本日のお昼ごはん。ミックスシード入り天然酵母パンと苺ジャム。ほうれん草、トマト、きのこ、ベーコンのニンニクオリーブオイル炒め、オムレツ添え。水菜のたっぷりサラダ。コーヒーと自家製ヨーグルト。
板橋で自殺願望の女性を助け、電車にはねられて亡くなった正義のお巡りさん、宮本警部のご冥福をお祈りします。
この立派なお巡りさんのニュースを聞いた時、感動しながらも「もしこれがうちの近所の×××交番だったら」と、アシさんやダンナさまと話し合わずにはいられませんでした。交番にいる姿を殆ど見ず、電話してもまず来てくれる事の無い×××交番のお巡りさんたち。
「あー、何?踏み切り内に女性?おたく、自分で説得してよ。何、説得しても動かない?んー、でもそこ、駅近いでしょ。JRの管轄だから、そっちに電話して(ガチャン)」
ってなー、きっとこれだよな、なんて笑い話にしてました。ところが、笑い話に出来ない事件が、先日。
時間は夜の11時頃。ダンナさまと2人で外出先から帰ってきたら、我が家の横、アシさんたち用に借りている月極駐車場に、見知らぬ車が2台。一台は窓まで真っ黒けのシャコタンクラウン、もう一台はワゴン。ワゴンには見るからにガラの悪そうなスキンヘッドの強面が乗っていて、碧也と目が合うとギロリと睨んだ後、車内灯を消してしまいました。そのまま、2台の車には、人が複数乗ってるのは分かるんですが、エンジンも切って停車したまま。
「どどど、どーする?むっちゃ恐そうな違法駐車なんだけど」
「交番に言ってみるかね…」
…と、いいますのも、最近我が家のある町内は大変に物騒になっておりまして、我が家もセンサーライトを壊される事2回、アシさんの車が車上荒しに合う事2回。つい先日も妹たちのマンションの駐車場で盛大な車上荒しがあり、妹ダンナの車が盗難被害にあったばかりでして、「不審車をみかけたら通報して下さい」と言われてまして。しかし、件のマンション駐車場の時も「不審車がいる」と通報しても、×××交番は来なかった、という話を聞いていたので不安に思いながらも電話するダンナ様。
「あかん。出ーへんわ、交番。仕方ないから110番したる」
と、かけた電話が岡山西署に繋がり、こちらの住所と名前を聞かれた後「×××交番に連絡して行かせます」とのお答え。
(えーと、市民が電話しても出ないんだけど、もしかして警察同士だったら通じるんですか、電話…)
なんて心に蟠りを感じつつ、待つこと数分。窓の下が騒がしくなってきまして、恐る恐る覗くとパトカー。車に向かって何やら質問している制服姿の4人組。おお、ちゃんと来てくれたのね!と感激したのもつかの間。
ぴんぽーん、ぴんぽーん、ぴんぽーん!「もしもしー、××さん(我が家の苗字)おるー?」
慌ててすっ飛んで行きますと、玄関前には警察の方。
「あー、お宅に呼ばれたから来たんじゃけどなー、どうもこの人達、車が故障してお宅の駐車場に停めるられとるらしーんな。で、本来ならそれはお宅が注意するべき事なんじゃけど、私らに言えって言うんじゃったら言いますけど、どーしますか?」
「!!!」
その後も「民事じゃらからなー」「道路に出とったらこっちの仕事じゃけど、敷地内じゃからなー」「これはお宅が言うべきなんじゃけどなー」「どうする?お宅が注意しろって言うならしますけどなー」と大音声で仰る警察の方の後ろには、こちらをねめつける強面の皆さんの姿。
あの、それを私たちに言えと。この真っ暗闇の中、この強面のお兄さんたちに、それを一般市民である私たち自身が自分で注意しろと?
あの、私たち、あなた方みたいに車の上につける真っ赤なパウパウも持ってませんし、警棒も拳銃も所持していない丸腰の市民なんですが、その恐い車と恐い風体の方々に、自分で注意しろと?
もしくは注意するようにこの場で指示しろと?その、後ろに立ってる恐そうな方々に対して、住所も氏名も顔もしっかりバラされてしまった、この私ども自身が指示しろと仰いますか!!!
…結局私ども、その場で注意するよう指示する事もできず(ったりまえだろーが)、「ふ、不審車を見たら通報するように言われてたので…」としどろもどろするしかなく。したらばお巡りさん、いたわりを込めた目でこちらを見てくださいまして
「うん、別にお宅を責めてるわけじゃないんですよ?本来ならお宅が注意するべきだ、と言ったまでで」
…あっ、そーですか。それはつまり「このくらいの事で警察に電話すんじゃねーよタコ、電話するなら事件が起きてからにしな」と、いう事ですね…。よく分かりました。と、しおしおしながら引っ込むしかなく。
その後、警察の方々は「修理車両が来るまで」待っていて下さったようですが、修理車両というにはあまりにもチンピラな雰囲気の車がもう一台やって来たのを見届けて、去っていってしまわれました。
で、あれですね。結局我が家の駐車場には、チンピラ車が3台に増えてしまったわけで。しかも男たちが車から降りて、我が家を指して何かを話し合ってる姿が、覗き窓から見えちゃったりして。
「駄目だ…もうどうしようもない。つまりワシの車が潰されるか、玄関がぶっ壊されるか…何か危害を加えられてから、もう一度呼べって事なわけで…」
「うわあん、それからじゃ遅いやーん…」
と、2人でびくびくする事30分。その間、動かない3台の車と人影に怯えつつ、そっとインターホンを押して外の音を聞いてみたりしましたら…。
「おどりゃあ!っっっしょんなぁ!てめ゛ぇはぁぁぁ!!」(ドカッ、バンッ)
…なんて音が風に乗って聞こえてきたりして。
しかしその後は事は起こらず、3台の車は三々五々去っていきました。故障を直している様子は無く、結局何のために駐車場にいたかも不明。
今のところ何事も起きてませんが、でももし私に何かあったらこの日記が証拠になるでしょうかってな感じ、うふふ。
宮本警部は夫婦喧嘩の仲裁や、家出人の説得までされていた様子。地域の人々に慕われているのも当然だなーと思います。警察の方の「職務」の枠がどこまでなのかはさっぱり分かりませんけど、何かもうちょっと想像力を働かせて、せめて丸腰の市民を守ってくれたらなーと思ったりします。
というわけで、私は漫画家の職務を果たすべく、ネームに入るわけですが。