チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「引っ掻いて傷をつけるという名にし負う死にざま/スクリャービン没後100年」

2015年04月27日 15時23分26秒 | 説くクラ音ばサラサーデまで(クラ音全般
ネパールで大地震があったが、さっそく、
偽善的なコメントを寄せる文化人・タレントが相次いでるようである。
そんなに心配なら自分が行って救援しれくればいいし、
多額の寄附をすればいいのだが、
ただ自身のSNSできれいごとを並べるだけである。
言うだけならタダなので臆面もない。で、
こういった輩というのは左翼に多い。が、
{左翼}は{偽善者,愚者}の部分集合だから当然といえば当然なのである。
恥ずかしいかぎりの面々である。恥ずかしいといえば、

かつて、
「若さだよ、山ちゃん!」
と故佐藤允がやはり故人の"プレイメイト"Willy Rey嬢に言われてた
サントリー純生のCMがあった。
原発反対を訴えんがために放射線(radical rays)含有土付きドローンを
首相官邸ヘリポートに悪意をもって着地させたという若狭の山ちゃんが
地元所轄警察に出頭したようである。
アンジェリーナ・ジョリーとかショーン・ペンとかと同様に、
学歴のなさや知能の低さを糊塗するために
インテリぶる政治思想かぶれはちまたには少なくない。当然に、
そうしたレヴェルのオツムに
日本の原発に是非もないことは解らない。でも、
そうした脳の持ち主でもテロを起こすことは
容易にできることが困ったものなのである。

本庄第一高校のサッカー部員が
ソウル東大門のショッピングモール「ミリオレ」で
万引きした事件が先頃話題になってたが、
同校の韓国籍の教員の口利きで
わざわざ親善試合にいくようになったという。
足がつくのがわかることを
ことさらしたのにはこんなところまで
遠征にいかされた不満や鬱憤など
何らかの事情があったのだろうし、
人智の及ばぬ計り知れぬ、通常の観念を超越した
考えがあったのかもしれないし、
盗みをはたらくことによるエクスタシーを
得れたのかもしれないが、
この事件が軽視できないのは、
サッカー部員らは店の商品がすべて
「模造品」「偽ブランド品」ということを
承知の上で万引きした、ということである。
悪党から盗んでも倫理的な問題はない、という、
真理ながら建前上は肯定できない義賊思想が
彼らにはあるからである。ともあれ、
同校は塩原裁縫女学校として創立して今年で
90年である。

その創立の10年前、
現行暦で1915年4月27日に、ロシアのピアニスト・作曲家の
Александр Николаевич Скрябин
(アリクサーンドル・ニカラーイェヴィチ・スクリャービン、1872-1915)
が敗血症で死んだ。上唇を化膿させ、
それによる不調を訴えてたということらしい。
死の前年のロンドン演奏旅行中にひげ剃り時に
剃刀で切った傷が悪化したという。
黄色ブドウ球菌かなにかによるものだったのだろう。
葬儀で棺まで担いだ師のタネーエフは、
<薄着で棺を担いだのがもとで風邪を引き、
心疾患を併発して6月19日に亡くなった>
と言われてるが……。

スクリャービンには、リストのように
"共感覚"なるものがあったらしい。
リストにしろリームスキー=コールサコフにしろ、
音と色が結びつくというような人物には、
芸術の中でもっともハイレヴェルな音楽創作の
真の傑作というものを生み出すことがない、
という共通点がある。ともあれ、スクリャービンは
上唇の不快感が醸し出す血の赤い音が
ハ調に聞こえてたかもしれない。ともあれ、
同時代のラフマーニノフに比して、というより、
音楽史に名を残してるような作曲家の中で、
スクリャービンの音楽はシロウトでも恥ずかしくなるくらいの
稚拙かつ陳腐な作りレヴェルである。
西洋絵画史におけるドラクロワ的存在である。
(音楽創作のセンスに乏しいスクリャービンの
垢抜けしないオーケストレイションの一例として
「交響曲第2番(ハ短調)の4楽章から最終楽章にアタッカで続く箇所を
音楽ソフトSibeliusで作った音源をアップしました
https://soundcloud.com/kamomenoiwao_15/scriabin-symphony-2-4th-movement-to-5th )

ロシア人のサーネイムのほとんどが渾名からつけられてる。
Скрябин(スクリャービン)の
скряб(スクリャープ)という語幹の意味「引っ掻き」は、
скрябать(スクリャーバチ)という動詞
(英語ではscratch(スクラッチ))に由来する。
ペンで書いた箇所を訂正するのに
紙を引っ掻いて消す(消してきれいに更す」ことから、
スクラッチやスクリャーバチには「消す」「削除する」「清掃する」
という意味を派生させた。だから、
スクリャービンの先祖は「清掃人」だったのかもしれない。
ともあれ、
ひげ剃り時に剃刀で上唇を「引っ掻い」た傷に
細菌が感染し繁殖した結果、スクリャービンは
43歳という短い命を落とすことになったのである。
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