先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

<日産>完成車試験において監査時に不正隠しか 

2017年11月08日 06時50分58秒 | 日記

 毎日新聞が日産自動車の無資格検査問題の経緯を報告している。それによると、過去に国が工場の監査に入った際、従業員らが無資格検査を隠蔽(いんぺい)していた疑いがあることが7日、分かった。

日産自動車の無資格検査問題を巡る経緯

 第三者を交えた社内の調査チームが事実関係を調べており、近く国土交通省に報告する。日産は7日、無資格検査問題を受けて停止していた国内6工場のうち5工場で生産を再開したが、不正が次々と明らかになり、ユーザーの不安は解消されそうにない。

 関係者によると、社内チームの調査で、従業員から過去の監査の際に隠蔽工作をしていたとの証言が得られたという。日産は無資格の従業員が完成車の検査に関わり、正規の検査員の印鑑を使い回すなどの違反をしていたことが判明しているが、監査の際に無資格の従業員が関わっていないように偽装して、違反行為を意図的に隠そうとした疑いが浮上している。

 また、石井啓一国交相は7日の閣議後の記者会見で、日産の不正が発覚した国交省の9月の抜き打ち調査で「日産側の不適切な対応があった」と明らかにした。完成車の検査の実態について、従業員が国交省の担当者に対し、事実と異なる説明をしていた。国交省は違反行為を隠す意図があったのかどうか、日産側に調査・報告を求めている。

 日産は6日にも、検査の資格を取るための最終試験の問題や解答を研修講師が事前に漏らしたり、必要な研修を勝手に短縮したりする不正が判明したと発表。国交省から指示を受け、従業員の再教育や再試験を行うことを明らかにした。現在進行中の社内チームの調査で次々に新たな不正が発覚している形だ。

 さらに、国交省が1日から順次行った工場への立ち入り検査でも、検査手順などについて従業員が参照する「標準作業書」の記載が、事前に国交省に届け出た内容と異なるなどの不備が見つかり、国交省が改善を指示した。

 国交省は1日からの立ち入り検査で、完成車の検査体制については改善が確認できたとして、5工場の生産再開を認めた。しかし、過去の隠蔽など新たな不正が確認された場合は「報告内容を踏まえ、厳正に対処する」(石井国交相)と厳しい態度で臨む方針だ。

日産は、ガソリンエンジンで電気を起こして走行する、いわばガソリン燃料自動車で小型車一の売り上げを出しちぇいる小型車や、10年近い歴史のあるEV車の新型を出したばかりというのに、売れ行きがストップしている。この検査の問題は当然、経営陣も知っているはずで、完成車試験を軽視していたとしか思えない。