『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
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  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

手探りの効用

2021-07-06 00:07:50 | 気付き
今年も、あっという間に半分終わってしまいました。
そして、マスクの夏がまたやってくる・・

久々の気付き、というか、気付きの記録を。

あらためて

「こんなに違うの?」

と驚いたことがあったので。

それは「手探りの効用」ということです。

重要なのは、目で見ないこと。

試してみると面白いのですが、

自分の片腕をもう一方の腕の指先で触れる。

目で見ながら触れるのと、見ないで触れるのとでの違いが、これほどあったとは、?

と今更ながらの驚きでした。

視覚は多くのことを助けてくれているし、それがあるからこそ生き延びているということはあるけれど、視覚が間に合わせてしまう分、指先の感覚は鈍る。

目を閉じて触れると、今度は、また別の感覚となり、ちょっとグルグルっとするので、今の段階では、私は目を閉じない方が良い感じ。

これは、まだ私がこの程度の感覚、ということでもあるからかもしれませんが、目を閉じると、ちょっと違うものになってしまう。

目を閉じると頭の中や、心の中を探し始めてしまって、指先、指先、と思わないとだめで。

フルートのキィに指を置く時、目で確認しつつ置いて、そして口元に、というのが殆どだと思うけれど、そのせいで、肩も上がるし、指にも力が入りすぎてこわばりを生んでしまう。特に親指周辺が出しゃばってくる。

掬い手で管体を捧げ持ち口元に置き、その後「手探り」で左手、右手と、小指から順にキィの上に指を置く。

この程度のことなのに、これほど違うの?というくらい違うのは、嬉しくもありますが、
通常の構え方での滞りがまだまだ存在していたということでもあり、やや複雑な心境です。

手探りすることで、より指先のセンサーが精密になる。

・・・鏡で見て触れるのは、もうお話にならないくらい、指先センサーはだめだめになり、これまたびっくりでした。


今までも、こうしたことは実践していたのですが、いつの間にか、ザツになって、指先センサーが指センサーになってしまったり、センサー自体が失われていたこともあったかな、と反省中。

指先センサーを発動させておくだけで、かなりの事が良い具合となって動きだすというのに。

見ちゃだめ。


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