●5月27日は祖父と父の命日。
祖父は1988年5月27日の2時に、父は1998年5月27日の2時に他界した。
韓国で生まれ、松本で亡くなった二人が10年違いの同じ日、同じ時刻に亡くなった事実には、数奇な運命と因縁のようなものを感じる。
祖父はソウルオリンピックの年に、父は長野オリンピックの年に亡くなっている。
■祖父は1903年、父は1930年に現在の浦項(ポハン)市郊外の寒村に生まれた。
非常に貧しい土地であり、食うのに困った祖父は、父が3歳の時に、祖母、父の兄2人、姉と一緒に日本に来たのです。
父は姉におぶられ、釜山、九州、大阪、そして松本へ長い旅をしてきたのです。
父にその記憶は全くなかったという。
財産は手に持てるものだけ。
まさに裸の状態から苦労して苦労して、身よりも無い他国で生き抜いてきたのです。
◆韓国式の法事はチェサと言い、命日になった0時から行います。
0時に魂が降臨されると考えているのです。
最近は勤めの関係から、前日の夜から親戚が本家に集まってチェサを行う。
机の折れるほどのたくさんのご馳走を用意して、皆で何回もお辞儀をする。
★そして、儀式の後はご馳走とお酒を飲んで楽しい宴会です。
他愛の無い内容だが、祖父・祖母の命日、盆、正月の年4回の親睦が在日の結束力の強さの秘訣であると思う。
本家でのチェサが終わって帰宅してから、父のチェサを行います。
例年、前の週の土曜日に行うのですが、今年は同じ日に行いました。
簡単ですが、気持ちを込めて行います。
お父さんが、あの世で安寧でありますように!
お父さんの名に恥じないように頑張りますから、どうぞ私たちを見守っていてください!
お母さんが健康で長生きできますように!
祖国が統一できますように!
世界が平和で、人類が幸せになりますように!