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フランス映画「夜の門」

2023-07-29 12:17:08 | 日記
 フランス映画「夜の門」(1946年)をテレビの放映で観たのは、もう何十年も前の
ことです。どのような映画であったかほぼ忘れています。この映画には、若き日のイヴモンタンが
出ていて、この映画を見ようと思った動機がそれであったことだけは覚えています。

 この映画は、シャンソンの枯葉が使われていると紹介されます。しかし、この映画で
枯葉がどのように使われたのかも記憶がありません。映画の間随所随所で流れていたもの
なのか、何かのシーンを盛り上げるために背景に流されていたものなのか。

 枯葉は、色々な歌手が歌っていますが、枯葉と言えばイヴモンタンと言う人も多いでしょう。
きっと、イヴモンタンが、役としてか背景としてかは別として枯葉を歌って感動的なシーンを
作っているに違いないと勝手に思い込みました。その感動を味わいたくなり、もう一度
「夜の門」を観たくて仕方なくなりました。

 調べるとDVDが出ていました。しばらく売られていなかったのが、最近また売られるように
なったようで、何とも間のいいことです。早速買って、DVDを観ました。

 オープニングに枯葉が流れました。さて、劇中、どこでイブモンタンが枯葉を歌うのか、
そのことだけを期待して映画を観続けました。しかし、イヴモンタンが鼻歌の様に一説を
口ずさむシーンはあるものの、大々的に歌うシーンはありませんでした。

 舞台は、第二次世界大戦末期のパリで、ドイツから解放されて少し経ったころです。イブモンタン
扮するディエゴとマールの恋愛の話に、レジスタンスや対独協力者の話を絡めます。映画では、謎の
男がハーモニカで枯葉の終わりの方の曲を吹きます。そこにつけられた歌詞は、恋人達が分かれた
寂しさを表現するものです。ディエゴもマールも先の運命を知らずにその歌詞を口ずさみます。

 若いイブモンタンが見られますし、筋自体退屈ではないので、素直に映画を観れば、それなりに
楽しめる映画です。邦題の副題に「枯葉」とあるからと言って枯葉の映画として見てしまうと
拍子抜けします。

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