第118回 2台ピアノの午後
メンデルスゾーン ソナタの午後
無事、終了いたしました。
<プログラム>より
第 一 部
1. フェリックス・メンデルスゾーン
FELIX MENDELSSOHN BARTHOLDY [1809-47]
6つのオルガン・ソナタ 作品65
(イシドール・フィリップ編曲 2台ピアノ版)
SIX ORGAN SONATAS OP. 65
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY ISIDOR PHILIPP)
オルガン・ソナタ 第1番 ヘ短調
ORGAN SONATA NO.1 IN F MINOR
I. ALLEGRO MODERATO E SERIOSO
II. ADAGIO
III. ANDANTE RECITATIVO – ALLEGRO ASSAI VIVACE
オルガン・ソナタ 第2番 ハ短調
ORGAN SONATA NO.2 IN C MINOR
I. GRAVE – ADAGIO
II. ALLEGRO MAESTOSO E VIVACE
III. FUGA : ALLEGRO MODERATO
オルガン・ソナタ 第3番 イ長調
ORGAN SONATA NO.3 IN A MAJOR
I. CON MOTO MAESTOSO
II. ANDANTE TRANQUILLO
このコンサートでは,メンデルスゾーン晩年の名作「6つのオルガン・ソナタ」全曲を,2台ピアノ版にてお届け致します.ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(大バッハの長男)の高弟であった大叔母や,バッハの音楽に通暁した師匠カール・フリードリヒ・ツェルターらの影響のもと,メンデルスゾーンは少年時代からバッハの音楽に親しみました.1829年には,バッハの死後,演奏の途絶えていたマタイ受難曲の復活上演を実現させ,以降のバッハ復興,再評価の先駆となりました.1840年代にイギリスの出版社によるバッハ作品の出版の監修を引き受けた折,メンデルスゾーン自身のオルガン作品も出版されることとなり,1844年に3つのソナタを,翌45年にさらに3つのソナタを作曲,「6つのオルガン・ソナタ」(作品65)として発表されました.作曲者自身,6曲を分離して扱われることを好まず,一連のソナタ集として扱われるよう望んだということです.第1,3,6番で,バッハの好んだルター派のコラールが引用されているほか,高度に洗練されたフーガが随所に盛り込まれるなど,メンデルスゾーンのバッハへの敬愛の念が見事に結実し,バッハ作品に匹敵する高潔な美しさを湛えています.
第 二 部
2. フェリックス・メンデルスゾーン
FELIX MENDELSSOHN BARTHOLDY
6つのオルガン・ソナタ 作品65
(イシドール・フィリップ編曲 2台ピアノ版)
SIX ORGAN SONATAS OP. 65
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY ISIDOR PHILIPP)
オルガン・ソナタ 第4番 変ロ長調
ORGAN SONATA NO.4 IN B FLAT MAJOR
I. ALLEGRO CON BRIO
II. ANDANTE RELIGIOSO
III. ALLEGRETTO
IV. ALLEGRO MAESTOSO E VIVACE
オルガン・ソナタ 第5番 ニ長調
ORGAN SONATA NO.5 IN D MAJOR
I. ANDANTE
II. ANDANTE CON MOTO
III. ALLEGRO MAESTOSO
オルガン・ソナタ 第6番 ニ短調
ORGAN SONATA NO.6 IN D MINOR
I. CHORALE AND VARIATIONS
II. FUGA
III. FINALE : ANDANTE
充実した内容を具えたソナタ全6曲を卓越した手腕で2台ピアノ用に編曲したのは,フランスのピアニスト,作曲家,教育者,楽譜校訂者として活躍したイシドール・フィリップです.フィリップは,ハンガリーの首都ブダペストに生まれ,少年時代にパリに移住,パリ音楽院でショパンの弟子ジョルジュ・マティアスに師事したほか,サン=サーンス,スティーヴン・ヘラー,テオドール・リテールといった当時の名匠にも学びました.サン=サーンス,フォーレ,ヴィドールらと懇意であったフィリップは,音楽院の同窓であったドビュッシーとも親しく,ピアノ曲の記譜法についてドビュッシーから助言を求められることもたびたびであったということです.パリ音楽院ピアノ科教授に就任したフィリップは,長きにわたり後進の育成に尽力しました.フィリップのクラスは同校でも歴代屈指の名門の一つに数えられ,幾多の逸材を輩出しました.門下生には,シュヴァイツァー,コープランド,チェレプニン,ジャン・フランセ,モンポウ,ジャンヌ=マリー・ダルレ,ニキタ・マガロフ,アンリエット・ピュイグ=ロジェらが名を連ねています.フィリップは90歳を過ぎても第一線で活発な演奏活動を続けました.ピアノデュオに寄せる愛着は特に深く,多くの作編曲を手がけ,友人や弟子たちと組んで頻繁に2台ピアノの演奏を行いました.
過去のコンサートの記録はHPをご覧ください。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/
社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
http://www.piano.or.jp/report/01cmp/pcc_duo/
メンデルスゾーン ソナタの午後
無事、終了いたしました。
<プログラム>より
第 一 部
1. フェリックス・メンデルスゾーン
FELIX MENDELSSOHN BARTHOLDY [1809-47]
6つのオルガン・ソナタ 作品65
(イシドール・フィリップ編曲 2台ピアノ版)
SIX ORGAN SONATAS OP. 65
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY ISIDOR PHILIPP)
オルガン・ソナタ 第1番 ヘ短調
ORGAN SONATA NO.1 IN F MINOR
I. ALLEGRO MODERATO E SERIOSO
II. ADAGIO
III. ANDANTE RECITATIVO – ALLEGRO ASSAI VIVACE
オルガン・ソナタ 第2番 ハ短調
ORGAN SONATA NO.2 IN C MINOR
I. GRAVE – ADAGIO
II. ALLEGRO MAESTOSO E VIVACE
III. FUGA : ALLEGRO MODERATO
オルガン・ソナタ 第3番 イ長調
ORGAN SONATA NO.3 IN A MAJOR
I. CON MOTO MAESTOSO
II. ANDANTE TRANQUILLO
このコンサートでは,メンデルスゾーン晩年の名作「6つのオルガン・ソナタ」全曲を,2台ピアノ版にてお届け致します.ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(大バッハの長男)の高弟であった大叔母や,バッハの音楽に通暁した師匠カール・フリードリヒ・ツェルターらの影響のもと,メンデルスゾーンは少年時代からバッハの音楽に親しみました.1829年には,バッハの死後,演奏の途絶えていたマタイ受難曲の復活上演を実現させ,以降のバッハ復興,再評価の先駆となりました.1840年代にイギリスの出版社によるバッハ作品の出版の監修を引き受けた折,メンデルスゾーン自身のオルガン作品も出版されることとなり,1844年に3つのソナタを,翌45年にさらに3つのソナタを作曲,「6つのオルガン・ソナタ」(作品65)として発表されました.作曲者自身,6曲を分離して扱われることを好まず,一連のソナタ集として扱われるよう望んだということです.第1,3,6番で,バッハの好んだルター派のコラールが引用されているほか,高度に洗練されたフーガが随所に盛り込まれるなど,メンデルスゾーンのバッハへの敬愛の念が見事に結実し,バッハ作品に匹敵する高潔な美しさを湛えています.
第 二 部
2. フェリックス・メンデルスゾーン
FELIX MENDELSSOHN BARTHOLDY
6つのオルガン・ソナタ 作品65
(イシドール・フィリップ編曲 2台ピアノ版)
SIX ORGAN SONATAS OP. 65
(ARRANGED FOR TWO PIANOS BY ISIDOR PHILIPP)
オルガン・ソナタ 第4番 変ロ長調
ORGAN SONATA NO.4 IN B FLAT MAJOR
I. ALLEGRO CON BRIO
II. ANDANTE RELIGIOSO
III. ALLEGRETTO
IV. ALLEGRO MAESTOSO E VIVACE
オルガン・ソナタ 第5番 ニ長調
ORGAN SONATA NO.5 IN D MAJOR
I. ANDANTE
II. ANDANTE CON MOTO
III. ALLEGRO MAESTOSO
オルガン・ソナタ 第6番 ニ短調
ORGAN SONATA NO.6 IN D MINOR
I. CHORALE AND VARIATIONS
II. FUGA
III. FINALE : ANDANTE
充実した内容を具えたソナタ全6曲を卓越した手腕で2台ピアノ用に編曲したのは,フランスのピアニスト,作曲家,教育者,楽譜校訂者として活躍したイシドール・フィリップです.フィリップは,ハンガリーの首都ブダペストに生まれ,少年時代にパリに移住,パリ音楽院でショパンの弟子ジョルジュ・マティアスに師事したほか,サン=サーンス,スティーヴン・ヘラー,テオドール・リテールといった当時の名匠にも学びました.サン=サーンス,フォーレ,ヴィドールらと懇意であったフィリップは,音楽院の同窓であったドビュッシーとも親しく,ピアノ曲の記譜法についてドビュッシーから助言を求められることもたびたびであったということです.パリ音楽院ピアノ科教授に就任したフィリップは,長きにわたり後進の育成に尽力しました.フィリップのクラスは同校でも歴代屈指の名門の一つに数えられ,幾多の逸材を輩出しました.門下生には,シュヴァイツァー,コープランド,チェレプニン,ジャン・フランセ,モンポウ,ジャンヌ=マリー・ダルレ,ニキタ・マガロフ,アンリエット・ピュイグ=ロジェらが名を連ねています.フィリップは90歳を過ぎても第一線で活発な演奏活動を続けました.ピアノデュオに寄せる愛着は特に深く,多くの作編曲を手がけ,友人や弟子たちと組んで頻繁に2台ピアノの演奏を行いました.
過去のコンサートの記録はHPをご覧ください。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/
社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
http://www.piano.or.jp/report/01cmp/pcc_duo/