ナナ日記

ミニチュアダックスのナナは16才9ヶ月で虹の橋を渡って行きました。
この頃は庭仕事と時々読書。歴史好き。

『顔のない男』シリーズ 剛しいら (キャラ文庫)

2008年05月12日 | BL本感想とか
土日に、久しぶりに『顔のない男』を再読。本棚にあったのを何気にパラパラしたら、もうやめられなくなって、結局土日で、シリーズ3冊完読。
やっぱり面白い!
以前読んだ時の、やめられなくなる感がそのまま。ストーリーを知っていても嵌まる。
「役」になりきる飛滝の底の知れない怖さが、すごくスリリング。
「役」にはなりきれるけれど、「自分」というものがないというのも面白い。
それぞれにでてくる「映画」や「TVドラマ」の物語もそそられる。特に『顔のない男』作中の映画『慟哭』の兄と弟。すごいです・・。これだけで泣けるくらい。
物語が重層的に語られていて、音彦と飛滝の恋の話ではあるんだけど、それだけではない面白さがいいです。
以前(もう5年も前なんですね・・)読んだ時は、音彦の素直すぎる性格に若干違和感を感じたけど、剛さんの小説を結構読んだ今は、音彦の性格でないと、飛滝を救えないんだなあ・・と思います。

『時のない男』の前田男爵の話。ああ、マジメに『長州ファイブ』を読もう・・!と思いました。購入したけど、未読だった。
やはり山口県人としてこれははずせないだろう・・。


上関の町

2008年05月06日 | 旅・風景
柳井の流れで、上関です。
定番の室津のてんぷらを食べたり、普段行かない漁港のまわりの込み入った路地を歩いたり・・。

で、こんなに近くに長いこと住んでいたのに、今日初めていった「四海楼」


明治時代に作られた4階建ての擬洋風建築です。もともと旅館として作られてて、なんと平成3年まで旅館として使われていたらしい。ああ、泊まってみたかった!
・・といっても、今みてすごく豪勢な・・というわけではないのですが、当時として大金で作られた上関随一の豪奢な建物で、建物の内外に鏝絵が描かれていたり、ステンドグラスが使われていたりと、なかなかに凝ったものです。






小さな田舎の港町にちょっと異国風な建物。
一見の価値はあると思います。

柳井の町

2008年05月06日 | 旅・風景
またまた旅というには、あまりに日常的な風景ですが
実家へ帰る途中、柳井をぶらついてきました。



白壁の町です。GW最終日でもっと人が多いかな~と思っていたんですが、10時ごろいったせいか、人もまばら。お土産やさん以外のお店は結構しまっていたりして。でも、こういうひっそりとして町は好きなので、ゆっくり歩くには楽しかった。なんかもう年のせいか、人ごみがどうも疲れてしまって。こういう静かな町がいいです
石やさん(?)が新しくできていて、でかい水晶がおいてあるんだけど、ここはすごく活気がありました。若い人もいっぱい来ていて。
実は「石」好きなので、結構真剣に見ました。蛍石の小さなペンダントを購入。
旦那には「いかにもやすっぽい・・」と言われましたがね



今まで立ち寄ったことのなかった醤油蔵にもいってみました。ジャズコンサートとか開催されるくらい天井が高くて、広々としている蔵でした。そして甘い醤油の匂いが・・。
こういう空間も結構おもしろかったです。


初夏の庭

2008年05月06日 | 花・いきもの折々日記
4月から5月にかけて、庭の花たちがいっせいに咲きはじめるので、にぎやかになります。このGWを過ぎると、花というより雑草のほうが強くなってきて、また浅茅が宿状態になるんですが
今は、コデマリとモッコウバラが終わり、ラベンダーが一番目立つかな・・。
裏庭のでかい紫陽花は、どうも剪定がまずかったようで、今年は花が見れないような予感がします・・。

これは、鉢で買った紫陽花。




『ろくでなしとの恋愛』 菅野彰 キャラ文庫

2008年05月04日 | BL本感想とか
『野蛮人との恋愛』を読んでから『ひとでなしとの恋愛』『ろくでなしとの恋愛』を読みました。
『ろくでなし・・』は以前購入して未読のままだったんだけど、探すのがまた一苦労!なので、結局また新刊で購入
『ひとでなし』と『ろくでなし』はお兄ちゃんたちの話なんだけど、これがとても後ろ向きな恋愛の感じで、ちょっとつらかったです。もう!しっかりしてよ!とつい思っちゃって。
でも、『ろくでなしとの恋愛』は、最後の短編に、号泣。
ああ、これが菅野さんの醍醐味なのね
いい涙を流させてもらいました。

BLに足を踏み入れた頃の、自分のひたむきさを思い出しました。



『いのせんと・わーるど』 かわいゆみこ  講談社X文庫

2008年05月04日 | BL本感想とか
GWです。1年で一番ゆっくりできる連休です。子供も中学生になると、もう親と一緒に出かけなくなりました。近場でもいくか?と聞いても、「二人でいってくれば」との冷たい返事。
ガソリンも高いし、旦那とふたりでドライブしても、車の中で旦那の一人漫才を聞くだけだし。結局家族で家でゴロゴロのGWです。

本棚で見つけたかわいゆみこさんの小説を読みました。
「いのせんと・わーるど」
「深海魚達の眠り いのせんと・わーるど2」
です。ヤフオクで買ったのが2002年。もう6年も本棚で眠っていたわけですね よくあることです。ああ、もったいない・・。
8年も前の作品なんですが、全然今読んでも面白くて、今まで読んでなかったことを深く後悔させる小説でした。でも今読むから、またよかったのかも。
検事さんたちの話なんですが、loveももちろん良いのですが、すごく検事さんらしい。硬質な感じがすごくそそられる小説でした。
3巻めで完結のはずですが、どうも3巻は未完らしい。え~~って感じです。ああ、そうか!3巻まででたら読もう・・って思っていたのかな、私。
野々宮も、伊能もこんなにかっこいい人たちいないだろう・・っていうくらいかっこいいんですが、なんとそれ以上に、読んでいて思わず「かっこいい!」と声に出てしまったのが、原口。しぶいし、かっこいいし・・。イラストが石原さんなのがまたなんというか・・すばらしいです。

でも、3巻。いったい伊能は東京から帰ってくるの?野々宮とは幸せになれるの?事件はどうなるの?
これは一生の謎になってしまうのね