京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京のハロウイン」

2020-10-31 09:41:54 | 時計修理

10月31日満月のハロウイン 大安。

明け方の冷え込みで目が覚めた。コンサートホールでマスクをつけているのが私だけ、汗びっしょりで夢がさめた。

昨日は仏滅三隣亡。難関とけいが来るわ来るわ、汗びっしょりの一日が夜まで続いたということか?写真のように裏蓋に電池交換シールでムーブが押されて時計が止まっているモデル。「時計の裏蓋に何も貼ってはいけない」昭和時代の大量生産、大量修理の名残です。昔は手書きが面倒だったのでシールを貼っていましたが最近は裏蓋とムーブの隙間が狭くなった薄型デザインが増えました。紙製のシールでムーブメントが押されて歯車が止まる。ひどいときには折れるときもあります。気をつけましょう。

ベルトのピンを抜いて広げないと作業が進まないのにピンがさび付いて抜けないモデルがきた。ベルトをつけたまま作業を進める。

電池交換後裏蓋を閉めるとガラスが割れる全面がベネチアンガラスなど、なぜか仏滅三隣亡の日は危ない時計がやってくる。今日は引き続き満月の夜だ。事故事件に要注意の日です。

自分へのご褒美、帰宅途中のビブレのスーパーで「キビナゴ、タイ」のお刺身を買って帰る。30%OFFの赤い値札に癒される。最近のロジスティック(運送)技術革命のおかげで美味しいお刺身に恵まれる感謝!

アレルギーの悲劇。一人だけマスクの宿命、コロナ禍以前の風景です。演奏会、入学式など集団のなかで一人だけマスクをつけているのに勇気がいる。それでも演奏中にくしゃみが出るのだけは避けたい。

学生時代京都会館での「フォーレのレクイエム・ミッシェルコルボ指揮」の演奏会でくしゃみを止める苦労で演奏会どころではなかった。

「あいつのマスク姿だけはどうにかならないか?」劇場カメラマンの嘆きが聞こえそうな空気が漂う。自分の演奏でチェロの演奏中にはマスクは息苦しくてつけていられない、それで演奏中にくしゃみは出る。演奏中には両手がふさがっているので休符がまちどうしい。「ネギを鼻に突っ込めばいい」「舌を上顎につけておけ!」「目を閉じろ!」などなど原始療法のアドバイスをすべて試した。

結果、フルートからチェロに変わったのもアレルギーのおかげだ。最近の演奏会を見ていると皆さんマスク姿、さぞ大変なことでしょう。

抗アレルギー薬が開発された今ならまだフルート奏者だったか?密室で作業できる時計師の道に入っていたか?暗闇で目が覚めて天井を見ながら人生いろいろなのだと思う。

マスクと帽子はセットです。若年性白内障、網膜剥離だ。これは時計師の職業病のようなもので人口レンズでは直接紫外線が網膜へ当たるので帽子は必需品です。夜間もライトを上向けにつけて走る車がいる。目に当たった瞬間何も見えなくなります。地下鉄でマスクと帽子の変態スタイルは目立ちます。コロナ禍で全員マスク姿の仲間が増えてなんとなく救われた日常風景なのだ。

電車の中のマスク・帽子の変質者風の姿を見たら時計師なのだとご安心くだされ~!

明日は大阪都構想の選挙。「障碍者団体」も反対派だという。アレルギー持ちの私も反対!クラッシックコンサートの国内トップクラスの大フィル、関西オケの予算が少なくなるのは目に見えているではないか?大阪の選挙民お皆様どうか大阪のオケをお救いくだされ~。読売ジャイアンツ優勝‼阪神タイガースぼろ負け!そんな中で東京に対抗できる音楽が残っているのだ!N饗も関西人抜きには演奏会はできないほどなのだから反対しておくれ~。

今日は月末最終日、ハロウインカボチャのような三角の目になっている嫁さんに売上低迷の言い訳を考える一日。

こんないいお天気なのに18時まで営業していますよ~。

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