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蘆山寺(ろさんじ)

2012-11-14 13:58:36 | 旅行記

蘆山寺 源氏庭

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 京都市上京区に蘆山寺(「ろさんじ」又は「ろざんじ」)という寺があります。今回、特別公開をしていて入ってきました。<o:p></o:p>

 

 特別公開で一番重きを置いているのは、元三大師(がんさんだいし)像と鬼大師坐像です。元三大師は、蘆山寺の開基です。正月三日に亡くなったのでその名がつきました。鬼大師は、元三大師その人です。現場の学生ガイドの話によると、元三大師は、美男であったために、女性にもてたのだそうです。しかし、僧の身で女性と恋愛関係になるわけにもいかず、鬼の面を被って顔を隠したのだそうです。鬼の顔で歩くと、女性には別の意味で騒がれそうです。<o:p></o:p>

 

 蘆山寺は、紫式部の邸宅跡です。そこで、紫式部関連の展示物もありました。源氏物語の屏風が何点かありました。建物に入ると、源氏庭と呼ばれる庭も見えました。<o:p></o:p>

 

 紫記式部関連の展示物で目を引いたものに、紫式部の系図があります。紫式部の子孫が書かれていたのが興味深かったのです。<o:p></o:p>

 

 紫式部は、藤原為時の娘です。このあたりは、ものの本によく書かれていることですが、子孫については言われることはなく、これまでいることさえ考えたことがありませんでした。<o:p></o:p>

 

 しかし、子孫がいたのです。しかも意外な子孫が平重盛です。源平合戦の最中命を落とす重盛の子たちも当然子孫になります。女流作家と武士というかけ離れた存在が実は血でつながっていたのです。系図によると、天皇家も紫式部の血を引くことになります。<o:p></o:p>

 

 紫式部は、源氏物語を残しただけではなく、姿を変えて後世まで生き続けているのです。1000年以上前にいなくなったと思っていた人物が、まだ生きているような感覚に捉われ、不思議な気持ちと感動を覚えました。<o:p></o:p>

 


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