先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

エネルギーは依然、化石燃料依存

2022年09月21日 13時59分36秒 | 日記

世界各国のエネルギー構成が、資源エネルギー庁発行のエネルギー白書に出ていた。このレポートのすべての資料はエネルギー庁発行のエネルギー白書によっている。これによると、各国とも、エネルギーは70~80%は化石燃料に依存していて、再生可能エネルギー依存度は、10%に満たない。唯、OECD欧州は17%に達している。図の肥田氏は市の日本。。。は、2010年のデータで、比較のために示したとのこと。

 

さらに、各国のエネルギー自給率を見ると、アジアの技術立国の韓国と日本の自給率は驚くほど小さく、世界最先端の文化国家のふフランス、ドイツなどの欧州勢の自給率も50%以下。

次に各国の原油、LPG,石炭、ウランの埋蔵量を下記に掲げる。データは資源エネルギー庁のエネルギー白書。

上記の4種のエネルギー資源、原油、天然ガス、石炭、ウランは、韓国、日本、そしてフランス・ドイツなどの技術立国や文化国家には全くない。そしてすべてに出てくる国家の名前は、アメリカとロシア。

ウクライナ侵攻で、秋になって、種々のマスコミデータを読むと、ロシアは兵器不足や兵員不足で押されつつあると思われる。そして、最新兵器不足とか、兵器が旧式だと言われているが、これはプーチンの膨大なエネルギー資源の活用を想起できなかったためであろう。」しかし、欧州はエネルギー資源が全くないのは周知だから、ロシアが欧州へのエネルギー輸出を抑えているから、冬になると、欧州は氷見を上げるのは必至とみているのでは? 既に、欧州ではエネルギー価格の暴騰とともに、諸物価藻暴騰しており、欧州発の大きぼリセッションが危惧される。それに応じて、韓国も日本も世界的なリセッションには抗えない。

 

 

 

 

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半導体とEDAソフトウエアそして米中経済競争

2022年09月21日 09時54分45秒 | 日記

MIT Technology Review誌が、『米中チップ戦争が新章突入、EDA輸出禁止で何が変わるか?』という記事で、現在のLSIには、千億個を超えるトランジスターが搭載されており、LSI設計には、ECAD(Electronic Computer-Aided Design:電子系CAD)と呼ばれるEDA(Electronic Design Automation:電子設計自動化支援)ソフトウェアが不可欠になっていて、それを開発しているのは、ケイデンス(Cadence:米国)、シノプシス(Synopsys:米国)、メンター・グラフィックス(Mentor Graphics:米国企業だが2017年にドイツのシーメンスに買収された)の上位3社で、世界のEDA市場の約70%を占めていると解説していた。

そして、米中経済戦争の激化に伴い、アメリカは、中国などの日同盟国に対し、LSI製造に必要な、リソグラフィー装置(微細パターン作成装置)そしてこのEDAソフトの輸出もしくはライセンス制限をかけており、中國の大規模LSI製造に歯止めがかかるという。

日本の半導体は、勝手の勢いはもはや過去になったが、それでも、信越化学やSumoCOのシリコン基板の開発や、キャノンとかニコンなどの光学メーカーによるリソグラフィー技術があって、これらがないと、最新LSIは作くれないから、日本の半導体技術の存在意義は十分あって、EDA使用ライセンスとバーター取引ができる。

しかし、中國の場合、日本の持つ半導体基礎技術はないし、中國のソフト開発力は、中国版SNS で見られるように、目覚ましいものがあるが、EDAのような産業ソフト開発力はやっと身に着け始めたところ。EDA は、ケイデンスとかメンターとかは、50年も前から、電子CAD を手掛けていることを考えると、中國ソフト業界が、EDA で急速に立ち上がるとは思えない。

 

ウクライナ侵攻で、中國が、ロシア支援を表明していないのも、アメリカとの軋轢を深めけんかにならないようにしていると思えるのは、半導体開発にみられるように米中間の技術格差がまだ存在して、米中懸架はしても戦争はしてはならないと中国首脳部は考えているからではなかろうか?

 

 

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AIS搭載の中國の大型漁船の暗躍

2022年09月21日 06時42分28秒 | 日記

NHKが、9月10日の夜のニュースで、AISを搭載した中國の漁船が、東シナ海や、尖閣列島さらには広く日本の排他的経済水域(EEZ:Exclusive Economic Zone)には入り込んで、調査活動を行っているのではという

 

AISとは、何かと思ってネットで見ると::

AIS(自動船舶識別装置/Automatic Identification System)とは、1974年の海上における人命の安全のための国際条約で、300トン以上の国際航海をする船舶などに搭載が義務づけられている電波による、船舶の識別システムだとか。

その諸環境は、海上保安庁のWebサイトに以下のように解説してあった。

AISは、船舶の識別符号、種類、位置、針路、速力、航行状態及びその他の安全に関する情報を自動的にVHF帯電波で送受信し、船舶局相互間及び船舶局と陸上局の航行援助施設等との間で情報の交換を行うシステムです。

 

● AISの搭載義務
 2002年7月1日に発効された「1974年の海上における人命の安全に関する条約(SOLAS74)」第Ⅴ章受け、国内法では、次の特定の船舶に対し、AISを搭載することが義務づけられています(第19規則)。
 

 (1) 国際航海に従事する300総トン以上の全ての船舶
 (2) 国際航海に従事する全ての旅客船
 (3) 国際航海に従事しない500総トン以上の全ての船舶

それで、中國の大型漁船もAISを搭載していて、その多くに中国建国以来の海上民兵と言われる、中國の海上権益を守る諸活動を行っているという。NHKの報道によれば、このAISが出すVHF 帯の周波数を使って、大型漁船の動きを調べたら、南シナ海から、北方領土まで大々的に暗躍しているという。これは、間違いなく、人工衛星を使って、自衛隊、米軍も察知しているのは間違いなかろう。いずれにしろ、漁船屋漁民までも軍事力化する中国、恐ろしい。

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