2週間後に実施される衆院選について書きます。
なんのために今回の衆議院の解散・選挙をするのか? という疑問が、新聞やネット上のあちこちから出されています。理由が謎。ミステリー。ちょっと推理小説みたいです。
・衆議院議員は任期なかばで、圧倒的多数をもつ与党側は今後2年間のあいだにまだまだいろいろな法案を好きに通せる。
・安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」は、首相が言うにはまだ途中で成果をどうこう言う時期ではない。(でも、自民党は、経済政策を国民が評価する選挙だという)
・消費税の増税は、以前から首相が、今年末の時点で経済状況をみて、10パーセントに上げるか延期するかを判断すると明言していて、上げるにしろ延期するにしろ問題はない。
・首相は選挙の勝敗ラインを、自民・公明の与党連合で過半数と目標を掲げている。
・過半数をとれなければ、必然的に新国会での首相指名はあやうい。
・現時点の圧倒的多数から大幅に議席数を減らした目標を掲げるという不可解さ。
・選挙を実施するには税金を700億円投入することになり、そんなことをする余裕があるなら、そのお金を東北の被災地にまわせ、というもっともな声もある。
こうした現状をみて、「どうしていま?」という声がマスコミはもちろん、自民党内の議員からも上がっているわけです(とくに選挙で当落があやうい議員から)。
ネット上で、大学生が小学4年生のふりをして、
「なんで選挙をするのかわかりません」
とした発言が注目を浴びました。この一大学生の意見について、一国の総理大臣なら、
「ああ、そんなこともあったんですか」
くらいの反応をするかなあと思ったら、安倍首相は過剰反応して、
「子どもになりすます最も卑劣な行為だと思います」
と自分のブログに書き込み、あわてて消して書き直したらしい。
今回の選挙には「なにかある」のです。以下のことがらがヒントになると思います。
・安倍首相は、首相に就任した2年前からなにかにとりつかれているのかもしれませんが、万が一首相が正気を失っているとしても、安倍晋三はバカではない。彼も彼の取り巻きもちゃんと考えている。だから、今回の解散には意味がある。
・自民党幹事長が、今回の選挙の争点について「政権が争点を決める」と発言している。これは中国や北朝鮮の政府広報に似ていて、要するにこういうことである。
「国民は、政府・自由民主党の指導のもとに選挙に参加しなければならない」
すると、自民党が掲げる経済の争点は、おそらくウソ、目くらましである。
こうしたことがらをヒントに、国民は今回の選挙の真意を推理するよう迫られているとも言えます。いったい、選挙の目的はなにか? (後日、続きを書きます)
(2014年12月1日)
●おすすめの電子書籍!
『誇りに思う日本人たち』(ぱぴろう)
誇るべき日本人三〇人をとり上げ、その劇的な生きざまを紹介する人物伝集。松前重義、緒方貞子、平塚らいてう、是川銀蔵、住井すゑ、升田幸三、水木しげる、北原怜子、田原総一朗、小澤征爾、鎌田慧、島岡強などなど、戦前から現代までに活躍した、あるいは活躍中の日本人の人生、パーソナリティを見つめ、日本人の美点に迫る。すごい日本人たちがいた。
なんのために今回の衆議院の解散・選挙をするのか? という疑問が、新聞やネット上のあちこちから出されています。理由が謎。ミステリー。ちょっと推理小説みたいです。
・衆議院議員は任期なかばで、圧倒的多数をもつ与党側は今後2年間のあいだにまだまだいろいろな法案を好きに通せる。
・安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」は、首相が言うにはまだ途中で成果をどうこう言う時期ではない。(でも、自民党は、経済政策を国民が評価する選挙だという)
・消費税の増税は、以前から首相が、今年末の時点で経済状況をみて、10パーセントに上げるか延期するかを判断すると明言していて、上げるにしろ延期するにしろ問題はない。
・首相は選挙の勝敗ラインを、自民・公明の与党連合で過半数と目標を掲げている。
・過半数をとれなければ、必然的に新国会での首相指名はあやうい。
・現時点の圧倒的多数から大幅に議席数を減らした目標を掲げるという不可解さ。
・選挙を実施するには税金を700億円投入することになり、そんなことをする余裕があるなら、そのお金を東北の被災地にまわせ、というもっともな声もある。
こうした現状をみて、「どうしていま?」という声がマスコミはもちろん、自民党内の議員からも上がっているわけです(とくに選挙で当落があやうい議員から)。
ネット上で、大学生が小学4年生のふりをして、
「なんで選挙をするのかわかりません」
とした発言が注目を浴びました。この一大学生の意見について、一国の総理大臣なら、
「ああ、そんなこともあったんですか」
くらいの反応をするかなあと思ったら、安倍首相は過剰反応して、
「子どもになりすます最も卑劣な行為だと思います」
と自分のブログに書き込み、あわてて消して書き直したらしい。
今回の選挙には「なにかある」のです。以下のことがらがヒントになると思います。
・安倍首相は、首相に就任した2年前からなにかにとりつかれているのかもしれませんが、万が一首相が正気を失っているとしても、安倍晋三はバカではない。彼も彼の取り巻きもちゃんと考えている。だから、今回の解散には意味がある。
・自民党幹事長が、今回の選挙の争点について「政権が争点を決める」と発言している。これは中国や北朝鮮の政府広報に似ていて、要するにこういうことである。
「国民は、政府・自由民主党の指導のもとに選挙に参加しなければならない」
すると、自民党が掲げる経済の争点は、おそらくウソ、目くらましである。
こうしたことがらをヒントに、国民は今回の選挙の真意を推理するよう迫られているとも言えます。いったい、選挙の目的はなにか? (後日、続きを書きます)
(2014年12月1日)
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誇るべき日本人三〇人をとり上げ、その劇的な生きざまを紹介する人物伝集。松前重義、緒方貞子、平塚らいてう、是川銀蔵、住井すゑ、升田幸三、水木しげる、北原怜子、田原総一朗、小澤征爾、鎌田慧、島岡強などなど、戦前から現代までに活躍した、あるいは活躍中の日本人の人生、パーソナリティを見つめ、日本人の美点に迫る。すごい日本人たちがいた。