よかったです!
うだつのあがらないアル中一歩手前のサラリーマンと、無口なヤクザとの恋の話。
もともと小説ジュネに掲載されていたんだけど、休刊になって宙に浮いていたところをクリスタル文庫で出版されたそうです。クリスタル文庫さんありがとう・・。榎田尤利さんの魚住くんシリーズとか、派手ではないけどものすごくいい作品があったりするレーベルで、私は結構好き。杉原理生さんの『サンダイアル』もよかったなあ・・。
まあ、それはいいんだけど、結構軽めのタッチでかかれているけど、しっかりした構成と、キャラで、まるで良くできた映画を観ているような感じでした。
(以下、ネタばれです。注意)
自分の死を予期した2週間の恋という設定がうまい!
ヤクザに怯えながらも、愛を知らない四方を愛しいと思ってしまう柚木の気持ちの流れがすごく自然で、よかった。
もう好きなBL作家さんも大体決まってきたし、自分的には落ち着いてきたなと思ってましたが、まだまだいい作家さん、いるんですね。
シャイノベルズから出ている『エス』もよかったです。奈良千春さんの表紙がゾクゾクするほどかっこよかった!
ストーリーや背景はハードボイルドだけど、英田さんのキャラはどこかまだ甘めで、そのあたりのバランスがなかなかそそられます。この1冊は、まだ登場人物が出揃いましたというところですが、これから続刊がでるようなので、すごく楽しみ!英田さんの代表作になるような小説になると思います。(シリーズ5冊くらいで、丁寧に書いてほしい。)
去年『君のために泣こう』を読んだ時は、兄弟の心情がうまく書かれてる小説でなかなかよいなあ・・と思ったのですが、まあ、嵌るというほどでもなかったんです。
一度は嘘をついてまで弟を突き放しておきながら、悩みながら結局その腕に落ちていく兄さんのキャラは、英田さんのパターンなのかな。『エス』の椎葉も悩みながら、宗近に落ちていくって感じだし。椎葉に言わせると落ちてない!といいそうですが。
とにかく今個人的に注目の作家さんです。(プラチナからも2冊出されているけど、これは未読。よそ様の評価は今ひとつだったが?)
うだつのあがらないアル中一歩手前のサラリーマンと、無口なヤクザとの恋の話。
もともと小説ジュネに掲載されていたんだけど、休刊になって宙に浮いていたところをクリスタル文庫で出版されたそうです。クリスタル文庫さんありがとう・・。榎田尤利さんの魚住くんシリーズとか、派手ではないけどものすごくいい作品があったりするレーベルで、私は結構好き。杉原理生さんの『サンダイアル』もよかったなあ・・。
まあ、それはいいんだけど、結構軽めのタッチでかかれているけど、しっかりした構成と、キャラで、まるで良くできた映画を観ているような感じでした。
(以下、ネタばれです。注意)
自分の死を予期した2週間の恋という設定がうまい!
ヤクザに怯えながらも、愛を知らない四方を愛しいと思ってしまう柚木の気持ちの流れがすごく自然で、よかった。
もう好きなBL作家さんも大体決まってきたし、自分的には落ち着いてきたなと思ってましたが、まだまだいい作家さん、いるんですね。
シャイノベルズから出ている『エス』もよかったです。奈良千春さんの表紙がゾクゾクするほどかっこよかった!
ストーリーや背景はハードボイルドだけど、英田さんのキャラはどこかまだ甘めで、そのあたりのバランスがなかなかそそられます。この1冊は、まだ登場人物が出揃いましたというところですが、これから続刊がでるようなので、すごく楽しみ!英田さんの代表作になるような小説になると思います。(シリーズ5冊くらいで、丁寧に書いてほしい。)
去年『君のために泣こう』を読んだ時は、兄弟の心情がうまく書かれてる小説でなかなかよいなあ・・と思ったのですが、まあ、嵌るというほどでもなかったんです。
一度は嘘をついてまで弟を突き放しておきながら、悩みながら結局その腕に落ちていく兄さんのキャラは、英田さんのパターンなのかな。『エス』の椎葉も悩みながら、宗近に落ちていくって感じだし。椎葉に言わせると落ちてない!といいそうですが。
とにかく今個人的に注目の作家さんです。(プラチナからも2冊出されているけど、これは未読。よそ様の評価は今ひとつだったが?)