ポン助の迷走日記

30歳目前・無職から、まあ何とかなるでしょうという日々を綴ったブログ。実際、何とかなりかけている。

形を取ること

2007年06月02日 | 日記
アニマックスシナリオ大賞は時間切れ。
半分くらいまで書き直しましたが、結局、間に合わなかったです。
なるべく早く書き上げて次を書こう。

今週は結構忙しく、勉強もまったく手つけずになってしまいました。
短答2日目は明後日か・・・・・・、早いなまったく。

そんな時間のない中、村上春樹に手を出してしまいました。
前から興味はあったのですが、
三島由紀夫と一緒で何となく避けて通っていた作家の1人です。

有名どころの作品は読む順序があるという事なので、
続き物でないものを探し「国境の南、太陽の西」を読んでみました。

これは・・・・・・よかったね・・・・・・。
今日買ってきて一気に読んでしまいました。
過ぎていった時間が悲しくてしょうがなかったです。
今、この年代で読んでよかったなと思います。

私にとっていい小説というのは、
日常の中でぼんやりと感じていた思いに目を向けて
それがどんなものなのかを気付かせてくれる作品が多いです。

漫画などで当たり前のように使われている輪郭線。
これが絵画の世界で使われ始めた時には、
そんな線はどこにもない、その線は何だ?と
大きな論争になったそうです。

 存在しているものだけを描くのなら写真を撮ればいい。
 芸術家は存在しないものを使って
 そのものの形や表現したい事を、よりいっそう際立たせるものだ。

サマセットモームの「人間の絆」という小説に出てきた話で、
とても印象に残っています。

誰もが漠然と感じていながら、はっきりとした形をとっていないもの。
そういうものを見つけ出して、形にしたような小説が書けたらいいなと思います。

明日は妻が買ってきたジョジョの続きを読もう。