若い泉

<20230618>今から11年１カ月前の2012(H24)年５月26日…その日は東京青山にある岡本太郎記念館へ行きました。そこは太郎の住居兼アトリエだった所…室内はもとより庭にもいくつかの作品がありました。その中の１つに何ともいい表情の顔が…
　　　　　　　　　　
あどけないそれはただただ何かを楽しんでいるようでした。その後、これとよく似た彫刻が岡本の墓石になっているのを知り、自宅から車で１時間程の所にも同じような作品があると知りました。となればすぐにでも観たいと思ったもののなかなか行けず…そんな中、土曜日と言うのに毎度の仕事を終えた昨日の午後、今日こそはと思い夢前町にあるバーズタウンと言う所へ向かいました。ネット等で悲惨な状態である事を見ていたので不安な気持ちを持ちつつ向かったところ、確かに悲惨でしたがアルミ製の「若い泉」は一応健在でした。
　　　　　　　　　　
本当であれば水が流れ泉になっているはずなので何とも残念と言うか宝の持ち腐れと言うか、日本の文化レベルの低さに怒りさえ覚えたのですが、「そんな事はどうでもいいよ」と言わんばかりの姿に流石“世界の太郎”を思いました。
　　　　　　　　　　
こうなる事も見越していたのでしょう…アルミと言う素材を選んだところに合点が行きました。いつかこの作品が本来の姿で大切にされる日が来る事を願います。
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