プリンセス・トヨトミ (文春文庫) 価格:¥ 750(税込) 発売日:2011-04-08 |
「プリンセストヨトミ」を読んでから、一度行ってみたいと思いながら、暑い夏が過ぎ、少し暑さもおさまってきた9月の初めにこの小説の舞台となった空堀(からほり)商店街を少し散策してきました。これ、映画にもなっているそうですが、映画はキャスティングが男女逆になっていると聞いて、まったく見る気が失せたのです。まあ、漫画っぽい内容(悪い意味ではなく)なので、映画化にあたってはそれもありなのでしょうが。
谷町6丁目(たにろく)で地下鉄を降りて地上に上がるとこういう看板が目に入ります。
どこにでもある商店街なのですが、ダラダラと坂が続くのが面白い。っていうか珍しいです。
大阪は大体どこも平地であんまり起伏に富んだ商店街って行ったことないから。
上り坂は皆自転車を押して、下り坂はびゅーーーっと自転車に乗ったまま、いろんな人が通り過ぎます。商店街自体は至って普通。魚屋、八百屋、呉服屋、玩具屋、整体、整骨院、スーパー、豆腐屋、履物屋、パン屋、花屋などなど。
ここがたぶん小説の舞台になったお好み焼き屋さんだと思います。
商店街そのものよりも、その商店街から一歩路地を入ったところが結構面白いのです。このあたりは先の戦争のときに大阪大空襲を免れ、古い長屋がまだ沢山残っており、そのまま住み続けていたり、少し手を加えられていたりして、ちょっと昭和の初期にタイムスリップした感覚が味わえます。この看板も古い。
ここは長屋を改造してギャラリーやカフェにしたみたいでした。屋上緑化がエコ?な感じ。
真向かいにあった建物。こちらも相当古い感じですが。バーです。
その名も「Dessharo」(でっしゃろ)。オシャレなんだか、そうでないんだかようわかれへ~ん!
商店街の突き当たりは松屋街筋(まっちゃまちと発音します)。空が青いーーー!!
この筋は昔から人形屋さん、玩具やお菓子の卸し元が多く、梅が幼稚園の時の夏祭りに、ここのあたりで屋台用のスーパーボールや金魚すくいのポイなどを買いにきた記憶があります。後、今ではかなり珍しいと思うのですが「結納」と書かれた店も何軒か。
平成の今になってもあの結納セット(昆布にのし紙ついたんとか・・・?)あつらえるカップルがいるんですねえ・・・。
こちらは和手ぬぐい屋さん。カラフルで可愛い。
駄菓子の卸し屋さんかな?ここならうまい棒、大人買いできそうです。これはラジオ体操の景品なんかに使うのかな?たぶんそんな感じ。確か夏休みの終盤に買いに来た記憶があります。
もう花火や夏祭りやそういう行事が終わる頃なので、いわゆるバーゲンなう!っすよ。
花火も投げ売りでした。持ってけ泥棒状態。梅がもう少し小さかったら喜ぶのにな。
もう買って帰っても一緒にやってくれないからね。(グスン)
松屋街筋をUターンして再度商店街へと。ここも古い感じのお店ですが、残念、定休日。
かと思えば、いきなりこんな近代的な建物がにょきっと現れたり。
源泉売ってました。すごい~~~。
お、なんか雰囲気ある感じ。
何かお店っぽいのですが、今一つ営業してるのかどうか、普通の住居なのかも不明。
でもこの水汲み場の感じからするとだいぶ古そうな感じ。こんな水汲み場、今どきなかなか見かけないです。んーーー?現役なのか~?
上を見上げると洗濯ものが無造作に干してある・・・ってことはここで暮らしてはるんやと。
洗濯物の干し場も今風のベランダとかバルコニーじゃなくて、ザ・物干し場って感じの建物も多かったです。夕暮れ時になったら若かりし頃の堺正章がギター片手に歌っていそうなイメージ。わかりますか(笑)
感じのいいこんぶ屋さんを見つけたので
しっとりふりかけを買いました。最近でこそ、551の豚まんとか大阪土産みたいになっていますけど、やっぱり「ええ」昆布の佃煮なんかはお使い物に最適やと思います。そろそろ私も「ええ」昆布の佃煮や塩昆布を出してくれるお店の一つや二つは知っておかなければ、立派な大阪のおばちゃんにはなれないような気がします。
大阪のおばちゃんと言えば「飴ちゃん」が有名ですが、実は私も最近バッグの中に「飴ちゃん」入っています・・・。なんで?って言われても理由は特定できないのですが、なんか自然にね。持っている状態そのものが安心なんですよね。不思議~~(笑)
ひょうたん。このひょうたんは小説にも出てきますが、何か関係あるのでしょうか?
映画のポスターも見つけました。ふーーん。やっぱりDVDで見てみようかな・・・。
谷街筋を渡って反対側の商店街の路地で見つけたこちらもバー。ってかわかりにくいところで、ひっそり営業しているのが隠れ家風でいいのかな?一見さんで入るのはちょっと勇気が要るよ~、こんな場所では。
坂のある路地。雰囲気ありますね~~。こういう路地があちらこちらにあります。
昔ながらの長屋の佇まいと、今風のオシャレなお店(カフェ)などが入り混じった不思議空間がここ空堀商店街の面白いところかなと思いました。
でもやっぱりあのダラダラ坂をママチャリでびゅーーっと駆けてみたいと思うのです。
本日、これにて終了。