ピアノ連弾 2台ピアノの世界

世界中のピアノ連弾、2台ピアノ作品を演奏しています!

2台ピアノ グラズノフの作品

2010-04-15 02:11:12 | 日記
私たちは文字通り世界中の連弾ピアノ、2台ピアノ作品を演奏したいと日常的に作品を探しています。今はインターネットの検索も非常に楽になりましたから、10年前だったら出会わなかったかもしれない楽譜も手元に届くようになりました。
何度も書きますが、だからと言ってインターネットは万能ではなく、検索で見つからないものは存在しない物、と決めつけるわけには行きません。人と人の手によって受け継がれている楽譜や、代々の音楽家の蔵や沈没船の荷物の中に人知れず眠っている楽譜もあるのです。

ラフマニノフを筆頭に日本でも人気の高いロシアの作曲家は2台ピアノ作品を数多く残しています。それは2台ピアノ作品を愛し、重要視もしていることにつながります。私たちも数多くの作品を取り上げてきました。

今日はラフマニノフも影響を受けているグラズノフの作品を紹介します。

グラズノフの「2台のピアノのための幻想曲」は有名ですがまだ一連のコンサートでは取り上げていません。しかし、すでに実際に演奏はしていて、聴けば聴くほど心に沁み入る旋律に酔いしれたものです。

そのグラズノフが1914年に第一次世界大戦の戦勝国歌のパラフレーズの2台ピアノ作品を作曲し、翌年にオーケストレーションしました。オーケストラ版は現在日本でも演奏されていて、CD録音も出ています。2台ピアノ版の楽譜はある偶然から所在が判明し、実際に手元に届くまでの期待と不安が大きかった作品でした。なにしろ第一次世界大戦の戦勝国には「日本」も含まれ、その国歌として2台ピアノ版の「君が代」が演奏できるかもしれないからです!

私たちの手元に届いた楽譜はページ数も多く、期待以上によく出来た作品でした。
楽譜を入手するやいなや「第一次世界大戦連合国の国歌によるパラフレーズ」 作品96 2台ピアノ版を2007年9月29日に「君が代は海を越えて」と題したコンサートで演奏しました。取り上げる作品は国家や戦争にまつわるものでまとめました。

2007年9月29日(土)
2台ピアノの夕べ
君が代は海を越えて
NATIONAL ANTHEMS & PATRIOTIC TUNES

R. N. C. ボクサ
アレクサンダー皇帝行進曲

サン=サーンス
英雄行進曲 OP. 34 (普仏戦争で戦死した友人に捧ぐ)

ミヨー
フランス組曲 作品284
(第二次世界大戦中、アメリカのハイスクールバンドのために作曲)

グラズノフ
第一次世界大戦連合国の国歌によるパラフレーズ 作品96
(ロシア、セルビア、モンテネグロ、フランス、イギリス、ベルギー、日本の国歌を含む)








この作品をきっかけに私たちは演奏を録音だけでなく録画することを始めたのです。
映像は未熟なものですが志の勢いを感じていただければ幸いです。

ライブ盤CD-rはこちらで購入できます。
http://6814.teacup.com/pccpiano/shop/01_01_05/0041/


この作品のオーケストラ版の話題はこちらのブログでも盛り上がっています。
http://blogs.yahoo.co.jp/violin20090809/10053384.html

グラズノフ掲示板でも私たちの演奏が紹介されています。
http://6560.teacup.com/hide160/bbs?OF=10&

偶然テレビでジョアン・ピリスのブラジルでのコンサートの様子を放映していて、ピアノ独奏に続いて、連弾でのシューベルトの幻想曲 ヘ短調 D.940の素晴らしい演奏の後に弾いたのがグラズノフが編曲したチェロとピアノの為のショパンのエチュードでした。調べたら昨年日本でも演奏を披露していました。こうしてグラズノフの作品は数多く日本でも浸透していくことでしょう。


グラズノフ:交響曲全集(7枚組)/GLAZUNOV: Symphonies(complete)

Brilliant Classics

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私たちの過去の演奏はHPをご覧ください。
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano/

社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ) 読み物連載のページ
http://www.piano.or.jp/report/01cmp/pcc_duo/