ペパキャンのサバイバル日記

円形脱毛症で髪の毛がなくなりました。今はスキンヘッドライフ満喫です。
見た目問題当事者としての情報発信中!

年末備忘録

2013-12-27 16:07:10 | 日記・エッセイ・コラム

12月19日。友人がなかなか入手できないチケットを譲ってくれるとのことで、いそいそと山下達郎のコンサートへ。今年5月に新装オープンしたフェスティバルホールは、赤いふかふかの絨毯が敷き詰められ、美しいシャンデリアがキラキラと灯り、ホール以外のレストラン街もなかなか凝ったラインナップでまさに大人の社交場と呼ぶのにふさわしいホールに変身していた。

達郎には悪いが、ここはPOPではなく、やはり、クラシックミュージックやバレエ、オペラなどを鑑賞するのにふさわしいのではないかと。それにしてもダウンコートとブーツのほかは全身上から下までユニクロというこのカジュアル過ぎる私の格好はいささか場違いだった。たぶん立郎はそんなことでは怒らないとは思うが。

もし、次にこのホールでクラシックなどを聴きに来るとしたら、うんと胸と背中の開いたドレスなどを着て、最低7cmくらいはあるヒールで訪れたい。エスコートをしてくれるのが佐藤浩市あたりだったらもう言うことはない。(妄想爆発)

肝心のコンサートは、かつて彼がリリースしたアルバム「MELODIES」30周年、「SEASON'S GREETINGS」20周年ということで、その中から何曲かを披露。新しいところでは、映画「陽だまりの彼女」の主題歌を。私は知らなかったのだが、「LET'S DANCE BABY」では2コーラス目くらいに客席からステージに向かって皆が一斉にクラッカーを鳴らすというお決まりがあるらしく、友人はそのクラッカーまで用意してくれていた。感謝。

アンコールでは今年還暦を迎えるということと、クリスマスが近いので、赤いシャツと帽子で登場。「ギターも赤くしたらよかったけどやり過ぎ?」のようなMCに客席からの強いコールで、次の曲はスタッフが急きょ赤いギターを用意するというファンサービスも。大阪のファンは熱いね。

もちろんあのクリスマスにちなんだ今や日本のクリスマスのスタンダードナンバーとなった曲も披露。一足先に生で聴くあの曲ですっかりクリスマスもード全開になった。

フェスティバルホールは、改装前からミュージシャンや観客にも「音響が素晴らしい」ことで知られていたが、やはりリニューアルされてその良さが一段とよくなったように感じた。山下達郎の高音も非常に美しく聞こえた。素晴らしい!ものすごく音響のよいあの音を一度聴いてしまうと他で聴くのが嫌になりそうだ。

12月22日。ホットプレートの鉄板が寿命尽きてきているので、家電量販店のあるイ○ンショッピングモールへ。最近大阪にもどんどん進出してきている名古屋のコーヒーチェーン「コメダ珈琲」にてモーニングサービスをいただく。安い。嬉しい。そしてやはり懐かしい。

ホットプレートは最近めきめきその勢力を伸ばしてきているいわゆるジェネリック家電の一番お手頃価格のものにするか、大手メーカーのにするかで、夫と意見が分かれたが、耐久性を考えて大手メーカーのものを選んだ。しかし、少子高齢化というか、単身世帯の増加の影響がこの売り場にもヒシヒシと。ホットプレートも小型化がすさまじかった。あんな小さいのでどうやってお好み焼きをひっくり返すねん!って感じ。

後は耐熱ミトン(早い話が鍋つかみのちょっとマシなもの)を探して、モールの中をくまなく歩いてみたのだが、これが見事にない!あんなにたくさんの店があり、どうでもいいような服や雑貨がこれでもかというくらいに陳列してあるのに、ない!だからこの手のモールは嫌いなんや~と思い、帰宅してから近所のホームセンターに行ったらあっさり見つかったという結末で。

イ○ンモールに別に恨みがあるわけでもないけれど、全国各地にどんどん林立するあの巨大モールは地元の商店街をシャッター通り化させ、地元でしか買えない食材や地元の人に愛され続けたきめ細やかなサービスや商売というものを根こそぎ倒していった。もちろん、雇用やその他の福音をもたらす側面もあるだろうが、どこを切っても金太郎飴ではないが、日本全国の地方都市が全くその個性を持たないまま画一化されていく恐怖を覚える。耐熱ミトンさえないし!ふんっ。

12月23日。松屋町(まっちゃまち)に長屋を改装したチョコレートショップがあるので行ってみることに。昨日の恨みを晴らすかのように、からほり商店街を練り歩き、1700年あたりから商売をされている鰹節屋さんでいろいろ買い求めて、目的のお店へ。

エクチュア からほり「蔵」本店」と名付けられたこのチョコレートショップは昔ながらの蔵をそのまま使い、内装をカフェとショップに変えたなかなか風情のある建物。吹き抜けの2階部分に席を取り、ラム酒入りのホットチョコレートをいただいたが、非常に濃くて美味であった。壁には一面、世界各国のチョコレートのパッケージが額に入れられて飾られており、なんともいえないレトロで趣のある空間となっている。

このショップが入っているのが「御屋敷再生複合ショップ 練(れん)」という建物で他にも小物やアクセサリー、鞄、眼鏡屋などがあった。以前に私が見た屋上緑化した建物(長屋)のドーナッツショップは惣(そう)という建物。後一軒、谷町丁目近くにある萌(ほう)という三つの長屋やお屋敷群をそのままの形で残し、現代風のお店にアレンジしたプロジェクトであるらしい。

やはり、街は歩くといろいろな発見に満ちている。

その後、JR天満駅近くをウロウロ歩き、天神橋筋商店街を一筋裏に入ったところで、ビニールシートで覆われている非常にカジュアルな(もっと端的に言えば安っぽい)、でも案外美味しそうなイタリア料理のお店、「れもんや」にてランチ。店構えから想像した通り、梅田では考えられないような価格で本格的なイタリア料理に巡り合えて感激。グラスワインもいろいろな種類が楽しめるところがよかった。あのあたりはまだまだ開拓の余地がある。

その後、魚屋にてひれ酒用のひれを買い求め、これもスーパーではまずお目にかかれないような立派なひれがお手頃価格で手に入り御満悦。

12月25日。山下達郎に誘ってくれた友人からまた連絡があり、心斎橋BIGSTEPで行われている「鋤田正義写真展SOUND&VISION+きれい」に行こうと。

主にデヴィッド・ボウイの写真が展示されているのかと思いきや、いやいやいや、数が多い、多い。T-REX、YMO、忌野清志郎、布袋寅泰、沢田研二、イギー・ポップ、サディスティック・ミカ・バンド、ジム・ジャームッシュ監督、桑名正博、寺山修司などなど数えきれないほどの多くのアーティストの広告写真、プライベートショットが。もちろん、モノクロで切り取った風景写真(東京)も光と影の使い方が素晴らしく、これがプロの写真なんだなと強く刺激を受けた次第。ちょうど広告と芸術のはざまを行ったり来たりしている感じが私には心地よいのと、何しろ、懐かしいアーティストのスチール写真は見ているだけで、脳内に音楽がシャッフルされるようで、音楽が好きな方は2月までやっているみたいなのでオススメします。写真展の後は友人と深い話を。こういう話ができるのも30年以上につきあってくれる彼女だからこそ。本当に、本当に心の深い部分まで共感し、共鳴し合えるありがたみを強く感じる。

ちょっと備忘録とか言いながら長くなりました。今年中にもう一度更新したいと思いますので、本日はこれまで。