阪急電車 (幻冬舎文庫) 価格:¥ 560(税込) 発売日:2010-08-05 |
新大阪の書店で平積みになっていたので、思わず手にとってしまった一冊。
阪急電車は馴染み深いし、何やら映画化もされるらしい。
舞台は阪急今津線といって、西宮北口から宝塚方面へ伸びる支線。
その沿線を走る阪急電車の中や外で繰り広げられる乗客たちの物語がオムニバス形式となって語られている。
そういえば、最近電車に乗ると阪急電車に限らず、皆、ケータイのあの四角い宇宙に吸い込まれるようになったけど、その四角い宇宙が出現する前はどうだったのかな?
本を読む人、スポーツ紙をめくる人、音楽を聴く人、所在なげに中吊り広告を見る人、窓の外を眺めている人。いろんな表情があったような気がする。
束の間、電車の中でたまたま居合わせた数人を抽出して、彼らの物語を紡ぎだすという方法は面白かった。どんな人にもそれぞれ人生が(当然)あって、ぱっと見ただけではわからないいろんな事情があるんだなと。それがたとえ市井の人々であっても。いや、市井の人々であるが故、
私たち読者は、彼らのライフヒストリーに時に強く共感を覚え、時に眉をひそめるのかも知れない。関西在住で、阪急電車に少しでも縁のある人ならより、身近に感じられる作品。
昨日は近畿地方で木枯らし一号が吹いたそうな。
どおりで寒いわけだ。北風が強くて、自転車がなかなか前に進まなかった。
夕方、暑がりの男どもが帰還する前に、ホットカーペットを取り出してみた。
ヤツらが居ると、絶対反対されるから、強硬的に。
案の定彼らが帰ってきた時の反応は「もう?家の中は暖かいのに。」と。
フン!私は充分寒いのじゃ。
昨夜はワタリガニのお鍋。菊菜(春菊のことを大阪ではこう呼ぶ)が、一時に比べて値段が落ち着いてきたので、久しぶりに登場した。美味~~。