チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「不況和音」

2009年01月04日 00時51分01秒 | 説くクラ音ばサラサーデまで(クラ音全般
今年は民主党のオバマが大統領に就任するので、
不共和ONということになる。この人物は
リンカンを尊敬してるらしいが、リンカンは
共和党が成立して初の大統領である。人気取りのためには
政治理念もへったくれもないのである。いっぽうで、
フェーリクス・メンデルスゾーンの生誕200年である。こんな
不況な年には、ぜひ、反ユダヤのナチスによって解体された
メンデルスゾーン銀行を復活させて、世界じゅうの金を
グルグルかき回していただきたい。ところで、
今年の"ウィーンフィル"の"ニューイヤー・コンサート"は、あの
多発性硬化症のチェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレ女史を裏切り、
捨てて他の女性に走ったダニエル・バレンボイムだった。最近では、
パレスチナの平和活動をしてるのだそうである。
たいそうなことである。が、
イスラエルによるガザ空爆
(その理由の如何によらず)にもかかわらず、
「"ニューイヤー・コンサート"どころではない。私は
 イスラエルに帰って相手方アラブの盾となる」
とはせず、のうのうとヴィーンで棒を振った。おそらくは
相当なギャラを得ることだろう。偽善者とは、
厚顔無恥かつがめついことが必要条件らしい。いっぽう、
今年はヨーセフ・ハイドンの没後200年なので、
オーストリーの町々の大衆食堂のランチ・タイムには、
ハイ丼セットが売りだされる動きがあるらしい、
などと吹いてると、
エステル恥をかくことになるようである。いずれにしても、
ハイドンは世渡りに結婚し、愛人との間に子を設け、
77歳まで生きた、という凡人である。が、
負け戦の武将でも下手人でもないのに、
その死骸は頭部と首から下が切り離された
……信奉者らによって。ときに、
ハイドンといえば何といっても、
皇帝讃歌「(邦題)神よ、皇帝フランツを守り給え」
……ゴット(神は)・エアハルテ(~のままにする)
  ・フランツ(フランツを)・デン・カイサー(皇帝の4格)。
*♪【ドー・ー<レ│<ミー・>レー・・<ファー・>ミー】│>レ>シ・<ドー♪
あの笑止千万な「喜劇王」チャーリー・チャプランが、
愛人のポーレット・ゴダード女史を出演させた
「(邦題)独裁者:ザ・グレイト・ディクテイター」で
ヒトラーを風刺してたにもかかわらず、
「ライムライト」では自ら「作曲」したという
「テリーのテーマ」なるものは、
**♪【ド<レ<ミ>レ│<ファーーー・ーーーー・・-ー>ミー】・>シー<ドー│<レ……♪
なぁに、そのヨワいオツムの中にインプットされてた
ハイドンの「皇帝讃歌」が、つい、「自作」として
アウトプットされてしまった、という、
表向き共産主義的平和主義者(実質、拝金亡者)としては、
まことに痛ましい現象である。「独裁者」を作るより、
自らを風刺した「偽善者」でも撮るべきだった。また、
「ALWAYS 三丁目の夕日」なる日本映画の音楽は、
*♪ド<レ・<ミ>レ・・<ファ ・ >ド│>シ<ド・<レ>シ・・<ド♪
建設中の東京タワー……増上寺のその土地は、
徳川秀忠はじめ6人の将軍の墳墓だったとこである。
カイサーではないが、ショウグンである。これには、
寓意がある、というものである。さて、
モーツァルトがハイドンを招待して、
自作の6曲の弦四を披露した故事から
「ハイドン・セット」と呼ばれるもののうち、
終いの「ハ長調」はその序奏冒頭の「プチ前衛性」によって、
「不協和音(ディソナンス)」というニックネイムを与えられてる。
「弦楽四重奏曲第19番」であるからといって、
コインを投じてもjuke boxからその音楽が流れてくるほど
世の中は甘くない。クラ音など大衆には受けない。
この不況でさらにクラ音のCDは売れなくなるだろう。ときに、
布教活動をしなくても精鋭らが集まってきたらしい
ピタゴラス教団による発見とされる、
「2弦を同時に振動させるとその長さが整数比であれば、
心地よい響き」
が、ほぼ「協和音程」とされてる。たとえば、
1:2=完全8度、
2:3=完全5度、
3:4=完全4度、
4:5=長3度、
5:6=短3度、
というように。それ以外が
「不協和音程」ということになる。だから、
このモーツァルトの弦四もたいした不協和音でもないが、今が
「100年に1度の大不況」と言われてることを考えれば、
「1929年の大恐慌」は今にして思えばさほどでも、
というのと一緒である。ときに、今日、
成田空港からの帰り道、湾岸道が渋滞してるらしいので、
途中から京葉道路に切り替えた。が、これもまた、
箱崎から混んでるので錦糸町で降り、
新大橋から兜町を通ってきた。が、
どの證券会社も閉まってて、さながら
「シャッター通り」だった。
(不況はこんなにも深刻なのか)
と思った……が、
山下達郎の「クリスマス・イヴ」はパッヘルベルの「観音」の
コード進行どおりに作られたそうだ、というくらいなので、
♪サイレント・ナァーーイト、ホウリィ・ナァアアアァーーイト♪を
♪賽銭なぁ~い。放れなぁ~~~い♪
という「初詣」という歌だと3年前まで思ってたほどの
拙脳な私である。兜町はただの正月休みだった。
というように、いわゆる「クラシック音楽」の
「不協和音程」なるものは、かわいいものである。むしろ、
私が大好きな「倚音」などは、
「無性に心地いい、グングン、ジンジン来る」ものである。
本当の不協和はいわゆる「現代音楽」の
「カコフォニー」である。ちなみに、
cacophonyのcacoは、
ショコタン語のカコスならカッコヨスの省略形かもしれないが、
古代ギリシア語の「カコス=悪臭を放つ(有毒な)」である。
音のことなので「耳障りな、ききぐるしい」
くらいなものである。ときに、
ききぐるしい流行歌手、といえば、
「過去」には藤山一郎、岡晴夫、
プチ「過去」では山口百恵女史、
近現代では鈴木亜美女史と宇多田ヒカル女史、そして、
現行歌手では絢香女史の声と発音と音程と歌唱は、
私にとっては大苦痛の種である。と、
本当のことをいうと、大衆の
不興を買うことになるので、普通は言わないのである。
おなじくアヤカでも平原綾香女史は私の耳には心地いい。
ざっと以上を、過去から現代まで、温故知新した。略して、
温知、というらしい。が、ただ音痴だけだったら、
それも味、という場合もある。たとえば、
「風の谷のナウシカ」のときの安田成美女史。そういえば、
父の家の私の部屋のかたずけをしてたときに、
「IDO」の携帯の請求書封筒があったが、
その中のパンフから、同女史から常盤貴子女史に
イメキャラが替わったとたんに解約したんだったっけ、
ということを思い出した。それはともかく、音痴より
もっと強烈なのは、音程を逸脱してなくても
声や歌唱が下卑てて粗暴な、あるいはトゲのある歌である。
すべての歌でほとんど口パク程度の声しか出さない
アイルランドの歌姫エンヤ女史のほうが、
人の耳に危害を加えないなぶん、ましである。これを
私の塩冶判官贔屓、などという。

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