チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「ダリウス・ミヨー『スカラムーシュ』第3曲ブラジレイラ/FIFAワールドカップ開幕」

2014年06月12日 16時37分26秒 | 説くクラ音ばサラサーデまで(クラ音全般

ミヨー スカラムーシュ ブラジレイラ


FIFAワールドカップ2014ブラジル大会が始まる。私は、
日頃はサッカーにはほとんど興味がなくても、
ワールドカップになると話題にするミーハーのひとりである。

ブラジルはポルトガルによって征服され、
連れてこられた黒人奴隷や原住民などとの混血が
複雑に進んでる。そうした意味では、
米国より先んじてる国といえる。
未来の世界人類のパイロット版かもしれない。
そうした多種多様雑多な国で発展した音楽の
ポップスのひとつがサンバである。

つい40年前まで生きてたフランスのクラ音作曲家
Darius Milhaud(ダリュス・ミヨ、1892-1974)は、
父親ほども年上の外交官文士
ポル・クロデル(ロダンの愛人で自身も彫刻家だったキャミユ・クロデルの実弟)
と馬があった。クロデルがブラジル公使となったときにその秘書として同行し、
ブラジルの通俗音楽にふれて影響されたらしい。

そうした作品のひとつが、
2台のピアノのための"Scaramouche スカラムシュ"だそうである。
1937年のパリ万博で演奏するための作品を
委嘱されたことから、既成の作品から編んだものらしい。
その第3曲"Brazileira ブラズィレイラ(ブラジル女)"は、
サンバということである。

♪ドードー・●>ラー<ド│>シーシー・●>ソー<シ│
>ラーラー・●>ミ<ファ>ミ│<ソーーー・ーーーー│
●>ド<レ<ミ・<ファ>ミ>レ<ラ│>ソーーー・ーーーー│
●>ド<レ<ミ・<ファ>ミ>レ<ド│>ラーーー・ーー>ソー│
<ドードー・●>ラー<ド│>ソー>ファー・●>ド<ファ<ソ│
<♭ラー♭ラー・●>ファー<♭ラ│>ソーソー・●>ラ<♭シ>ラ│
<ファーファー・●>レー<ファ│>ミーーー・>レーーー│
>ドーーー・ーーーー
(>ド<レ<ミ・<ファ>ミ>レ<ラ│>ソ<ド<レ<ミ・<ファ<ソ<ラ<シ)♪

いわゆるダリウス・ミヨーと鬼警部アイアンサイドのレイモンド・バー、あるいは、
心理探偵フィッツのロビー・コルトレインの顔を
瞬時には判別できないこともある拙脳なる私には、
舞踊家でもないのにいい歳をして不必要にロングなヘアの
アルヘリッチ女史が関わる演奏が、その丸太のような腕同様に
一本調子でセンスのかけらもないのに
世間からは賞賛されることが不思議でしかたない。
楽譜の強弱指定には不忠実ながら
ラベック姉妹のほうがはるかにセンスがある演奏をしてる。

ミヨは時代的にも、
人々に感動を呼び起こす和声音楽が
ほとんど出尽くした、いわゆる
シェーンベルク以降の「現代音楽」の人ながら、
こうしたセミ・クラスィカルな
"焼き直し"的な単純和声の曲も多く残した。

(作曲・楽譜作成ソフトウェアの入門者用Sibelius Firstを使って
pf2台の「ブラズィレイラ(ブラジル女)」を再現してみました。
https://soundcloud.com/kamomenoiwao01/milhaud-scaramouche-brazileira-2-pianos
また、ギター・木管・打楽器用にアレンジしてみました。
https://soundcloud.com/kamomenoiwao01/milhaud-arr-kamomeno-iwao-scaramouche-brazileira )
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