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須々岐水神社の『お船祭り』

2008年05月05日 | 信州大好き!
●5日は松本市里山辺の須々岐水(すすきがわ)神社の例大祭『お船祭り』を見に行った。
お祭り自体は、五穀豊穣、子孫繁栄を願い、田植えの始まりを告げる一般的な伝統行事なのです。
     
【全部で9隻ある。順番に薄町、湯の原、新井、下金井、荒町、西荒町、上金井、藤井、兎川寺(昭和6年から不動】

■しかしこの祭りが注目される大きな特長は、地元9町会が大切に守ってきた山車が船の形を模していることなのです。
     
         【今年、数千万円をかけて修復した藤井町会の船】

     
         【旧山辺小学校を背景に、歴史を感じる土地です】

◆写真を見てもらえば分かるように、山車の前後に鮮やかな幕を張り、船の形を表している。その船を上下、左右に大きく揺らし、船が荒波を乗り越えている様を懐かしんでいるようだ。

     
           【源義経が乗っている上金井町会の船】

お船が作られたのは、江戸時代(享保年間)と言われている。側面の繊細な彫刻は、竜、水鳥、仙人、七福神など多彩で、歴史絵巻を見ているようです。
     
       【ちょっとHな彫り物を発見。船によって大きく異なる】
※コメントで指摘がありましたように『二十四孝の乳枯不怠』の彫り物です。

◆お祭りは絢爛豪華で、かつ勇壮。引き手の若者の勢いも良く、カーブを曲がる時、坂道を登る時には力が入る。
     
      【境内に入る前にお祓いを受ける年長さん(リーダー)】
     
        【上金井町会のネクタイ姿は好感が持てる】

     
         【一番の迫力だった兎川寺町会】

★さて、何故こんな山の中で『船』なのでしょう?
諸説がありますが、私は『安曇野族』からの伝承に起因していると考えます。
遠く高句麗から海を越えてやってきた渡来人たちが、その航海の苦労を伝え、それが祭りとして残ったのだと思います。
安曇野族をルーツとする、同様のお祭りは穂高、諏訪にも見られるようです。
          

ちょうど「いわさきちひろ美術館の」松本猛館長が『失われた弥勒の手』と言う本を上梓した。まさに安曇野族の謎をミステリー風に書いた素晴らしい内容です。
これを含めて、お船祭りの謎に関しては、今回だけでは書ききれないので、改めて書きます。

素晴らしい、祭りと熱気を堪能しエネルギーを蓄えることができました。