◆増えるモンスター 他人を思いやる美意識欠如(産経新聞) - goo ニュース
この記事タイトルに惹かれ、今年初めて取り上げてみました。
末文曰く「相手の立場に立って思いやる。当たり前と思われるこの美意識の欠如が、モンスター化する境界の底流にある」そうですが…思い過ぎても駄目なんですよね。
(引用)
「病気が治らず、仕事を辞めた。医者のせいだ」。平成22年3月上旬、東京慈恵医大病院に元患者を名乗る女が電話をかけてきた。
「仕事を辞めなければいけなくなった。補償金として100万円支払え」「患者を殺しに行こうと思う」
電話を受けた女性職員は「次回までに院内で協議する」と伝え、指定した日時に電話をかけるよう依頼。電話を切るとすぐ、「院内交番」と呼ばれる渉外室に報告した。同病院は増加する理不尽なクレームなどに対応するため、16年から警察OBを採用し、現在は4人が対応に当たっている。
報告を受けた渉外室顧問の横内昭光(66)は即座に警察に通報。指定日時に電話をかけてきた埼玉県内の40代の女が恐喝未遂容疑で逮捕されたが通院していたのは17年も前のことだった。
いつでも医者は病気を診てくれる、いつでも病気を治してくれる-。そんな期待が裏切られたと思った瞬間、患者は“モンスター”へと変貌する。
「待ち時間が長い」「大部屋の隣のベッドの患者がうるさい」。患者からのこうしたクレームに加え、見舞客が酒に酔ってトラブルを起こすこともある。「大きなトラブルにならなければいいが…」。現場に向かうたび、足取りが重くなるという横内は語る。
「相手を思いやる気持ちが足りず、ちょっとした信頼関係すら築けずにトラブルになるケースが多い。本来なら自分たちが必要とされなくなるのが理想だが」
◆逆ギレ
22年11月15日、千葉県船橋市内を走行していた船橋新京成バスの車内で、携帯電話の使用を注意された会社員の女(34)が、事件を起こした。
女はバスが出発した途端に大声で電話を始め、乗務員の警告も無視。複数の乗客が注意して女は通話をやめたが、「何で私ばかり注意するの!」などと“逆ギレ”し、約15分間にわたって怒鳴り散らしたという。
たまりかねた乗務員が乗車拒否を宣告。女に途中で降りてもらおうとしたが、女は「金を払っているから乗車する権利がある」などと拒絶。男性客の一人が再度「いい加減にしろ」と一喝すると、催涙スプレーをまき散らした。車内が白く煙り、慌てた乗務員が前後のドアを開放すると女は走って逃げた。
「こんなトラブルの対応まで想定しないといけないのか…」。バス会社の男性社員は頭を抱えた。
女は傷害容疑で逮捕後、処分保留で釈放されたが、調べに対し「注意した方が悪い」などと供述。逮捕されたことに最後まで納得いかない様子だったという。
◆言った者勝ち
日本学校教育相談学会事務局長で東京都立川市立立川第一中校長、嶋崎政男(59)の元には毎年、“モンスターペアレント”と呼ばれる保護者についての多くの相談が寄せられる。
「修学旅行の記念写真で娘の写真写りが悪い」とクレームをつける▽子供の非行のことで呼び出すと「休業補償」として金銭を要求する▽夜中に何時間も電話をして担任教諭を精神的に追い詰める…。
かつては保護者から信頼され、児童・生徒らの指導を任されていた学校を取り巻く環境は、ここ10年あまりで大きく変化した。
嶋崎は保護者が“モンスター化”する原因について「自己中心的な親が増え、『言った者勝ち』の風潮が蔓延(まんえん)し、モラルのないクレーム時代が始まっている」と分析する。
一方で別の見方もある。大阪大で12月4日に開かれた研究会。大学教授など有識者が集まる中で、娘が部活中に倒れ、意識不明となった兵庫県内の公務員の男性(48)が講演した。
「学校が原因や責任、再発防止策を明らかにしないので尋ねると、モンスターペアレント扱いされた。学校という場所は閉鎖的で、当たり前のことを指摘しただけで白い目で見られる」
学校の対応に納得できなかった男性は結局、22年4月に事実究明と損害賠償を求めて提訴した。
研究会の代表も務める大阪大大学院人間科学研究科教授の小野田正利(55)は言う。
「明らかにおかしい学校の論理を保護者に押し付けているケースもある。学校側の初期対応のまずさが保護者の要望を苦情に、苦情をいちゃもんにアップさせる場合もある」
相手の立場に立って思いやる-。当たり前と思われるこの美意識の欠如が、モンスター化する境界の底流にある。=敬称略
(引用終わり)
失笑を禁じえない記事内容に思います。
まず例1。「病気が治らず、仕事を辞めた。医者のせいだ」と述べた患者のケース。
この方は病気でなくても心は既に病気ですね。「自分にも問題がある」とはまるで思っていないのでは?根本は「自分は悪くない」で、そもそも「病気を治すつもりからしてない」でしょうからね。
こんな奴ほど自分の言っていることからして理解しえないもの。こんな人物と関わるならば、「鏡を見せてやる」のがいいでしょうね。自分のしていることから諭してあげましょう。
「病気が治らず、仕事を辞めた。医者のせいだ」。この言葉を医者側から皮肉で返すならばこうなります。「病気を治せないは貴方が理想の患者でないせいだ」と。もし患者がこの回答に怒るならば、自分自身に怒るに同じです。言っている根本は同じなのだから。
例2。船橋新京成バスの車内で、携帯電話の使用を注意された会社員の女のケース。
まずもってこの女は「携帯電話の使用したことに対する行為」への反省する心からしてありません。逆にそんな心があったならば、事件からして発生はしていないのです。この女はそれすらも理解してはいないようで(呆)。理解しえないならば、理解するまでこの女は同様の事件を引き起こすであろう。痛い目を見ないかぎり。反省しないかぎり、永遠に。
さて、例3の日本学校教育相談学会事務局長の“モンスターペアレント”と呼ばれる保護者についての多くの相談のケースだが…
もう呆れてコメントする気力すら失せる。そもそもモンスターを生んでいる根本は何よ。「教育」そのものにも問題あること明白でないか。憲法からして権利を強調して、義務や道徳が軽視されている。教育勅語からして悪の象徴のような扱いだ。おかしいことすらおかしいと言ってもまともに届きやしないぞ!
(もっとも、自分はそれで「ハイ終わり」とはしないが)
仮に他人を思いやる心が日本に芽生えたとしても、その中身が前首相の黒鳩山のようになるようでは話にならないし、相手を思いやるにもそれは相手によりけりに思う。相手の立場に立って思いやるは結構だが、少なくとも自分は"会話する相手"を選びたいですね。
「仁に過ぐるは弱くなる。義に過ぐるは固くなる。礼に過ぐるは諂いになる。智に過ぐるは嘘をつく。信に過ぐるは損をする」
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」
上記は自分が好きな伊達正宗と夏目漱石の句です。つまりは自分は"中庸"が大事ではないかと。そう思うのです。自分はSFCのドラゴンクエストⅢの性格テストで「石にけつまずいて転びました。転んだのは、石のせいではなくて、 自分のせいだと思えますか?」で"自分のせい"と答えます。ただ、自分"だけ"が悪いとは思いませんよ。"石のせい"ともまた思いますから(苦笑)。