ユーニッヒ

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コンサートで聴いた曲

2023-01-14 16:52:32 | 日記
 サントリーホールでは、2022年12月31日にジルベスターコンサートが行われました。
ウイーンフォルクスオーパー交響楽団が、ワルツやポルカを演奏しました。

 会場でプログラムを見たとき、演目に、カール・ミヒャエル・ツィーラー作曲の
「夜遊び大好き」という曲があることを知りました。ツィーラーは、ヨハン・シュトラウス2世と
同時代からそのあとに活躍した作曲家です。作品数は、ヨハン・シュトラウスよりも多い
のですが、曲を聴ける機会は多くはありません。題名に見覚えがなかったので、初めて聴く
曲だと思っていました。ところが、演奏が始まると聴いたことのある曲でした。この曲は、
高校生の時に入手したローベルト・シュトルツの4巻物の全集の4巻目に収録されていました。

 当時、シュトラウス一家の音楽が好きで、様々な曲を聴きたくてレコードを次々と買って
いました。全部の曲を聴きたい気分でしたが、国内盤では一部の人気曲しかレコードに収録しない
傾向がありました。国内盤を買い集めた後、外国盤では国内盤では収録しない曲も収録している
ことを知り、秋葉原にあった石丸電気店で外国盤を買うようになりました。こうしてドイツ盤で
オイロディスクから出ていたシュトルツ全集も買ったのですが、当初は3巻目までしか買って
いませんでした。高校生の小遣いが続かなかったのと、4巻目はシュトラウス一家以外の作曲家の
曲が多く入っていて熱心に買おうと思わなかったのが原因でした。

 ある日、学校から帰ると、父から4巻目を渡されました。仕事帰りに石丸電気店に行って買った
そうです。「コレクションは完成させろ。ある時に買わないと買えなくなるぞ」と言うことでした。
何となく手に入った4巻目ですが、4巻目が一番好きになりました。聴き慣れていたシュトラウス一家
とは違った強く心を掻き立てるような曲調にはまったのです。

 このレコードを聴かくなくなって随分と立っています。しかし、会場では、次の旋律が頭に浮かびました。
当時は頭の奥に刷り込まれるほど繰り返し聴いたようです。この曲は、冒頭と終わりに楽団員のコーラスと
口笛演奏が入ります。余り聴けないツィーラーの作品でしかも他とは違うこの曲を生演奏で聴ける幸運を
得たことを喜びつつ、そしてレコードを入手した思い出を頭に浮かべつつ、軽快なこの気分をいつまでも
味わいたいと思いながら聴いていました。

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