ユーニッヒ

仕事の話もたまには書くかもしれません。

ネットが使えると楽しいというにとどまらず

2021-05-22 15:15:17 | 日記
 新型コロナウイルスのワクチン接種が高齢者に始まっています。
接種を受けるためには、予約を取らないといけませんが、ネットで予約できると言う自治体も多く
あります。しかし、高齢者はネットが使えず、ネット予約をすることは難しいと言う問題点が
指摘されています。ネット利用は、多くの人ができる反面、できない人も依然多いようです。

 私は、ネットを利用する派に属しますが、利用しようと思ったきっかけは、司法試験の
合格発表でした。私の場合、例年、合格発表ならぬ不合格発表でした。掲示板に赴き、
不合格を確認します。空しさと敗北感に苛まれながらの家路は遠いものです。それが、
家で発表を見られるなら辛い帰宅の時間がなくせます。それは魅力的だと言うことで、
インターネットを始めました。

 このような動機で使い始めたネットですが、私にとっては、ネットの利用が仕事上不可欠
になっています。ほんの一例ですが判例はネットで調べます。テレビに法律事務所が映し
出されると、黒い本が壁一面に並んでいることがあります。あの本でよくあるのは判例集です。
私の所では、判例集は置かず、そのかわりネットの判例検索のサービスを申し込んであります。
場所を取らず、キーワードで必要な判例を検索でき、新しい判例も適宜補充されますので、
判例検索の利用価値は高いものがあります。

 ネットの利用は、少なくとも日常生活ではあると便利と言う程度のものでした。私の家で
合格発表が見えると言うのはそのようなものです。また、例えば、ネットで各地の特産品の
取り寄せができます。もしネットが使えずそれが取り寄せられないとしても、そのせいで
標準的な生活の質が落ちると言うほどのものではありません。

 しかし、コロナワクチンの予約の場合には、ネットができると便利と言うのを通り越して、
できないと不便と言うところまで来ています。確かに電話でも予約できるのですが、何時間も
何度も何度もかけ続けることになりかねません。とある銀行は、来店して何かの手続きを取る場合
予約を取るよう求めているのですが、ネットでしか予約を受け付けていません。

 ネットが利用できなくても、これまでは生活の不便を感じずにいられたのかもしれませんが、
そのような感覚の陰で、ネットの利用が生活にとって不可欠と言う時代に進んでいるようです。