そんな中ソニーが、独自方式のLPWA技術を開発。驚異的伝送距離が特徴。「富士山5合目から奈良県日出ヶ岳までの274km」「厚木市の同社オフィスから栃木県男体山までの140km」――といった実験結果が並ぶ。これらの記録が出た時は現在と変調方式が異なるが(当時は基本的な方式を使用)、現在も東京スカイツリーで110km先の群馬県榛名山から送ったデータを受け取れているので、伝送距離は100kmくらいだろうという。

 低消費電力も特徴の1つで、1日に1回データを送るという使い方なら10年持つとしている。またこの技術は、時速100kmの高速移動中も使えるという。

ソニーのLPWA技術に対応したIoT送信機の試作機

受信機の写真

1日に1回通信する場合なら、1000mAhのコイン電池で10年持つとしている 利用構成は、端末(IoT機器)から基地局にある受信機にデータを送信し、それをクラウドサービスにあるストレージに送る形になる。このほかに、データは扱わず端末や受信機を制御する「セントラルサーバー」を置くことになりそうだという。

来年早々に発売という。

 LPWAは海外勢に圧倒されていたが、LTEでNTT系、ソニーの新方式で、ちょっとばかしうれしくなる。

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