まずは今回の放送する、おぞましいNHKの内容を
HPで見てみましょうか。
(引用)
太平洋戦争後、GHQが徹底的に解体した企業があった。明治から大正、昭和にかけ国家と一体となり経済の屋台骨を支えた三井物産である。
150年前、貧しい島国として世界にデビューした日本は、貿易によって富国強兵の「富国」を実現する戦略を立てる。明治政府が貿易立国の担い手としたのは元徳川幕府騎兵隊長の益田孝が作った三井物産だった。世界に残された最後で最大の市場、中国に打って出た三井物産は、日清日露戦争の時代は綿製品の加工貿易で、重工業の時代には資源の獲得でイギリスやアメリカと熾烈な戦いを繰り広げた。
世界恐慌後の1933年、日本の綿製品輸出は世界一を達成し、経済大国へとはずみをつけた。しかしまさにその時、世界の貿易は自由貿易から保護貿易へと枠組みが変わってしまう。石油という戦略物資をめぐり英米の国際資本と激突した結果、富の源であった世界市場から閉め出されるに至る。 貿易を通し世界経済の激流のなかで日本の興亡をみつめ、未来への生存条件を探る。
(引用終わり)自分は第1回も第2回も見ている。本来ならば見るのも不快なのだが、国営放送がどんな歴史を紹介するのか。それを見届けなければとの意思故に、今回も見た。
第1回も第2回も酷いものだった。今回もだ。
これが本当に国営放送なのかと疑いたくなる。事実を伏せるのよりまずもって、嘘をつくのが許せない。 何が中国が「宝の山」だ。ふざけんな。
だいたいにして、タイトルで掲げる"通商国家の挫折"を訴えるのに三井物産を中心に放送する必要などはなく当時の世界の経済状況と戦争の歴史を忠実に放送すればわかることである。当時の日本は生死に関わる局面にあった。世界の貿易は自由貿易から保護貿易へと枠組みが変わった根幹はアメリカとイギリス。事実だろう。しかしその内容は非常にぼやけたものだった…
なぜに関税に関する「ホーリー・ストーム法」と「オワタ会議」を大々的に紹介しないのか。なぜに当時の日本は自給自足能力がないのだとハッキリ紹介しないのか。肝心なのは其だろうが!自分の知る歴史観はこうである。
明治以降、日本はアメリカを筆頭とする西欧諸国を模範として多くのことを学んだ。しかし学んだ結果を実践したら他国と衝突することになった。 これについては、かつて五千円札の表紙になった新渡戸稲造もかの言葉を残している。「亥年」(Year of the wild boar)を出版したヘレン・ミアーズも同様の内容を紹介している。
(引用)
私たちはアメリカから多くのこと、とくに隣接地域の不安定政権にどう対処するかを学んできた。そして、学んだことを実行すると、先生から激しく叱られるのである。
(引用終わり)通商国家は挫折したのではない。させられたのだ。
日本は諸外国に対して真面目すぎた。真面目すぎた故に自らの首を絞めたのではないか。そして今も首を絞め続けている。そんな首を絞めるのに協力するNHKは国賊・売国奴といっていいだろう。
挫折に至る経緯もさることながら、"挫折の真の原因を語らない"とは無責任にも程があろうよ!