緊急事態宣言解除後

緊急事態宣言が解除されて、何日かが立ちました。通勤、退勤時に乗る電車は、人が戻りつつあります。仕事の方では、４月５月の裁判の期日が取り消されていましたが、新たな期日が指定されるようになりました。世の中は、少しずつ元の生活に近づこうとしています。

　５月にどうしても必要があり、新幹線に乗って神戸に行きました。このときは、のぞみが１時間に２本か３本しか走っていませんでした。乗った車両は、各列窓側のみ人がいるくらいで、すいていました。
　
　普段なら数分おきに走るのぞみの本数が極端に少なく、大変にすいているところに以前の日常と違う様子を見ました。そればかりではありません。車内ナウンスでは、「マスクを着用してください」、「会話は控えてください」、「座席を回転させないでください」と言っていました。新幹線での移動はできますが、旅の楽しみを味わうことは認められていませんでした。
　
　飲食店や旅行関連の業種の苦境が伝えられています。それらは店での食事を楽しむ人、旅を楽しむ人、見分を楽しむ人がいて成り立つ業種です。新型コロナ流行前にはあった、何かを楽しむ心が、新型コロナの流行でなくなってしまいました。

　今は、新型コロナウイルスの患者の発生は一時に比べれば少なくなりましたが、再流行の危険は常に存在し、感染に対する恐怖も残ったままです。私には、友人や家族と夜に酒を飲みながら食事をしようという気持ちも、どこかに出かけようという気持ちもありません。遠隔地での裁判をかかえていて、以前なら、裁判所に行きがてら旅を楽しもうと思うところですが、裁判所から、私は出向かずに、電話を使って裁判をすると言われて安堵しました。
　
　新神戸の駅の山側では、バーベキューをしている人が大勢いました。三宮の阪急デパートは、食料品売り場にしか行っていませんが、大勢の買い物客がいました。人々の心も徐々に解放されていますが、新型コロナウイルスを気にせずに楽しめる心が戻る日がいつか来るのか、今は想像できません。