『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
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  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

風神雷神図

2022-09-08 00:48:58 | 気付き
昨晩、お風呂上りにたまたま、俵屋宗達の『風神雷神図』のTV番組を観ました。

もう遅い時間なので、寝ようかな・・とも思ったのですが、中々面白い趣向の番組で、ついつい見入ってしまいました。

とても有名な作品だけれど、改めてちゃんと見たことはない。

TV画面に大写しになった風神の足に目が行く。

・・・母指球、小指球、踵の3点が使われている足・・・

そして次に目が行ったのが手。

甲野先生のしなやかな杖を持つ時の手と似ている・・?




そして、フルートが何故私に持たれると居心地悪そうで、甲野先生や陽紀先生だと寛いで見えるかの大きな理由がわかりました。

思えば、この気付きに至るヒントは過去にも沢山あった。

2014年、オルガンを弾くバッハの肖像画の手指を見た時、2019年、エジプトで沢山の壁画を見た時。

でも、そのころ、私の足指はまだまだくっついたままで、全身の繋がりも今程ではなかった。

美彌先生の魔女トレで変化しつつある足と全身だからこそ、この手指の感覚にも、ようやっと気付くことができたのだと思います。

これは、楽器を置くだけの3点支持ならぬ「3点置き」という構え方、それに伴う左手人差し指付け根が楽器に当たる場所が変化したことにも関連がある。
だからこそ、今の手指になれる。

何が違うか?

親指ですよ。親指。
まだまだ他にも多々原因はあるだろうけれど、一番大きい違いは親指の位置。

思うに、本当に欲深いのだと思う。
その性質がもたらす親指の位置は、その欲深さゆえに、付け根に捻じれを生じさせ、滞りを生む。
つまり掴んでしまっていた。
いつも、何かを掴もう、掴もうとして、結果、大事なものを逃がしていたとはね。


こうして気付きがあるたびに、毎回大いに反省もさせられている訳で。

とはいえ、大きな進展がまたしても、というのはそりゃあ嬉しい。

よりなめらかになった指。
そして深まる響き。
何より、「闘争心」が消えている。
ただただ楽しい。

そういえば、風神も雷神も楽しそうではないですか。

そして、雷神の右手にも注目。
・・かつて金剛蔵王権現像で、大騒ぎしていたことを思い出す。
あの時は拮抗する左右上下のテンションによる身体の整え方、というレベルでの気付きだったけれど、・・

蔵王権現さまが持っているのは邪を祓うための仏具の独鈷だけれど、雷神さまが持っているのは何だろう?やはり仏具?それともバチ?
でもバチだとすると小さな連鼓をこれでどうやって打っていたのだろう?

いずれにしても、ここまでねじるというのが凄くない?・・

ここまでねじってはいないけれど、最新のメルマガで観た甲野先生の「斬込入身」のことが思い浮かぶ・・

・・・・・・・・・・・
あと、足の小指同様に、手の指、特に小指のアライメントを意識し整えることで、かなり色々と変化するのを本日のレッスンで発見。

生徒さんの高音、急に素敵に出る様になりました。




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