ユーニッヒ

仕事の話もたまには書くかもしれません。

瀬戸大橋線

2019-05-26 10:39:16 | 日記
岡山から、瀬戸大橋線の快速マリンライナーに乗って高松に行きました。

 瀬戸大橋線が開通したのは、1988年です。新しい鉄道には乗りたいし、行ったことのない四国に行けるとあって、是非乗りたいと思っていました。しかし、その機会がなく、随分経ってしまいました。

 快速マリンライナーは、岡山駅を出ると、市街地や郊外を猛烈な速度で走ります。停車駅が少なく、次々と駅を飛ばします。途中で、対向列車が遅れているために、すれ違いのために停車しました。どうも単線の区間があるようです。単線区間を持ちながら、高速運行を実現していて、ダイヤの組み方に苦労がありそうです。

 そのうち左側の景色が開け、瀬戸内海が見えました。海の向こうには四国の山が見えました。橋は近いと思っていると、いつの間にやら橋を走っていて海の上でした。「瀬戸の花嫁」の印象で、瀬戸内海を渡るのはのんびりしたものを想像していましたが、マリンライナーは海の上も疾駆します。海、小島、船が、橋の柱の間から見えます。小島が多いのが瀬戸内海の特徴で、橋の下に広がるのは瀬戸内海を感じられます。有史以前から瀬戸内海は船で渡ってきました。開通からもう30年ですが、鉄道で渡っていると画期的なことが起きていると思わざるを得ませんでした。

 橋を渡り終えると四国です。マリンライナーは、四国の中も猛スピードで走ります。車窓を見ても、人影がありません。現れては後方に消えていく駅の、ホームはどれも、短く、狭いものです。ローカルな駅を都会的なマリンライナーが次々と飛ばしていきます。四国に入ってから、それほど立たずに終点の高松駅でした。

 瀬戸大橋は土木技術の英知や架橋のための労力の大きなエネルギーを放っていました。岡山と高松は言葉が違います。たった50分で全然違う地域が結ばれていることは、他にはなかなかない状況です。雰囲気も楽しんだ、初乗車でした。

東寺展

2019-05-12 14:02:35 | 日記
 東京国立博物館で開催中の東寺展に行きました。
 
 京都の映像があると、よく五重塔が映されます。その五重塔があるのが東寺です。東寺は、建物・境内と仏像が魅力の寺です。五重塔は、高く迫力があります。姿は優美です。境内は広く、ゆったりした気持ちになれます。京都の寺は小さなところが多いのですが、東寺は奈良の寺に似て大きいのです。豊富な仏像を見ることもできます。京都は寺は多いですが、意外と仏像を見ることができる寺は多くありません。
 
 東寺展では、東寺に行ってみた仏像を見ることができました。
 
 仏像は第2会場に展示されています。入口には、兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)が展示されています。元は平安京の羅城門に安置されていたと言います。中国は唐からの伝来で、甲冑をまとった姿は、異国の武人を思わせます。東寺の宝物館の説明では、中央アジアの武人の姿だそうです。遠い過去や遠い唐を思わせつつ、今はなき羅城門に入り込んだような気持ちにさせます。
 
 最後には、講堂の仏像が展示されています。
持国天のように「天」がつくのは、仏教を妨げる敵と戦う神です。解説には「ガードマン」とありました。甲冑を身にまとい、武器を手にしています。敵を脅すような厳しい表情をしています。
明王は、元はヒンズー教の神で、複数の顔、沢山の腕を持っています。展示されている降三世(ごうざんぜ)明王は、そのような姿をしているとともに、シヴァ神の夫婦を踏みつけています。仏教がヒンズー教に優位することを表しているそうです。妻は、諦めの表情で踏みつけられていますが、夫は悔しそうな表情をしています。
 
 寺で仏像を見ると、建物の木の匂いを嗅ぎつつ、暗くて荘厳な雰囲気を味わえます。博物館ではそれらはありませんが、明るい光の下、近くで360度の角度からよく眺められるのは悪くありません。