ユーニッヒ

仕事の話もたまには書くかもしれません。

難しい素粒子論の解説本

2020-08-23 10:36:01 | 日記
 物質を分割して小さくするとどうなるか。原子が最小単位だと言う時代がありました。その後、さらに小さくできて、電子と原子核が最小単位だという時代が来ます。しかし、原子核は、まだ小さくできて、陽子と中性子に分けられることに行きつきます。これで終わりかと思ったら、最小単位は素粒子だと考えられるようになりました。

 素粒子について少し勉強したのは、20年くらい前です。放送大学に「現代物理」という講座があり見ていたのですが、そこで素粒子が取り上げられていました。よくわかりませんでした。その後も、興味があって素粒子の本を買いましたが、理解が困難でした。

 私が理解困難になる理由は二つあります。一つは、素粒子の種類が多くて、内容が一向につかめないことです。素粒子は12種類あり、それぞれ性質があるのですが、どれがどの性質か覚えられません。性質も覚えられません。このため、素粒子の名称が出てくる文章自体意味が取れません。もう一つは、数式が理解できないことです。素粒子論は相対性理論が前提になっています。相対性理論のうち、一般相対性理論に出てくる数学が理解できません。

 素粒子論は、私にとって混沌とした世界だったのですが、わかりやすく解説してくれる本がありました。「素粒子の探求で宇宙が見えてくる」(波場直之著、丸善)です。素粒子論の全体を平易な言葉で解説し、宇宙の起源についても解説してある本です。12種類の素粒子の名称と性質についてもまとめてあります。難しい数式はなしに一般相対性理論についても触れられています。大統一理論とか超ひも理論とか、音には聞いたことはあっても、さっぱり意味が分からない話題についても解説してありました。素粒子論の理解はしていませんが、話の筋は見えます。

 父が素粒子論に興味を持っていて、時折「超ひも理論は」とか言っていました。何のことか全く理解できませんでしたが、この本がもう少し早く出ていれば、ほんの少しは父の話に乗れたかもしれません。そこは残念です。
 

毎日暑すぎ

2020-08-21 16:31:30 | 日記
 8月に入って異様に暑い日が続いています。浜松の40度超えもありました。夏バテは毎年しないことはないのですが、足裏の勇泉というツボを刺激すれば、体のだるさが取れます。しかし、今年はそのご利益がなく、だるさが取れません。
 
 昔の夏はこんなんとちごたよなと思ってしまいます。
 
 幼稚園、小学校のころは、真夏でも虫取り網をもって炎天下を平気で歩き回っていました。小学校の夏休みの宿題は、朝の筋しい時間帯にと言われていました。夏休み中のラジオ体操は、冷えた空気の中でしていました。大学生のころ通っていた武道場は冷房がありませんでしたが、誰も倒れることなく稽古をしていました。
 
 どれも何十年も前の話です。今は炎天下に外に出るなと言われます。朝から28度くらあってしかも湿度が高く、午前中に涼しい時間はありません。真夏に窓を開けただけの部屋で体を動かせば、熱中症になる可能性大です。
 
 昔の思い出話だけではなく、データから見ても昔は今ほどの暑さはなかったようです。気象庁が昔の天気のデータを公開しています。ざっと見ただけですが、30度とかそれを超えた気温はあるものの、連日ではありませんでした。朝の気温は下がっていて、涼しかったことが伺えます。
 
 昔も暑い日があったとききます。父が言っていましたが、1950年代に東京の祖母(私から見ると曾祖母)の家に行ったそうです。暑い日で、自分がいた畳の上が冷えて感じられて、そのときは40度くらいの気温だったのだそうです。昔の夏も厳しい暑さはあったのでしょう。しかし、今は、40度まで行くことはそうないかもしれないものの、35度くらいが連日で、昔より過酷なのは間違いないでしょう。
 
 今や、冷房なしには、生存自体が脅かされるようになっています。火星で生活する場面のある映画が頭に浮かびます。酸素発生機がないとそこでは生きていけません。酸素発生機が壊れればどうなるのだろうと、感情移入してしまい、見ながら不安になりました。冷房なしには生きるのが難しい日本の夏を過ごしていると、それと同じ不安を感じます。