先端技術とその周辺

ITなどの先端技術サーベイとそれを支える諸問題について思う事をつづっています。

生成AI、完成間際の企業10社近い?

2023年04月30日 13時13分06秒 | 日記

Open GPT d絵有名になった、生成AI。発表しているのが、OpenAIを10Bドルで買収したマイクロソフト、Google(Alphabet)、Amazon, Meta、IBM, 画像CPU やAI CPUのNvidia、SalesForce.comなど、GafaのうちAppleは音なしの構えだが、アメリカの趙大IT企業、10社近いのが粗完成させて発表している。

OPenAIのWebサイトを見ると、2015暮れに創業し、テスラなどから、1B$(日本円で1300億円)集めている。2022年暮れから、一部のツールを有償で提供し始めているが、本格的な提供には、未だ時間がかかるだろう。収益が立つまで10年かかるとして、現在の従業員が約400名というから、設立から収益が成り立つまでの10年間で3千人年のハイレベルのソフトウエア技術者が開発に携わると思われる。ハイレベルゆえ、1人当たりのコストは優に2千万円(給与だけでなく働く環境諸々の費用)にはなるだろう。そうなると生成AI開発には。1000億円近くかかることになる。それを、アメリカでは10社近い企業が、生成AI 、完成間際というからすごい。

日本の大企業は、10年たっても完成するかわからないものに、数百億円の投資はまずしないだろうし、数百人のハイレベルのソフトウエア技術者を纏め上げられるマネージャーも早々見当たらないと思われる。というようなことでIT 分野では日本は遅れるばかりではないかと危惧される。

半導体不足ということで、自動車産業界が中心になって、5兆円規模の半導体会社ラピダスを起こすというが、すでに国策の半導体会社やディスプレー会社は起こされているが、思ったようには行っていない。日本人は少人数で行う、物つくりには、得意だが、コンセプトつくりとか、大勢が協調して完成させるシステムつくりは不得意で、実績も少ない。ものつくりだけでは済まなくなっている時代を切り開くためにも、ラピダスは是が非とも成功させ、日本人にもシステムつくりができると自信を持たせてほしいもの!

 


AIソフトで、パスワードの半数を1分で楽々解読

2023年04月29日 13時52分21秒 | 日記
Gigazineをはじめ、いくつかのIT サイトが、,大半のパスワードを1分以内にクラッキングできるAI「PassGAN」が登場した旨、伝えていた。


サイバーセキュリティ企業のHome Security Heroesが、ニューラルネットワークでパスワード予測を行うAI「PassGAN」を使って実際のパスワードを解析する実験の結果を発表したのを紹介。それによると、一般的なパスワードのおよそ半分が1分で、65%が1時間で解析できてしまったとのこと。

2023 Password Cracking: How Fast Can AI Crack Passwords?
https://www.homesecurityheroes.com/ai-password-cracking/


通常、パスワードの解析に使われるパスワード推測は、膨大なデータを元にパスワード分析を行うというやり方で、こうした方法は小規模で予測可能なパスワードの場合は効率的に解析可能ですが、サンプルサイズが大きくパターンが複雑になってくると非常に時間がかかってしまう。今回Home Security Heroesが用いたPassGANは(敵対的生成ネットワークGAN)の1種で、「Generative Network」と「Discrimnate Network」という2つの対立するニューラルネットワークで構成されています。PassGANはGenerative Networkが偽のパスワードサンプルを生成し、その偽のパスワードサンプルと本物のパスワードサンプルを混ぜたものをDiscrimnate Networkが判別するというシステムで、学習を重ねるごとにパスワードの予測精度が上がっていくのが特徴。これにより、PassGANは従来のパスワード解析ツールと比べてより広範囲にわたって迅速な解析が可能になります。

Home Security Heroesのテストでは、ソーシャルゲームサイトのRockYouから流出した「RockYouデータセット」から1568万件のパスワードを引用し、18文字以上あるいは4文字未満のパスワードを除外した上で、PassGANに解析させたとのこと。

その結果の表を日経が4月28日の電子版に掲載していた。



その結果、パスワードの51%がわずか1分以内に解析できてしまったとのこと。また、1時間以内に全体の65%が、1日以内であれば71%、1カ月以内であれば81%が解析できてしまったそうです。また、数字やアルファベットだけではなく記号が含まれている場合でも、7文字のパスワードだと6分ほどで解析できてしまったとHome Security Heroesは報告しています。

GigaZine社は、Home Security Heroesの推薦を以下の様に引用していた。

◎「18文字を超えるパスワードはPassGANに対して安全だといえます」

◎18文字以上の場合、数字のみで構成されているパスワードでも解析には少なくとも10カ月かかり、記号・数字・アルファベットの小文字と大文字で構成されたパスワードの解読には600京年かかる。

◎パスワードは最低でも15文字以上、大文字・小文字・数字・記号を組み合わせて作ることを推奨。

◎PassGANによる解読を防ぐためには、重要なパスワードは数か月ごとに変更するといった運用も有効。


コンサート映像もメタバースでライブ配信!

2023年04月29日 05時50分23秒 | 日記

ISOの画像圧縮規格、MPEG4が最新化と思っていたら、MPRG4 AVCなるものがせいていされ、8K画像を扱い、さらにMPEG-H High Efficiency Video Coding (HEVC)なるものが制定され、32Kという庁制裁画像を扱えるという。さらに、音源も複数扱えるとか。

この最新規格を使って、ソニーが360立体音響技術を用いたライブ配信を楽しむ新しいオンラインサービスを出しているという。スマホで楽しめるというから、進化もすごい。要件は、

1。360 Reality Audio Liveなるソフトのインストール

2.差y6宇う独立して再生できるイアフォンかスピーカー

さらにはティストと視聴者、視聴者同士によるリアルタイムコミュニケーションが可能という。楽しむユーザーは難しいことは知らなくても良いが、技術者の方は、絶えず勉強しないと、世の中の進歩にはtついてはついてゆけない。


BYD世界トップのEV ベンダー?

2023年04月24日 16時35分20秒 | 日記
かなり前の話になるが、日本政府機関であるJETRIが、「BYD、深センにグローバルデザインセンター新設」と紹介していた。以下その内容だが、設備もさることながら、デザイナーが、ドイツなどの有名デザイナーばかりというから恐れ入る。BYDのEVは中国の国策でもあり、近々に。世界一のEVメーカーのテスラを追い抜くのは、目に見えている。しかも美本園で100万円強の大衆モデルら、EVに出遅れているトヨタでも追いつけないのではなかろうか?EV で先行している日産は、デザインがいまいちで日本市場でも思ったほど受け入れられていない。しかもすでに日本の主要都市に支店を設置しているので、日本でもBYD n尾EVは相当受け入れられるのではなかろうか?

まず、JETROのBYDデザインセンターの紹介***************************************

電気自動車大手の比亜迪(BYD)は6月25日、グローバルデザインセンターの完成式典を行った。同センターは広東省深セン市に設置され、建築面積は1万2,600平方メートル、イタリアの五軸加工設備、ドイツの切削設備、VR(仮想現実)モニタリング設備などを備え、300人のデザイナーのほか、外部の関連スタッフ100人程度が同時に業務を行えるという(「太平洋汽車網」6月25日)。

中国政府が新エネルギー車に対する補助金をさらに減額する中、BYDはデザイン強化戦略を打ち出した。式典で、同社の王伝福董事長兼総裁は「技術はハードパワー、デザインはソフトパワーで、いずれも重視しなければならない。今後、BYDは『技術』から『技術+デザイン』の取り組みを進める」と述べた。

グローバルなデザイナーチーム

現在、BYDのデザイナーチームは、アウディ、フェラーリ、ダイムラーといった国外大手自動車メーカーから有名デザイナーを招いており、イタリア、スペイン、ドイツなど10カ国以上のデザイナー約200人で構成されている。同社は、歴史上の王朝をイメージした「唐」「秦」「宋」「元」シリーズなど、中国ならではのブランドを展開している。

BYDの2018年の新エネルギー車の販売台数は、前年比2.1倍の22万7,152台となり、2015年から4年連続で世界トップになった。同社の2019年1~6月の自動車販売台数は前年同期比1.6%増の22万8,072台だったものの、新エネルギー車は94.5%増の14万5,635台と堅調な伸びを示した。

 

JetroによるBYDデザインセンターの紹介は終わり。********************************

また、4月18日から行われた上海国際モーターショウの紹介が、各新聞に出ていた。それらをようやくすると、

まず、約150万円のEVハッチバック新型EV「シーガル(Seagull)」を公開した。中国で最も安価な乗用EVの1つになると期待されている。フィアットのパンダとほぼ同じ大きさのコンパクトな4人乗りハッチバックで、既存のBYDドルフィンの下に位置するエントリーモデルとなる。

シーガルのサイズは、全長3780mm、全幅1715mm、全高1540mm。ショートオーバーハング、短いボンネット、アップライトなリアエンドなど、運転のしやすさを重視していることが伺える。

BYDが新たなブランドを投入7万8800元(約150万円)の大衆モデル小型EV「海鴎」の価格が発表された瞬間、会場に押し寄せた来場者からは歓声が上がったという。

BYDが披露した小型EV「海鴎」

海鴎は4人乗りとなるハッチバック型のEV。全長は3780ミリメートルと小型ながら、航続距離は305キロメートルを確保する。最低価格は7万8800元からで、同社のEVとしては最安となる。

BYDは、高級車ブランド「仰望(ヤンワン)」の新車種として、EVスーパーカーの「U9」を披露した。停止状態から2秒で時速100キロメートルに達するという加速性能が売りとなる。

                             

EVスーパーカー仰望「U9」(左)とプラグインハイブリッド車「U8」

仰望は販売価格が100万元(約1950万円)を超える、航続距離が1000キロメートルであるSUVタイプのプラグインハイブリッド車(PHV)「U8」は、価格が109万8000元。

 

なお、EV世界販売ランキングは、Yahooが、ドイツの調査会社の2022年度の結果を掲載していた。それにによると、BEVの22年におけるメーカー別世界販売台数は、

 

  • 米テスラが131万4000台で1位。
  • 2位は中国・比亜迪(BYD)の91万1000台。
  • 3位は中国・上海汽車集団(SAIC Motor)で75万台。
  • 4位は独フォルクスワーゲン(VW)グループで57万2000台だった。                                                                                                                                                      テスラは前年比40%増と大きく伸びた。だが比亜迪(BYD)は同2.8倍と、それをはるかに上回る伸び率だ。中国は国策で、CO2ゼロで、EV 推進を図っているので、中国製のEV 車を急速にのび、したがって価格も下がる。既にBYDのい小型合致バックのシーガルは150万円というから、日本でも相当の売れ行きを示すのでは? 欧州の有名なデザイナーのデザインで、主要部品も、日本製だというから、売れないわけがないように思われる。日本勢は、大丈夫であろうか?

ナトリウムイオン二次電池

2023年04月24日 08時35分33秒 | 日記

日経クロステックが、中国のせぁい最大の電池会社CATLが。ナトリウムイオン二次電池(NIB、sodium-ion rechargeable battery)を開発し、中国CATL(寧徳時代新能源科技)は、中国の自動車メーカーChery Automobile(奇瑞汽車)のEVに採用されたと発表した。中国は、Li採掘も世界のトップクラスだから、Liが不足することないだろうと思っていたが、EV時代になると全く足りなくなるから開発したのだという。もはや中国は。新興国ではなく、日本も遠く及ばない、先進国になったと見ないと今後を見あやまる。

動作原理・構造は、以下の通り(wikipedeaからの引用)

動作原理やセル構造は、リチウムイオン二次電池と同様である。ナトリウム層状化合物を正極とし、電解液と正極の間でナトリウムイオンが移動することによって充放電が行われる。原理的には、リチウムイオン二次電池のリチウムイオンをナトリウムイオンに置き換えたものに相当する。ただし、物理的および電気化学的特性は異なるので、使用する材質も変わるものがある。

NIBは地球上に豊富に存在するナトリウムをベースにしており、現在主流のリチウムイオン2次電池(LIB)で使用されているリチウムの価格が高騰しても価格的な影響も少ないとみられている。中国では電池メーカー数社が既にNIBの量産を開始済みとされている。今回の発表では奇瑞汽車のEVの車種や発売時期、NIBの搭載容量などは未公表だという。一方でLIBの主要原料である炭酸リチウムの中国でのスポット価格は、大幅に下落中であることから、NIBのLIBに対する価格的な競争力を懸念する見方もある模様。 

ほぼ無尽蔵ともいえるナトリウム(Na)イオンを使うNaイオン2次電池(NIB)の本格的な量産が近く始まりそうだ。出力密度の高さに加え、潜在的にはエネルギー密度でもリチウム(Li)イオン2次電池を超えるほど高い。定置型蓄電池では、比較的早い時期に主役の座に座る可能性も出てきた。

しかも潜在力はLIBを超えるという。では、今、なぜCATLがNIBなのか。数多くの中国メディアの解説からは、中国ならではの事情が垣間見える。

(1)中国で製造するLIB向けLi塩の“国内自給率”が20%に過ぎないこと、

(2)悪化する一方の米中関係を背景に、Li塩の安定供給に不安が出てきたこと、

(3)近い将来、爆発的に増えるLIBの需要に対して、Li資源の偏在が課題になりそうなこと、などだ。一方で、NIBのエネルギー密度は150Wh/kg程度で、高性能LIBの1/2程度と低い。

(4)定置型蓄電池ではエネルギー密度の高さよりもコストの低さが重要で、コストの下げしろという点では、Naイオンがほぼ無尽蔵にあるNIBはLIBより有利である、と解説されている。NIBの特徴を積極的に評価したというよりは、リスク管理という側面が強いのかもしれない。

(5)出力密度を高めやすい、

(6)耐熱性が高く、利用可能温度範囲が広い、

(7)実は負極活物質の容量密度がLIBの負極よりも3割以上高い、といった優位性がある。

 

自動車工業は、日本の中核的産業だが、トヨタなどの大自動車メーカー油断してしまったのでは? ここまで出遅れると、挽回できないのではと危惧される