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『笛物語』

音楽、フルート、奏法の気付き
    そして
  日々の出来事など

フルート奏者・白川真理

佐伯隆夫先生ご夫妻を囲んで

2025-07-10 22:58:03 | 音楽・フルート
7月6日は大学の3,4年生の時にお世話になった佐伯隆夫先生を囲むパーティーでした。

古希のお祝いの時は東日本大震災が起き、先生自らお祝いの会をご辞退され、
また、ご退官と名誉教授ご就任は 2 年前でしたが、コロナ禍のため開催が不可能でした。

今回、有志の実行委員の皆様のお陰で、先生ご夫妻を囲んでのパーティーが開催されることとなりました。

会場はアルカディア市ヶ谷(私学会館)。
しっとりと落ち着いた風情の良い会場で、お料理も美味しく、とても良かったです。

佐伯先生は、私の拙いコンサートにもよくいらしてくださって、川崎優先生門下だったこともあり、昨年の上野の旧奏楽堂でのコンサートも聴いてくださっています。
演奏に関しても過分なお言葉を頂きましたが、加えてコンセプト、企画力を褒めてくださった。
川崎作品のオリジナルとわらべ歌を交互に配置したこと、
旧奏楽堂で行ったこと。
年末の「振り返り」の時節に行ったこと。
我が意を得たりで、これもとても嬉しかったものでした。


とはいえ、大学3年生というのは、幾分音大生暮しにも慣れてきて、その上狐やタヌキ、ときには青大将に囲まれていて、もう練習するしかやることはない、という環境の陸の孤島・入間キャンパスから3年になって江古田に移り、ようやく「これが東京だ!」と練馬ではあったけど、「都会暮し」を満喫していて、遊びまわっていた時期。
多分、人生の中で一番遊んでいた時期だったと思う。

何度か二日酔いのままレッスンを受けてしまったことも・・

佐伯先生は本当にお優しくて穏やかで、気付いていたかいなかったかは不明ですが、そんなチンピラ学生の私にもとても良いレッスンを授けてくださった。
無事、卒業出来たのも佐伯先生のお陰です。

そして、何より姿勢、構え方を少し変えるだけで、ぐっとパフォーマンスが変化する、ということを初めて御教えいただいたのは、佐伯先生からだった。

80名程が集いましたが、年齢の幅も広く、初対面でも同門同士ということで、すぐに打ち解けることができました。

卒業以来、初めて会った先輩、後輩とも、あっという間に時空を飛び越えて、共にあの頃の江古田の地下練習室に戻れるのも楽しかった。

また川崎優先生の下組織された日本初・女性のみのプロフルートアンサンブル、「ムジカ・フィオーレ」で苦楽を共にした笛吹き仲間のTちゃんと久々にお会い出来たのも嬉しかったです。

そして佐伯先生のスピーチは奥様への愛と感謝に満ちた素晴らしいものでした。

岩間丈正さん他、実行委員の皆様、素晴らしい会を企画してくださり本当にありがとうございました。

皆、顔を出して仕事をしているので、大丈夫かとは思いましたが、やはり勝手に掲載するのはよろしくないので、写真は残念ながらなしで。

でも、皆、とても良い笑顔で写っています。

穏やかで心優しい佐伯先生の門下生はみな、先生の優しさを受け継いでいるのかな、と思います。

・・・私が青木先生から「ちょっと修行してきなさい」と3年になって佐伯先生の下へとやられたのも、このあたりを学んで欲しいと思われたのかしら?

と、今初めて気付く。



写真は先生からのプレゼントは特製チョコレート。
この暑さで溶けぬようにと保冷剤入りの袋で、自筆の御礼のカード付。
何十名もいるのに、こうしたところにも佐伯先生、そして奥様のお心遣いが。

CDケースに入っていて、包み紙には、演奏している先生のお写真が。

・・これじゃあビリっと破いて食べることは出来ません。

気を付けて、そっと慎重に紙を外し、他の台紙に貼り付けて保管。

とても美味しいチョコレートでした!