チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「バイエルン人の二人、アロイス・アルツハイマーおよびリヒャルト・シュトラウス生誕150年」

2014年06月14日 22時17分30秒 | 説くクラ音ばサラサーデまで(クラ音全般

アルツハイマー リヒャルト・シュトラウス 生誕150年 Richard Strauss' obsession


今日は、
Aloysius Alzheimer(アロウスィウス(アロイス)・アルツハイマー、1864-1915)と
Richard Strauss(リヒャート・シュトラオス、1864-1949)の
生誕150年にあたる日である。ともにバイアーンに生まれた。
前者はご存じ"アルツハイマー型認知症"の名称の由来になった医者である。

「認知症」の症状の典型に、
「過度の反復」がある。
同じ内容の発言をしたり、
同じ動作や行動を繰り返したり、
同じ物ばかり食べる。いわゆる
"常同行動"である。

リヒャート・シュトラオスは、
いわゆるバイエルン王国の宮廷ホルン奏者を父に、
ミュンヘンの大ビール醸造業者プショールの娘を母に、
ミュンヒェンで生まれた。そうした
恵まれた家庭に育ったこともあって、
指揮者としても作曲家としても
若いときから順調に成功してった。

そんなシュトラオスには、早くから
♪ソ<ド<レ<ミ♪
という音型への執拗なこだわりがあった。
(cf;「リヒャート・シュトラウスの愉快なひとつ覚え、ソドレミ音型」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/f3133978dcee8552b77ae8cf54f4b4e1 )
この音型は調性音楽では必然的に
ごくありふれて用いられることになる動機だった。
(cf;「スメタナ作曲交響詩ヴルタヴァ(モルダウ)の主要主題と小ぎつねコンコン」
http://blog.goo.ne.jp/passionbbb/e/debc590c4f43b1f769cfbdfaf2c78087 )
シュトラオスはモーツァルトに傾倒してた。モーツァルトといえば、
5歳のときの作品といわれてるk.1cの
「アレグロ(ヘ長調)」
♪【ソーーー│<ドーーードーーー・<レーーーレーーー│<ミーーー】<ファー・<ソーーー♪
と、その30年後の最後のオペラ(スィングシュピール)「魔笛」の終いのひとつ手前の第20曲、
パパゲーノが歌う
♪【ソーーー│<ドーーードーーー・<レーーーレーーー│<ミーー】<ファ>ミーー>レ・>ドーーー・ーーーー♪
にも「ソ<ド<レ<ミ」音型はちりばめられてる。
モーツァルトも「クラ音」におけるもっとも原始的なこの
「ソ<ド<レ<ミ」音型を採り入れたのである。

リヒャート・シュトラオスは感傷的な音楽を作らせたら
クラ音界ではラフマニノフと並ぶツートップである。

(「イタリアから」第1曲(カンパンニャにて)……「ドン・フアン」……「死と変容」
…「ティル・オイゲンシュピーゲルの愉快ないたずら」……「薔薇の騎士」
……の「ソドレミ音型」を並べてみました(音楽ソフト「Sibelius First」で制作)
https://soundcloud.com/kamomenoiwao01/richard-strauss-the-so-do-re-mi-motif-collector )

2014年6月16日追記:
リヒャルト・シュトラウスの誕生日は6月14日ではなく、
1864年6月11日です。
日付を思いこみで3日分間違えてました。
アルツハイマー型痴呆症かもしれません。
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