「2023初夏のぐるっとパス」
★ 泉屋博古館 東京
特別展 大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選101
2023年3月18日(土) ~ 5月21日(日) 月曜休館
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/3a/6fb70a63a54efb9f120d577d43ed2dd6.jpg)
チラシ PDF ・ 出品リスト PDF
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/f2/8806304f2628d76317d979f92a0829a5.jpg)
★ 泉屋博古館 東京
特別展 大阪市立東洋陶磁美術館 安宅コレクション名品選101
2023年3月18日(土) ~ 5月21日(日) 月曜休館
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5/16 行きました。 素晴らしかった。
泉屋博古館は、平日の午後はいつも静かな雰囲気です。
ところが今日は、建物の外に人が三々五々、イベントでもあったのでしょうか、こんなこと初めてです。
スタッフの方に聞くと TV「ぶらぶら美術・博物館」で紹介されて、急に来館者が増えたとのこと。
出直そうかと思ったけれど、会期は今度の日曜まで!ということは明日以降もっと増えそうです。
気を取り直して、中へ入りましょう!
建物をはいると、広いホール。
音声案内のアプリ「ポケット学芸員」があるというので、インストールしました。
じつは、今回の展示のこと、全く下調べしていなかった。
展示されているのは、大阪市立東洋陶磁美術館所蔵の「安宅コレクション」から厳選された101件。
なんと 国宝が2件、重要文化財が11件も出品されているんですって!
そして、全作品 撮影OK~。
これは・・・、撮影しながら、解説を読み、アプリの音声案内を聞いていたら じっくり見るどころではないです。
それに 人が多いので、自由に歩くというわけにも行きません。
ということで、撮影は、国宝と重要文化財だけに絞りました。
◆ ロビー
どんな作品に会えるのか、楽しみです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/79/337f40ba30c3f90f2efc21fd0d0cfac6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/52/feb69ae2f4a0cce8b7e4ada25ec0628d.jpg)
(下記作品についている数値は、「ポケット学芸員」の番号です)
◆ 第3展示室 第三章 中国陶磁の美
最初に入ったのは、国宝が展示されているお部屋です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/bc/70fddd44eef738522401cc7660d1c5bc.jpg)
まず目に入るのは、黒いお茶碗。
13 重要文化財 「木の葉天目茶碗」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/e5/24446ce0a84fbffef8c8556aeb331cc8.jpg)
葉っぱの模様が印象的な器。ちょっとモダン。
描いた模様じゃなくて、本物の桑の葉が焼き付けてあるんだそうです。
~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~
14 国宝 「油滴天目茶碗」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/04/d49960b412caaa22c9554ae7f8b89320.jpg)
器の外にも中にも、小さなしずく模様がびっしり。
焼くときに偶然できる模様だそうです。
青みがかった色合いは幻想的、
全体の形もスッキリ美しくて、ずっと見ていたい。
~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~
12 国宝 「飛青磁 花生」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/a9/40e7588eeb73dddbe1f55c0fcf507e76.jpg)
するっとした形に、口の広がりがアクセント。
飛び飛びの模様の配置が絶妙なんだそうです。
お花を生けて我が家に飾りたい!(*^_^*)♪
~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~
7 重要文化財 「緑釉黒花 牡丹文 瓶」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/b8/252d015adc5536b1677ed89ce8381c82.jpg)
地の緑色に、黒っぽい緑色の模様が力強く浮かび上がっています。
ちょっとオリエント風。器の下の方も印象的です。
~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~
11 重要文化財 「青磁 鳳凰耳花生」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/5b/f870d6196b9a87b67bc084bb082da1b0.jpg)
耳がアクセントの整った形が、古代の儀式を彷彿とさせます。
なめらかな質感、ちょっと触ってみたい!
~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~
国宝 「秋野牧牛図」 (後期 特別出陳)
国宝と気づかず、写真を撮り忘れました・・・。
上記写真の右上隅に 掛け軸の端がちらっと写っています。
『後期展示になり、泉屋博古館所蔵の国宝《秋野牧牛図》が登場しました。
安宅コレクションの重文《青磁 鳳凰耳花生》とのコラボレーションをぜひお楽しみください。』
第1展示室 第一章 珠玉の名品
次は、ホールを通って向かい側のお部屋へ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/5a/3b920b4608833d151e715089f124f341.jpg)
4 「加彩 婦女俑」 唐時代 8世紀
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/2e/b49d90d10987afa2ebf183cb47653bd2.jpg)
ぽっちゃり系の女性は、当時の美人の代表ですって。
ほんのり残った彩色、本当はどんな色合いだったのでしょう。
??な足元。もっとよく撮ればよかった・・・。
~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~
21 重要文化財 「法花 花鳥文 壺」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/69/e0f422aba9a98061660c462d5f215809.jpg)
青系の濃淡で表現された鳥と花。鳴き声が聞こえそう ♪
裏側も見てみましょう。違う鳥がいますよ (。・ө・。)
艶やかな花、蝶がひらひらと飛んでいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/fc/250f3b7bc3d58a6ff443d507d8fd22ca.jpg)
~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~
16 重要文化財 「青花 蓮池魚藻文 壺」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/85/6c6fa7b3a1736c1d8cb0fe7d954400cb.jpg)
今度は、魚です。蓮の花も咲いています。
魚は何匹もいて、壺をぐるっと取り巻いて泳いでいます。
ちょっと楽しい水の中~。
~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~
8 重要文化財 「青磁刻花 牡丹唐草文 瓶」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/ed/bc75d80a52a0483d7a43bfea45db9845.jpg)
一面に施された牡丹と唐草の彫り模様が 美しいです。
オリーブグリーンの濃淡が引き立つ瓶の形も面白い。
~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~
(27)重要文化財 「白磁綉花 牡丹唐草文 瓶」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/06/203451eabe1ea22fbc343d4304e2b546.jpg)
こちらは、牡丹と唐草模様が白地に浮き上がっています。
丸っこい形が優しい雰囲気。
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5 重要文化財 「白磁刻花 蓮花文 洗」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/f0/a610fa8b78857013ee90e104cc35b00c.jpg)
これは、びっくり。遠目にはただの白いボウル。
でも近づいて目を凝らすと、美しい蓮の模様が!
模様がわかるようにと、何枚も写真を撮りました。
ぜひ会場で、見てください!
~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~ ☆ ~ ~ ~
18 重要文化財 「青花 枇杷鳥文 盤」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/af/1ed43995e3015481254fa8ea7160a69d.jpg)
白地の大きなお皿に描かれた縁起物。
綬帯鳥(じゅたいちょう)と枇杷(びわ)です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/1a/7c2495328e28cfcb03f74c0aae416501.jpg)
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19 重要文化財 「瑠璃地白花 牡丹文 盤」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/b1/298add7abc7f2ed7041cd1fc5a1ab5fd.jpg)
明るい紺色のお皿に 白いボタンの花。
細い線が描かれているけど、写真では見えませんね。
第2展示室 第二章 韓国陶磁の美
ほとんどが「高麗時代」12~13世紀頃の作品
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/13/c2266a49175336346300cd7e9bcbe511.jpg)
34 重要文化財 「青磁象嵌 童子宝相華唐草文 水柱」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/dd/f7d58ce40e30bc76273f9c8a05f18757.jpg)
優しい色合いのおしゃれな形の器「水柱」。
「ジャックと豆の木」のように
童子が蔓をよじ登っている!
どこ?目を凝らして探しました。(*^_^*)♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/87/623aa6b2e60dcaff0a88a8e5f19df600.jpg)
第4展示室 第四章 エピローグ
ちょっとこだわりの作品が展示してあります。
「しきょうゆう」・「青銅 とうてつ文 しきょうゆう」
商時代 前14~11世紀
本展覧会で 一番古い時代の作品です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/ce/0964e5f4cd722af35789ca00f7fdcee8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/f3/ca0bcff3c250436d04eb26909e709bda.jpg)
最初かわいいと思ったけれど、よく見ると・・・、
古代のミステリアスなパワーが伝わってきます。
ミミズクと蛇がモチーフだそうです。
「しきょうゆう」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/1a/3b609b80d8501c5d4ab98ba910d6198e.jpg)
めも:2023/05/16 PowerShot SX730 HS で撮影
以上「国宝」「重要文化財」の作品を中心に、カメラ片手に見て回りました。
そのあと、全部の作品を2~3周 会場巡りをしながらゆっくり楽しみました。
思いがけず、国宝にも出会えてラッキー。
持って帰れるとしたら 一番欲しいのはもちろん「油滴天目茶碗」
どの作品も、いろんな技法の高度な技術で作られいます。そして完璧な芸術性 ♪
「やきものとは」? これからでも遅くない、目を通しておこう
→ 大阪市立東洋陶磁美術館 陶磁入門
今回驚いたのは、国宝などの作品が全て撮影OKだったこと。
そして、収蔵作品が「画像オープンデータ」として公開されていることです!
画像をダウンロードして、トートバッグやTシャツを作れちゃうんですね。
★ 大阪市立東洋陶磁美術館 > コレクション紹介
大阪市立東洋陶磁美術館 収蔵品検索
『大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータ』
大阪市立東洋陶磁美術館では、国宝・重要文化財をはじめとした中国・韓国・日本などの優れた陶磁器を多数所蔵しています。
収蔵品の魅力を広く知っていただくため、収蔵品の画像データをオープンデータとして公開することになりました。
「大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータ」で公開している画像は、当館への申請が必要なく、自由にダウンロード、複製、再配布することができます。
例えば出版物やウェブサイトへの掲載、講演会等でのスクリーンへの投影、テレビ番組での放送、販売商品への印刷など、営利・非営利に関わらず利用が可能です。
利用に際しては、利用規約をご覧ください。 → 大阪市立東洋陶磁美術館収蔵品画像オープンデータ利用規約
参考
・ ミュージアム展示ガイドアプリ「ポケット学芸員」
・ TV日テレ「ぶらぶら美術・博物館」 2023年5月10日 放送
#436 世界屈指の東洋陶磁コレクション!国宝茶碗、幻の青磁器ほか名宝続出
〜泉屋博古館東京 特別展「安宅コレクション名品選101」で美の真髄に触れる〜
東洋陶磁器の美の真髄
住友家旧蔵の美術品を保存、公開しているこちらの美術館では現在、大阪市立東洋陶磁美術館所蔵の「安宅コレクション」を紹介する特別展を開催中。
総合商社・安宅産業の元会長 安宅英一が収集した、世界有数の東洋陶磁コレクションです。
厳選された101件の展示品の中には、国宝2件、重文11件も!
特に注目は、日本で国宝指定された唯一の「油滴天目茶碗」や、世界にわずか90点程しか現存しない、幻の青磁の器など、滅多にお目にかかれないお宝が続々!
安宅英一の独自の感性と執念で築かれたコレクションを通して、東洋陶磁器の美の真髄に触れる貴重な展覧会です!
・ ぐるっとパス
こちらも見てね。
⇒ Myブログ:泉屋博古館
⇒ Myブログ:陶磁器の名品
◎ よきものをこれぞ重要文化財
ドレを見てもとアクセントあり (縄)
コメントありがとうございます。
本当に素敵な作品がいっぱい並んでいて最高でした。
写真最後の「しきょうゆう」が、可愛かったです。