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『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

10月の設え

2022-10-02 00:42:41 | テーブルコーディネート
9月はかつてないくらいに、あっという間に終わってしまいました。

10月になると、今年もあと3か月?と気持ちが先走りがちですが、秋晴れに恵まれた一日は、家事も練習も捗り充実した一日を満喫できます。

昔はお天気が良いと、「お出かけ日和~~」と喜んでいたのだけれど、この頃は、まあマスクしてでかけなきゃいけないのが億劫なせいもあるのですが、そうではなくて、「フルート日和~~」となっている。

10月は、いつもは「秋!」という感じだったのですが、今回は・・
ペンギンと白熊。氷の国の住人達です。



というのも、11月にはもうクリスマス気分になっているし、12月はクリスマス、1月はお正月、2月は寒いけれど気分は春、ということで全く出番がないままだったので。

いつもはキッチンの小窓に置いてあって、苦手な台所仕事を励ましてくれている応援団の連中をようやく今回クローズアップ。

(・・・ちなみに、今のキッチン応援団長は現場監督猫のピピ。
私がキッチンに立つと、いつも「ちゃんとやってるにゃ?」と見事なジャンプでシュシュっと駆け上がって陣取っています。)

10年くらい前に、ビレロイボッホのアウトレットのお店で一目惚れして、連れ帰ってきた、ちょっと癖が強めの連中です。

特にペンギンの親子(ペンギンはお父さんが卵をかえすそうなので、きっと父と子だと思う)のふてぶてしい表情がクールでしょう?


なのに、頭とお尻に魚がくっついている、という・・
ちょっと抜けた感じがラブリー。





犬ぞりを操っているのは、多分白熊。
熊3頭を引っ張っているブチのワンコが健気です。


前の席に腰かけているのがお母さん、後ろに立つのがお父さん、そして花柄パンツ一丁で横たわっているのが息子でしょうか。毛皮があるからまあ、寒くはないよね。



お父さん熊のブーツが魚、というのも面白い。

ペンギンは南極、白熊は北極にしか生息していないそうだけれど、まあ、同じ寒い国の住人同士ということで。

クロスはやや温かみのあるオフホワイト。
化繊も入っているコットンで防水加工も施されているので、安心・・とはいえ、夫と息子には、ついつい「こぼさないでね!」と普段よりも厳しく言い渡してしまいました。

氷のヒビに見立てて、同色のレースのライナーも。

9月の設え

2022-09-05 10:59:00 | テーブルコーディネート
今回のテーマは秋の森。

本来は薄手の磁器が好きなのですが、ポルトガルでボルダロが好きになりました。

色彩、あのぽってりとした感触、そしてややシニカルなユーモアのある生き物のオブジェ。



帰国してからすぐにネットで調べて、その時にみつけた狐のピッチャーを購入。
練習時の水を入れたり、時にはワインのデキャンタになったり、窓際から庭先に水を撒くのに使ったりと、重宝しているもので、いつもはキッチンの窓に置いてあります。

ちょっと存在感がありすぎて、テーブルにはどうかな?と思ったのですが、面白い。

ソマリは「狐猫」とも言われていて、フサフサの尻尾、黒い手足、ピンとした耳など、本当に狐に似ています。

なので、ピピに似ているこの狐のピッチャーにはより愛着がある。





ピッチャーの柄が葡萄だったので、ライナーも葡萄柄に。

そういえば「酸っぱい葡萄」というイソップのお話もあありました。

「なんで僕はこんな処に?!」

と言っているような表情も可愛い狐です。




8月の設え

2022-08-03 00:57:30 | テーブルコーディネート
・・なんせ、エアコン故障なので・・

ちゃちゃっと簡単に。

楊枝入れは先月に引き続き。

普段はピアノの上にあるガラスたちと、先日の富津の海岸で拾ってきた貝殻なども混ぜて。

ポテっとした丸いガラスは従姉Yちゃんの作品。

少しでも涼しい気持ちになれるようにと、夜の海のイメージで濃紺のクロス。

元々、漁師が網を編む技法から生まれたというフィレレースのことも思い出して、それも。




7月の設え

2022-07-01 21:59:16 | テーブルコーディネート
一年が半分終わり7月となりました。

それにしても、なんという暑さ!?

今回は小鳥さんたち大集合に。








ポルトガル土産・ボルダロの小鳥は本当にリアル。

黄色いものは、旧西ドイツ製で、昔、骨董品屋で求めたもの。


鳥の種類も違うのだけれど、そういえば、ポルトガルでは雀も鳩もシュっとスリムだったっけ・・

ドイツの小鳥は、ちょっとぽっちゃりさん、というかややマッチョ系?

どちらも、細かいところまで、よく出来ています。

楊枝入れは、近所のリサイクルショップで100円!
イスラム風でもあり、インドや東南アジアっぽくもある。

アズレージョ柄のテーブルクロスとイスラムテイストが共通するかな?とチョイス。

小鳥たちにピピが反応して齧るかな?と心配だったのですが、この暑さのせいで、いつもより遊ぶ時間も減って、冷たい床にお腹をくっつけて寝てばかり。

後ろ脚がダラっとハの字になっていて、猫の開き状態です。


ピピはキッチンのシンクの水道から細く水を出したのを手で受けてやると、美味しそうにピチャピチャと飲むのが日課となりました。

ずっと手を出しているのも結構疲れるのですが、至福のひと時です。


それにしても、そろそろ一雨来て欲しいところです。

皆さまもどうぞご自愛くださいませ。

6月の設え

2022-06-01 22:26:00 | テーブルコーディネート
早いもので、もう6月。

今回はテーブルクロスにちゃんとアイロンもかけました。



ソファーはコットンニットのカバーで。

今回は猫。

昔、笛吹き仲間、Sちゃんの家で、女子会したとき、お母様の形見の可愛い猫の箸置きを出してくれて、その時から、欲しいなあ・・・と思っていたのですが、ずっと忘れていてもう2年。

先日、偶然催事で見かけたので4つだけ購入。




本当は8種類あって、かなり迷ったのですが、沢山ありすぎても視線が散ってしまうので、ベスト4に絞ったもの。

結局、橋は置けないまま、そのまま飾っています。

幾分、Sちゃんのものよりは、小ぶりなのですが、どれも猫好きには

「この格好、するする!」

というお馴染みのポーズが愛らしい。

チェコ土産のクリスタルの猫も仲間に。


若干大きめだけれど、夫のための楊枝入れにはウエッジウッドのシュガーボウル。

矢車草はネットで種を買って、去年の秋に撒いたものが、ちゃんと開花して嬉しい。
子供の頃、庭にあり、好きな花でした。



紅茶に入っていることもあるハーブの一種でもあるし、花はそのまま食べても大丈夫だそうで、サラダの色どりにすることもあるのだそう。
むしって食べてみましたが、特に美味しいという訳ではありませんでした。

あと、ツタンカーメンに捧げられていた花輪も矢車草。
おそらく妻のアンケセナーメンが?とカーターがロマンチックな推量をしていた花輪。
調べると、猫には安心な花だそうなのでテーブルに。

ドクダミは、猫にとって特に危険ではないけれど、猫除けにもなる香りらしく、これを活けるとテーブルに乗らなくなりました。

「猫に小判草~~」とダジャレで遊んでいる天然猫じゃらしの小判草も庭に沢山生えているのですが、これも念のために、と調べてみると、なんと「猫草」として売られているのを発見。犬や、他のペットにも良いらしい。

でも、小さな鉢に数本チョロロっと生えているのが1000円!?
庭を見渡すと、ざっくり数えても10万円くらいの小判草が!?
・・無駄に嬉しい・・

そうそう。ルスカスは黄色くなってしまって遂にお役御免となりました。
あと2カ月で2年だった。1年と10カ月という長生きの植物で
沢山楽しませてもらいました。ありがとうルスカス!

・・・・・・・・・・・・・・・

先生のお通夜にうかがって間もなく、喪服を片す間もなく、母方の伯父が亡くなりました。

祖父の会社を引き継ぎ、バブルに踊らされることなく、不況の波も乗り越えて、一族の暮らしを支え続けてきてくれた伯父。

父が急逝した後も、弟や私が好きな事に邁進できたのは、祖父と、この伯父のお陰。

この、とても世話になった伯父に最後のお別れが出来ました。
98歳の大往生とはいえ、遺族にとっては、これで良い、という年齢はない。
これで、母方の親世代はみな、浄土に帰ったことになります。

祖父の実家は浄土真宗のお寺で、通夜もそのお寺から親戚のお坊さんが来ていたのですが、浄土真宗では「浄土に帰る」ということを知りました。
「行く」というよりも「帰る」というのは、ちょっとほっとするというか、得心できる。

従姉たちとも久しぶりに会うことが出来ました。
こうして、実際に集えるようになったのは、やはりほっとします。

若い頃は自分自身にエネルギーがあるせいか、こうした身近な「死」を乗り越えるのも早いけれど、この年齢になると、ちょっと自分もそちら側に近いせいか、かなりがっくりきてしまうものなのだなあ、ということを思い知らされた5月でした。

自分が生かされていることに感謝して、より日々を大切に、そして周囲の人も大切にして生きていきたいと、気持ちを新たに、6月のスタートです。