ユーニッヒ

仕事の話もたまには書くかもしれません。

レコードを聴きたい

2020-05-16 11:51:30 | 日記
 音楽を聴くようになったのは、高校に入ってからでした。小遣いをはたいてレコードをせっせと買いました。かくして、何百枚かのレコードを所蔵することになりました。

 しかし、CDが売り出されると、CDを買うようになり、聴くのもCDばかりとなりました。CDはレコードに比べて盤が小さくかけやすいですし、裏返す手間もありません。レコードに入っていたと同じ音源の曲が入っているCDもたくさんあり、レコードを聴く必要もありませんでした。

 しかも、レコードを聴きたくても聴けない状態になりました。持っていたプレーヤーは壊れました。スピーカーは古いもので大きく、引っ越しに伴って家に置けなくなり捨ててしましました。

 何年か前ですが、手持ちのレコードでCD化されていないレコードを聴こうと、プレーヤーを買ってきました。ただ、直接聴くと言うよりも、音のデータをパソコンに取り込み、CDを作ってそれを聴こうとしました。このためスピーカーは買っていません。

 この計画は、頓挫しました。データを取り込み、CDに焼く作業は面倒です。プレーヤーを買うときに、店の人にCD化する話をしたら、「お勧めしませんね」と言われました。音が悪くなるというのです。やる気がなくなり、プレーヤーはお蔵入りになりました。

 コロナのせいで連休は閉じこもって生活していて、レコードを聴けるようにしようと思い立ちました。とは言え、今あるプレーヤーにどのような装置をつなげばレコードが聴けるのか、私にはまったく知識がありません。だからこそ、プレーヤーをしまったままにしてきました。ふと、家にあるCDラジカセにつないだらしまい違うかと思いました。ラジカセの説明書を見たら、そのとおりでした。つなぐ、ケーブルがないので、それだけ買いました。

 レコードが聴けるようになりました。針を盤に落とすとかかるまで少し間があります。どんな音がするのか、少し緊張しながら楽しみにしていた、昔の感覚が甦りました。

 ほぼ手持ちの道具でレコードが聴けたのでした。簡単なことに気付かず、何年もたったものです。