
今回は、富田林市の寺内町をめぐる旅を紹介します。

富田林寺内町は、17世紀戦国末期より、興正寺別院を中心とする寺内町として開け、江戸時代には京都と和歌山県高野山を結ぶ街道の宿場町、商業の町として発展しました。
この町には、江戸時代/明治時代の豪商の歴史的建造物からなる街並みが保存され重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
明治時代も酒屋の町で栄えました。
近鉄電車の大阪阿倍野橋から河内長野行きに乗り、富田林駅で下車し、南側に広がるのが、寺内町です。

観光案内所で地図をもらい、観光案内所の横の南北の道を南下します。

しばらくすると、本町公園があります。
本町公園の次の通りを右折ししばらくいくと「旧田中家住宅」があります。

ここは、無料開放です。庄屋のような金持ちの明治時代の家です。
修復されていて綺麗な古民家のような家です。

次に南下して浄谷寺へ行きます。
ここは、大阪府の指定文化財で、本堂前に立派な蘇鉄が植わっています。

次に、寺内町で一番有名な「旧杉山家住宅」へ向かいます。

寺内町の八人衆の杉山家は、当初木綿問屋を営み、その後酒造業を始めた大商家です。
広大な敷地に2階建ての大きな家と広大な庭、蔵があり、ほとんどを公開しています。
床の間には、立派な松の襖絵があり見事です。

明治の歌人 石上露子(いそのかみつゆこ)の生家でもあり、蔵に写真があります。
かわいい美人です。

庭は、日本庭園で植木が綺麗に剪定され、雑草がなく管理が徹底されています。
自分の実家は、週1回しか手入れをしないため、雑草がすぐ生い茂り草刈りが大変です。

次に興正寺別院に向かいます。興正寺別院の南北の道は、城之門筋という日本の道100選に選ばれた石畳の美しい道です。


興正寺別院の大門は閉ざされていますが、右横の小門のインターホンで参拝に来たといえば小門から入れます。
本堂には、大きな金箔の仏壇があります。


線香に火をつけてお祈りします。
1人きりでの御参りは静粛で気持ち良いです。
次に杉原家、葛原家、奥谷家の家々を外から眺めていきます。



最後に「じないまち交流館」へ行き、寺内町の歴史をビデオで見て、
鉄道が敷かれるまでは富田林が交通の要所で栄華を誇っていたことがわかりました。
最初に「じないまち交流館」でビデオを見ておくのがお勧めです。

次に、寺内町の西に見える大きな塔へ向かいます。
富田林西口の駅から500mほど行き国道170号線まで行くと塔の全体が見えます。

これは、大平和祈念塔(PLの塔)で、高さ180mのサグラダファミリアの尖塔のような白い塔です。
地元の人にこの塔について聞きましたが、ちょっと困ったような顔になり、「PL教団の塔で、昔は、展望台まで上がることができたが、塔が傾いてきたようで下の方しか入れなくなったようだ。」
とのことで、「観光スポットではなく、PL教団のシンボルであり、行っても何も見れないよ。」 と忠告を頂きました。
寺内町へ行かれた際には、眺めてみてください。
重要伝統的建造物群保存地区である寺内町、日本の道百選に選ばれた城之門筋は、富田林市が復興に力を注いだ後世に伝える貴重な歴史遺産です。

京都とは趣を異にした江戸時代の商人の街並みを是非見てください。
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