『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

変化

2022-05-14 02:28:52 | 気付き
やはり、音楽家講座の後は色々とモデルチェンジが進みます。

今回は、やはり「左手は煙、右手は水」の先生の教え。
私の解釈だけれど、もちろん、それが通っていくのは「腕先」。
こうした「思うだけ」というものが一つの技術に成り得るということが驚きで、それによって変化することへの戸惑いはまだあるものの、別世界に。


そして「火焔」。
今回、かなり詳しく解説していただけたお陰もあり、改めてこの手の内の大きな効用を認識。
というのも、私の気付きである「鯉口を切る」は、つまりは、この「火焔」だったのか!?ということに気付いたから。
特に陽紀先生に考えていただいた右手の鯉口を切る所作は、もう火焔そのものといっても良い。
左手もそうすればよかった・・
というか、もう最初から「火焔」でいいじゃないか!?という・・
もちろん、fにしたりpで保ったり、高音域を出したり、という時に、この「鯉口を切る」は演奏中も操作出来て、とても有効なのだけれど、一番最初は「火焔」を。身体全体の繋がりが全く違う。

「コモドドラゴン」の手の内をやる時、「バナナを潰すように」とやっていたけれど、それをバナナではなく「火焔」にするとより肩が下がる。

私の場合は「火焔」だけよりも、「火焔」で「コモドドラゴン」。

これで以前よりもより肩が下がり、喉の環境も変わった結果、タンギングの折の母音の感覚も変化。通常よく言われているtu,つまりuではなく、eとaが混ざった母音に。これにより、ここのところの課題だったwタンギングやスタッカートの音のクオリティがかなり向上。立ち上がりのアタックも同様に。
これは以前の肩の状態では不可能だったと思う。
肩が上がったままで、これをやろうとしても、よりツマルだけだ。
面白いのはuをeaにしよう、と思って吹いたのではなく、吹いてみると、そうなっていたというところ。tuとやっているつもりでも肩と鎖骨が下がって、喉が落ちると、eaっぽくなる。
韓流マイブームの効用でかなり顎が落ちたけれど、それがさらに、妙な言い方になるけれど「首が落ちた」(ちょっと違うか・・)という感じに。
声帯の場所が今までよりも下にというか剥がれたようになった様な感じ。
声も高い声がよりラクに出るように。
声質全般も変化。なんというか、無理に声を作らなくなってきた感じ。
これはそのままフルートにも通じているのだろう。


3月のコンサートの前、「コモドドラゴン」に気付いて、ずっとこれで吹いてきていたせいか、以前よりも普段の肩の位置も下がってきていたのだけれど、今回「火焔」が加わったことで、さらに下がる肩。首が伸びた感も。
ショルダーバッグは斜め掛けにしないとだめかも。
段々、鳥に近付いている感もある。

今回のモデルチェンジでは、かなり急激に身体のポジションが変わったので、演奏後の疲労感がかなりある。
以前はふと気づくと4時間?ということもあったのに、2時間でハ~~となってソファーに倒れ込む日々。
おそらくそれまで使われていないところが急に働き出しているのだろう。
でも嫌な感じはなく、心地よい疲れ方なので、しばらくはこれで。




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