PARK'S PARK

パクのお庭にようこそ。環境問題、ロハス、バイオ、空手、映画、多言語など情報満載です。少々硬派な内容を目指します。押忍

『トンマッコルへようこそ』を観た

2008年04月02日 | 映画レビュー
●最近いいペースで映画を観ている。気に入った映画の簡単なレビューを書いておこう。

■トンマッコルへようこそ
  

非常に良くできた完成度の高い作品である。
朝鮮戦争の真っ只中、アメリカ軍、北朝鮮軍、韓国軍の兵士が偶然人里離れたトンマッコル村に迷い込む。そこは子供の心を持つ人々が住むユートピアであった。敵対していた兵士は徐々に打ち解けあうが、しかし・・・。

■戦闘シーンはリアルであり戦争の悲惨さが十分に伝わってくる。ところが村人はのどかで、そのギャップが面白く、現代版御伽草子かイワンの馬鹿と言うところ。
トンマッコルとは韓国語で、子供のように純粋と言う意味。

◆蝶が飛ぶSFXなどを含めて『フォレスト・ガンプ』をかなり意識していると思われる。『プライベートライアン』『ブラザーフッド』『JSA』もモチーフにされている。

脚本がしっかりしている。さらに役者の演技も素晴らしい。
韓国軍役のシン・ハギュン(JSAに出演)、北朝鮮軍兵士役のチョン・ジェヨン(シルミドに出演)の二人の顔が凛凛しく、ラストシーンは特に良い演技で涙を誘われた。
村の娘役のカン・ヘジョン(オールド・ボーイに出演)は難しい役を天真爛漫に見事に演じていた。

★映像も美しいし、十分な時間と制作費をかけて丁寧に作っていることが分かる。
久石譲の音楽も素晴らしい。2005年の韓国での興行No.1もうなづける。
お勧めです。