない。おそらくそれは彼を不幸にする結果になる。自分は彼よりも多くの過去を背負っているし、例え外見は変わらず若く美しいままでも、内面の年齢差は埋めることの出来ない境界線だ。乱菊は、日番谷が自分を愛してくれるならばそれで良かった。付き合ううちに、冷めていく彼などを見るよりは。
「―…許せるかよ。」
 乱菊を抱きすくめる腕は、僅かに震えていた。傘など既に投げ出している。あんなに強い人が。そう思うと少し可笑しかったが、ふと泣きそうになって乱菊は日番谷の肩に顔を埋めた。一方日番谷は、こうすることには抵抗しないくせに、といかんせん不満を覚えた。
 外見のみ美しい女ならば幾人も見てきた。いずれも身体を売る女ばかりだったが、中には生き様そのものが美しいと思える女もいた。しかし日番谷は、どの女を抱こうともこれといった魅力を感じることが出来なかった。どの女の中にも、乱菊の面影を見ていた。
 雨は止まない。衣服はぐだぐだに濡れそぼっている。お陰で二人は泣いているのかそうではないのかよく分からなくなり、ただ抱き合うだけで互いの表情を読み取った。
「なあ、乱菊。そろそろ諦めちゃくれねえか。」

 日番谷が悲痛に呟いた言葉が、雨音に重なって響く。その時乱菊がどのような表情をしているのか、日番谷にはよく読み取ることが出来なかった。上空では雲に隠された月が、紅く染まる身体を、それがまるで罪であるかのように雨に潜めていた。


 今日芽吹くか 明日芽吹くか
 後に芽吹いた男は狂う

 


 …大人日番谷君マンセー。(コラ!)いや、最初は普通に子供日番谷君でいくつもりだったのですが、待て待て今のままで色町通いはヤバイぞ、いくら何でもヤバイぞ、と思いましてこういうことに。日乱が日番谷君成長するまでくっつかなかったらこんなカンジかな、と。
 明らかに完結していないのはバレバレなので、二人がちゃんとくっつくまで見守って下さる方は、おそらくシリーズ化すると思われますので宜しければ読んでやって下さいv