いつも必死な翻訳者日記

フリーの実務翻訳者が綴る日常

紅葉狩:強行軍と白空の憂鬱 〔鎌倉13〕

2007-12-29 15:57:12 | 鎌倉散策
       東慶寺・イチョウの黄葉


実は、

・「鶴岡八幡宮・黄金色の大銀杏 〔鎌倉13〕
・「磐梯山 雄国そば・かまくら山路 〔鎌倉13〕

この2つの記事には続きがある。

どんより曇り空の下、
ちょっぴりネガティブ気分での物語。

そもそも、この日は、
朝からピリピリ
今となっては細かいことは忘れてしまったけれど
私は夕方から仕事で出かけなければならなかったし
あれやこれやと 手が回らなくて。
自覚はなかったけれど、
実は 色んな細かいことで
何故か 爆発寸前、一触即発状態だったのだろうか。

おそらく、これを読んでいる 私のことを知っている人も
私自身ですら、
私が「キレる」というのを
あまり想像できないのではないかと思うけれど。
自分でも びっくりしたよ。
(特別にストレスがあったとも思えない あの時
 どうしてあんな風にキレたのか、未だに不明である)

朝食の片付けをしている時、
ついにキレた。

原因は、
“あ~ あれもしなきゃ これもしなきゃ”って
自分によって自分が急かされながら働いているところで
「これは(どうするの)?」って聞かれたこと。
沸点だったんだね。

ただ、キレつつも
妙に冷静で客観的な 頭の中の自分がいて、

「うわっ、私 今 すごいキレてるよ」(=客観的な現実認識)
「やばい 私 こんなにキレるなんて」(=未知の自分への驚き)
「私も こんなにキレることができるんだな…」(=新鮮な発見と妙な感心)
「キレるって こういうことか?」(=一般的事象(?)の確認)

そして
sunny も 珍しく本気でプチッときてるよ」(=焦り)
「どうしよ」(=大変なことをしてしまったかもしれないという後悔)

基本的に小心者だしね。
キレる言動をとりつつも、心の中は すぐに冷めてしまった。
その冷め方の早さに、自分でも「え?」っていう感じ。
(いったん感情を爆発させたからこそ、おさまったのかしら?)

キレ「きる」ことはできないんだね、自分。
たぶん、どんなことがあっても、
どっかで冷静さを失えない人かもしれない。(ある意味 悪い意味でも)

・・・というわけで、
出かける前から、ケンカ。
(実は、帰りの電車の中でもケンカすることになるんだけどね。
 周囲を気にしつつも ついついヒートアップ)


本当は無理して出かけることはなかった。(のかもしれない)
でも、この時↓以降
(11月12日:「 秋晴れの鎌倉にて 木々を愛でる? 〔鎌倉12〕」)
sunny は、鎌倉の紅葉の見頃がいつになるのか、ずっと気にしていたし、
この先のお互いの予定や お天気などを考えると
この日を逃したら、もう行く日はないかな、と
思ってしまったんだよね。



鎌倉から北鎌倉まで歩いて、やってきたのは東慶寺。


相変わらず こぢんまりしたお寺で、人の姿も まばら。

このお寺に来るのは2度目。
(前回(6月9日)の記事はこちら↓)

・「東慶寺のあじさい〔鎌倉10〕
・「東慶寺のイワタバコ〔鎌倉10〕
・「東慶寺の もみじ〔鎌倉10〕

今回ここに来たのは、
前回来たときに きれいだった「もみじ」が
色づいていたらきれいだろうなぁ と思ったから。





真っ赤になった「もみじ」

写真がすべて“白とび”しているのは、
曇り空のため、
普通に撮影すると、せっかく色づいている紅葉が真っ黒になってしまうので、
カメラを「プログラム」モードにして
「EV」というのをいじり、「とばして」撮影したから。

(今調べたら、「EV」というのは「露出値(exposure value)」のことらしい
「露出を上げる」ということなのね。1つ勉強になったよ)






たき火をしていた。
煙が立ち上る様子が、結構 絵になるなあと思って見ていた。


イチョウの木が 鮮やかで、ひときわ美しい。




下から眺めると、またきれい。

今までイチョウの黄葉には それほど関心がなかったのだけれど
今回、見方が変わったかも。
八幡宮の大イチョウもすごかったしね。

そういえば、昔(万葉の頃)は、
「黄葉」と書くことの方が「紅葉」と書くよりも多かったんだって。
この間、たまたま見ていたテレビ(「ちい散歩」だっけ?)で言ってた。
昔は、イチョウなど黄色く色づくものの方が メインだったってことだろうか。



あれ? 桜!?
とても可憐に咲いていた。
特別に花を愛でる趣味があるわけではないけれど、
こういう花を見ると嬉しくなる。
季節にそぐわない感じがするから、
「寒い中 頑張ってるなー」って。


イチョウの木を背景に。






お寺の奥へと入っていく。
この間のブログ(「東慶寺の もみじ〔鎌倉10〕」)にも書いた通り、
奥は お墓なのである。
晴れている日でさえ、かなり陰気な雰囲気の場所なのに
曇りの日の雰囲気といったら・・・
しかも、上を見上げれば、まだまだ緑色の葉(上写真)・・・

ここに来たことを ちょっと後悔していた。

 (つづく)