●インドネシアのブトン島には、チアチア族と呼ばれる部族があり約6万人が住んでいると言う。
朝日新聞の記事によると、彼らの使うチアチア語には文字が無いために、口と耳だけでは伝えることが困難で、消滅の危機に陥っているという。
そこで言葉をローマ字、アラビア語、ロシア語などで表記しようとしたが、発音が難しく表記できなかったそうである。
そこで韓国、朝鮮語を表記しているハングル文字で表現しようと試みて大成功しているらしい。
■ハングル文字は母音が21、子音が19あり、この組合せで音を出す“表音文字”なので、かなり多くの音を書き表すことができる。
元々、ハングル文字は1446年に世宗大王が創作させた文字であり“偉大なる文字”と言う意味です。
日本と同じように、上層階級の男性のみが漢字を使用しており、下の階級、女性は漢字を読むことができなかった。
そこで日本はひらがな、カタカナを発明したわけですが、韓国ではハングルを発明したのです。
【どう見ても韓国語ですが、意味は分かりません】
◆最初にこの記事を読んだ時に、(記事の文章も悪かったので)意味が分からなかった。
インドネシアで韓国語の勉強をしているのか?と勘違いしてしまった。
ハングル文字は世界遺産にも登録されている、素晴らしい文字なのだな~、と改めて感じたのです。
子供たちは数ヶ月でチアチア語をハングルで書けるようになったそうです。
★この現象の背景には、島を韓国人向けの観光地にして、将来は島の鉱物資源の開発に韓国資本を呼び込もうという地元の思惑があるらしい。
インドネシア政府は、他のインドネシア人には読めないハングルが定着すると、チアチア族が中央政府から独立した民族?のように見えるのを警戒して、渋い顔らしい。
考えてみれば、彼らの「国語」であるインドネシア語もローマ字を借りており、今ではローマ字表記が正字として定着している。
タガログ語、マレー語などもローマ字表記を拝借している。
戦後中国のピンインもそうです。
チアチア族が遠く離れた朝鮮半島のハングルを借用したのも、それほど珍奇な例ではないような気がしてきた。