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『ゲキxシネ五右衛門ロック』『The Musical AIDA』など、ミュージカルの話題作に出演の青山航士さんについて。

ルドルフ RUDOLF The Last Kiss/宮本亜門版スタッフ

2008-01-17 | RUDOLF The Last Kiss
 『ルドルフ RUDOLF The Last Kiss』東宝公式サイトで宮本亜門版のスタッフが発表されましたね
 宮本亜門さんがアジア人演出家として初のブロードウェイ進出を遂げた『太平洋序曲』で、トニー賞にノミネートされた松井るみさんが装置を担当、宮本さんとのブロードウェイコンビが再現されます 青山航士さんが出演されるのでミュージカルを見るようにはなっても、根はダンスファン、だんぜん視覚派の私にとっては嬉しいニュースです。
 視覚、といえば照明が『グランドホテル』『SHOW店街組曲』を担当された高見和義さんというのもビンゴですね~。『グランドホテル』は光と影の重なり具合がとても綺麗でしたし、『SHOW店街組曲』は(私はDVDでしか見る事が出来ませんでしたが)冒頭の曙光のような照明がすごく綺麗なんですよね。青山さんのソロ”Introduction”の照明も、光なのに直線的でないというか、青山さんの動線が描く流線型を浮かび上がらせるような、独特の質感が素敵でした。
 そして振付が上島雪夫さん。コンテンポラリーやミュージカルで数多くの振付をされていますが、ご自身もダンサーとしての活動を続けておられます。だけど『ウエストサイドストーリー』『キャッツ』などに出演されているとは知りませんでしたダンスファンの風上にもおけない人間ですみません 正直言ってハンガリー版公式サイトを見たときは「ダンス少なそう・・・」と心配になっていたのですが、上島さんのお名前を見て安心しました。是非ダンサーの眼で青山さんたちを限界まで動かしていただきたいな、と思います。
 私がどれだけ青山航士という表現者を知っているのかは心もとないのですが、これまで舞台を見てきて、私の知っている限りでもそのうちの何割かしか見えないように感じる事がありました。個々の作品や振付への不満というよりも、青山さんが「言葉によっては表現されえないもの」をありありと見せてくれる幅の広い表現者だということが、常にそんな感触を残していくんですよね。また、このボーダーレスの時代に、まして『ウエストサイドストーリー』から50年を経て、ミュージカルにそこまでのダンスは要求されていない、とは思えません。原作は1888年から1889年の一年間を描いているということですが、その一年間に当時の人々が抱いた感情や、事実の与えた衝撃が舞台上で「視覚的に」克明に蘇るようなダンス、期待してしまいます。


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