京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2011-07-04 22:06:57 | 日記

写真の時計は同じモデルです。

イギリス製の木目が美しい時計。
残念ながら機械が壊れていました。
錆びだらけです。

やむなく機械交換。
針もさび付いていましたので、思い出だけをオーナーに戻します。

針を取り付けて、これから新しい思い出を創り出す、お手伝いをしました。
完成しても、オーナーのお客様が喜んでも、私はブルーでした。

以前の時計の針が使えなかった。

「寂びたるものは良し。寂ばしたるもの悪しし。」
無理に古くしたり、最新の技術を使うことは避けます。
パスティーシュ工房の哲学だ。

この時計が出来上がるまで、相当悩みました。
新しいものを好むより、生まれ変わったものを好むのが京都時間。

時間はサイクル系の思考になる。
掛時計は輪廻思想です。

今日。東北仙台での悲劇。今日の話題はこのことに尽きた。

予測出来ていたことなのだ。残念な知事だ。
東北6県で、情報の整理・伝達力が弱い人の一人だと思う。

知事の目標・優先順位。
まだまだ数千人の行方不明者がさまよっている土地。
一日も早く、一人でも多く家族の下で安心して欲しい。

知事が大臣の面会時間に遅刻して怒られていた。

ニコニコと笑っていられる神経が気になった。
速やかに替わるべきだ。

「もっとやさしく怒って欲しかった」要約するとこのようなコメント。
幼い子供のように退行・知事にした県民の不幸だと思う。

大臣が待っているにもかかわらず、緊急時に1分以上も遅刻してにこやかにゆっくりと入室する。
宮城時間だ!驚いた!大物知事?残念知事?

国務大臣が来県する際は、事前に30分、待機は常識でしょう。
マニュアルがあるはず。これを知事は無視したのだ。

メディアがどのような言い訳をしようが、にこやかな知事の表情には緊張感は無い。
時間の感覚が仙台県庁は特別にゆるい残念さん達の集団だ。

平和な頃だと許されたと思うと悲しい。

東北5県にとってはこれ以上迷惑な知事はいない。
つまらない遅刻で、国会は間違いなく空転するのだ。

思い出した!

東北の店長トラブルで一番困ったことが時間の概念の違いだ。

「雪が降ったら遅刻してもいい!」
当時の暗黙の了解だ。開店事故は頻繁に起きる。

ちなみに、10時開店時に遅刻しても罪の意識が無い。
全国展開のマニュアルが意味をなさない地域だ。

開店事故がどのようなものか理解できない。

「今度の店長は困ります!」
大雪で、お客も来ないのに、10時にあけろ!と怒鳴るのです。
「怒り方が悪い!今度の店長。」

「今までどうしてた?」
張り紙をしていた。(大雪のため10時30分から開店。)

「外でお待ちのお客様が凍りついていたら?誰が悪いのでしょうか?」
「大雪が降ったら、いつも遅刻しているの?」

私の本部指示。

「片っ端からクビにしてください。
雪になれた人たちなのです。甘えていますね!」
とりあえず店長をなだめた。

そこで、下記の指示書を事務所に掲載することにします。
「ちゃんと貼ってくださいねー!」

警告 開店事故関連。
「出勤困難者はホテル代を支給する。大雪予測の夜はホテルで待機!
事情により定刻まで出勤できない人は、春までの勤務地の変更もあります。」

ホテル暮らしがどれほど辛いか!解っているのだ。3日で飽きる。
とにかく、10時開店時間は守ること!時間厳守。

これで結局、開店時間が守られるようになりました。

従業員を定刻に出勤してもらうことにもエネルギーが必要な土地柄なのだ。

関西出身の店長は「当たり前の出勤風景が懐かしい!」と嘆く。
海外はもっとはげしい争いがあるのですよー!説明がむなしい。

日本はやさしいのだ。東北には3年住んでみてください。

きっと天国になります。生活重視の街です。雪が降ったら休む。
嵐が着たら止まる。風が吹いたらおろおろする。

そのうち、怒っていた自分が恥ずかしくなります。これが東北だ!

ちなみに「怒り方が悪い!」
宮城県知事さんのお話で昔のことを思い出しました。

松本大臣は、即、席をけって福島・岩手に向かうべきだったと思う。
1分一秒が大切。甘えさせるな!遅刻を許すな!国の税金だ。

岩手を助けて欲しいのは個人的な思い入れなのだ。
もっと、現場は怒鳴ってもいいと思う。

メディアの愚劣な悲惨。自民党PR番組を長時間の構成BS11.
これを攻撃できない他局の五十歩百歩状況にはあきれた。

一番大事なことは、行方不明者全員をお盆までに探すことだと思う。

その、後の後に子供手当て問題などが行方不明になるほど行方不明者を探して欲しい。

京都時間は「いらち」が多い。
すぐに岩手に、福島に、青森に気持ちが飛んでいきます。
何も出来ないので、辛い気持だ。



















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