Pixysのポジティブライフ

困難に立ち向かうアラフィフの日常
働いて働いて働いて働いて、たまに旅に出る

筋肉痛で本を読む

2007-06-26 00:58:42 | 仕事や生活の話
恐ろしい疲労感の後にやってきたのは、更に恐ろしい筋肉痛だった。どこといえない。どこもかしこも痛いです・・・・。日頃、よっぽど体を動かしていないんだなーと反省。動けないので仕方なく本を読んでいた。

最終巻まで進んだ「模倣犯」は、読めば読むほどおもしろい。ちょっと前にSMAPの中居くんがドラマでやってたけど、その時に思った事と小説を読むのとは全く違う。小説は文字だから、イメージは頭の中に画像として形成される、自分だけの風景、自分だけの舞台となる。登場人物も自分が生きて会ってきた人物のイメージに強く影響を受けているんだと思う。そして、なぜだかこの話は「連続女性殺人事件」という全く違うテーマなのに、今のお芝居の「戦争」と私の中ではリンクしているのだ。
「命」つながり・・・かなと最初は思ったけど、そんな単純なことじゃないような気がする。「人が人を殺める時に何を考えるのだろうか」一派的に言われている理由はいっぱいあるけど、なんだか釈然としない。「そんなことで人が殺せるの?」というのが正直な感想だ。たぶん、そんな所がノンフェクションだった戦争という事実と、フェクションである「連続女性殺人事件」と同じく考えるところだろう。
感情的に人を恨んだり殺したいというのなら、私にも少し分かるような気がする。それは例えば自分の近い人が誰かに殺されたりしたら、私も相手を殺したいと願うかもしれない。けれど戦争は「お国のため」と言って憎んでもいない人を殺められる。そしてそれは昔に本当にあったことだ。この本では「演出として死者が必要」と女性を殺めている。同じ温度で「何でだろう。」と疑問に思うのだ。
だとすれば、人殺しの理由は「憎悪」や「金銭目的」だけじゃないわけである。
その方がよっぽど薄ら寒い。逆に言えば「憎悪」や「金銭目的」で人を殺してしまい後悔している犯罪者はものすごくあほらしく思えてくる。「あんた達なんでそんな事くらいで人を殺しちゃうの。」と夕方のニュースを見ながら思う。
いろいろな種類の本を読みながら、常にいろいろなこと考えてるが、答えが出てきたことなどない。それは私の計り知れない思想でびっくりすることもあるし、感心させられることもあるけど、考える事の一つの要因になることができるから、読書はやめられないのです。