何の人数だろうか?
見当がつくこともなかった。
でも今日知ることになった。
1992年以降、インドで殺害されたジャーナリストは今回で28人目だった。
「今回」 とは昨日のことだった。
石油マフィアなどの犯罪組織と政治とのしがらみについて長年取材していたムンバイ在住の男性記者が郊外で射殺された。
社会の役に立つ人間がまた一人無残な形でこの世からいなくなった。
24時間経ってもなお犯人について何の手がかりも得られていなかった。
反社会的勢力がまた勝った。
残ったのは無念さだけだった。