ぺんぺんぐいん

ぺんぎん歩きは卒業したよ。

言葉

2005-10-04 19:37:38 | フランス旅行
去年は、
「フランス人も普通に英語話す。」
「ヨーロッパ人は何ヶ国語も話す人がたくさんいる。」
という印象を持ったんです。

今年は、
「英語を話せないフランス人もたくさんいる。」
「日本人でも3ヶ国語くらい話せてしまう人はたくさんいる」
の二つが、強く印象に残りました。

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フランス語は、必要最低限の内容ならなんとか話せるようになってきた。
フランス国内をフランス語だけ使って旅行しても、困ることはあんまりなさそう。

でも。でも。

シャロンでCNACの3年生二人が台所で夕飯を作ってるのを眺めてた時。
二人が、熱っぽくフランス語でなにやら話してて。
一段落ついて、ふと片方のピエールがこっちを向いて英語で一言。
「芸術について話してたんだ。でもごめん、自分にとっても難しい話だから、英語には訳してあげられないや。

そうなんだよなー。
結局フランス語ができないと、フランス語を母国語としてる人たちと濃い話はできない。

ピエールは演劇学校出身で、演劇とサーカスの比較論?みたいなことを話してたらしい。
うー聞きたい。で自分もいろいろ話したい。

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昔大学の授業で、
「カナダでインテリやってるような人は、英語とフランス語両方できないと駄目だろうねぇ」
なーんて先生が話してたのを聞いて、「あぁ自分には無理だ。いいもん日本人だもん。」って思ってたんだけど

案外、世の中3ヶ国語くらい話せてしまう日本人は多いということに気付いてちょっとショックでした。
そういう人に、今回はちょろちょろ出くわしました。

驚いた。そもそも自分の周りで、英語以外の言葉が話せる人って全然いなかったし。
でも逆に考えたら、「いくつもの言語を話すということ」はそんな特別なことじゃないんだ、
やればきっと自分にもできるようになるはず、って思えるようになった。

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スペインで泊めてもらってた友達はエステルって名前のスペイン人で、この人も英語とフランス語が話せる。
さらに、バルセロナのあるカタルーニャという地方は
いわゆるスペイン語(=カスティーリヤ語)と、地元固有のカタルーニャ語の両方が公用語だから、
合わせたら4ヶ国語スピーカー。おぇーびっくり。

スペインでは「オラ!」=こんにちは、「グラシアス」=ありがとう などのカタコトスペイン語を使ってたんだけど、
しばしばうっかり「merci.」とか「Bonjour.」とかフランス語が出てしまった。

どうやら、まだまだ自分の中でフランス語はフランス語ではなく、
ただ「英語でも日本語でもない言葉」として認識されているらしい。

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言葉って、不思議。

コミュニケーションは必ずしも言葉だけで行われるものじゃないけど、
それでも人間の営みの中で非常に大きな位置を占めてる。

今回は「言葉の壁」をありありと感じるとともに、
その壁は崩しうるものなんだ、ということも実感してきました。


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